12星座別「月」解説第一回 おひつじ座・おうし座の月について
12星座別「月」解説第一回 おひつじ座・おうし座の月について
月について、それは7歳までの頃の純真な思いであり、純真さを保持するために成長はそこでストップする、、、という解釈を先日ご紹介しました。人の純真さに最後は神がかかる構図と関係していると思いますが、月の持つ純粋性は、それを自分像だと思いこむための悲劇を一方で引き起こします。
それについてはこれまでにも多く語ってきた通りです。ここで改めて月についての12星座別の解説を行いたいと思います。これにて一応の月シリーズは終えることができます。途中からお読みの方でよく理解できないと思われる人も多いと思いますが、ブログで、またユーチューブで、かなりたくさんの月シリーズがありますので、お時間がある際にでもトライしていただけたら、月の全体像が把握できるようになると思います。よろしくお願いいたします。
おひつじ座の月
おひつじ座は火の星座です。火の星座の月は自我の欠損を意味します。その最初がおひつじ座ですので、自分自身の捉え方に欠損が見られることになります。
おひつじ座のキーワードは「我あり」ですので、その欠損は、自分という感覚が得られないところから出発しています。
そのため、自分という感覚がないために常に自分についての感情に支配されることになります。普遍的に人が持ちやすい自分らしいかっこよさ、、、がおひつじ座月の人が陥るポイントとなります。
かっこよい自分・有能な自分・はっきりしている自分・主張できる自分・強い自分・目的に向かう際のゆるぎない確信を持つ自分・リーダー的な自分、、、要するに太陽おひつじ座が意味する自分像とその意味では同じです。太陽の場合はそれがある、、、のですが、月の場合はそうなりたいだけで、またそう思いたいだけで、それだけが無いことになります。ただし、7歳までの自分像としては永久に保持されます。
しかし自分はその自分像ではありませんので、英雄的自分像を否定的に刺激されると、敏感に反応することになります。また、他人のそうした部分への欠損を許せなく感じます。
弱さを指摘されると反応せざるを得なくなったり、バカにされたと思うと反撃したり、自分のイメージに対する事柄に防衛的反抗を企てざるを得なくなるわるわけです。
突然怒り出す、興奮する、イライラする、、、わけですが、それは自分のイメージが壊されただけではなく、そうした自我が欠損している人への攻撃ともなります。またライバルなどではないのに、有能な人がいればそれを自身の能力などへの挑戦として受け止めてしまいやすい面も出てきます。
はっきりものが言えない人へのいら立ち、、、主張できない人に対する強要的な態度、、、不自然なエネルギーの流れに対する憤り、、、
簡単に言うと、自分は有能であり、自分だけが有能なのだ、、、という証明に追われる人生になりやすくなります。しかし事実はそうではありませんので、自分の能力を示すことは多くなりますが、結局は自分を商品化することとなり、そうなると破滅していきます。もしくはエネルギーを失い、廃人のような消沈に襲われることが多くなるわけです。
自分は凄いんだ、、、という子供が持っているスーパーマン理解を、自分ではない、人間存在に向けた時、月の持つ純粋性が輝きます。
人間は本当は凄いんだ、、、人間は本当はスーパーマンなんだ、、、人間は絶対に何にも負けないんだ、、、私たちは凄いんだ、、、との純粋な思いを抱けられるのは月がおひつじ座にある人だけなのです。その意味で、人間存在の最終的勝利に対するピュアな思いを、多くの人は子供時代にもっていたものの、成長するに従い、それを失っていきます。しかしおひつじ座月だけは、その純粋性を持ち続けていけるのです。ただし、それは自身の人生においては活かせないものであり、単に純粋に思いを保持する点に価値があるのです。
月によって何かを成そうとしたり、月を自身だと思い続けてそれを体現しようとしたりする試みはすべて失敗します。無いものを達成させようとしても無理だからです。自分の無力を知り、その純な思いを祈りにした際、最終的に神がかかる足場として機能するのです。ですからおひつじ座月の人の持つ仕事は、ただ、人間の勇気と情熱が最後は勝つというピュアな子供時代の思いを持ち続けることにあるのです。それを自身で体現しようとしたときは、消耗と苦労の挫折の人生と送ることになります。
