披講ウイーク
この一週間は披講ウイークでした。先週の土日には初めての披講セミナーがあり、参加された方々の意識が高く、けっこうなレベルまで行けた気がします。
披講とは和歌に日本古来の独特の旋律で