格言
自分の能力の発揮により自分の存在の証明をしないこと。そうしたものと関係ない意識と態度で人生を生きること。
おうし座の月
おうし座は土の星座です。土の星座は物質的欠損を意味します。その最初がおうし座です。もっとも純粋な形で物質の欠損を暗示することになります。
おうし座のキーワードは「我所有す」です。月はその欠損ですので、何も所有できないことになります。
物質を感じられる最初のスタンスは、通常五感を通します。そこが欠損となるということは、月おうし座の人は五感が欠損しているわけです。しかし、月のおうし座の人はそうな絶対に思いません。自分ほど五感に優れている人はいない、、と思っている場合も多いでしょう。
しかし、その人が思う五感は7歳ころまでに知ったものであり、それ以降の成長はしていないのです。なので、ワサビはダメ、、、なんであんなものつけるのか、、と怒ったりします。子供が間違ってワサビを食べてしまった怒りと衝撃が大人になっても続いているからです。
なに、あの臭いは、、、我慢できない、、、、誰でもイヤな臭いはいやなものですが、我慢できないのが子供時代の特徴です。大人になってもそのままです。
このように、月おうし座の人は常に五感の不快感に悩まされるのです。常にイヤな臭い、イヤな味、イヤな触り心地、イヤな肌触り、などによって、常に攻撃された人生となるのです。
そのため、自分は五感が優れていると思いがちですが、7才までの五感で止まっていますので、本物の成熟した味や香りはわかる道理がありません。ワサビを知らない間に食べてしまって怒る程度の味覚ですから、高級料理をたべても本当はわからないのです。街中の牛丼の方がおいしいと本気で思ったりしがち。そして牛丼でもあの店とこの店では違う、、、というようなことは敏感に察知し、人に言ったりしがちなのも、子供時代の特徴と考えればよく理解できます。
理想の五感を得たいので常に攻撃を受けるわけですが、おうし座本来の所有に目を向けると、その物質的欠損はさらにわかりやすくなります。所有できない、、、という運命は、お金が持てない、、土地が持てない、、自分の物がない、、、という状況を生み出します。
しかし、所有へのこだわりから、自分はお金持ちであると思いたいし、また、そのように人に見せたいし、思われたいのです。
こうした意識と態度が原因で、月おうし座は実際のお金に困るという運命を招きがちとなり、この人の人生の挫折は金銭問題となります。
人の物を欲しがる、、家のお金は自分のお金とどこかで勘違いしてしまい、両親の財布の中のお金があたかも自分がもらえるもののように感じ取る気持ちがあったりしがちです。
お金への執着は、最終的には豊かさへの希望です。それを自身にもたらそうとした点が月の罠だったのです。
豊かさと安寧への憧れは、月おうし座のみならない、人類の憧れでもあります。自分が豊かになりたい、、、それは誰でもそうですが、月おうし座にはそれが許されない生まれとなります。豊かさを私たちに置き換えることで、この地球が私たちの世界が、豊かであって欲しいということを祈り願う運命があなたにあるのです。
私たちを豊かにしてください、、、この地球のめぐみが永遠でありますように、、、豊かな収穫をお願いします、、、豊作でありますように、、、自然の恵みが常に私たちにありますように、、、
豊かさを自分の所有から家族所有、国の財政、地球のめぐみに置き換えるピュアな思いがあることで、月おうし座は輝くのです。
自分が金持ちになろうとしたり、自分が他の人よりも良い服を着ようとしたり、自分が誰よりも金持ちに見せたいと思うことで、この人は人生を挫折させていきます。それを全体の豊かさへの願いとして常に持ち続けることで、この人の顔付き、態度に一層の磨きがかかり、素晴らしい人気が高まります。月は願うだけで自分がそうなろうとしないこと。そこにプレゼントがしまわれているというのが、おうし座月の特徴なのです。
ふたご座の月以降はまた順次続けます。
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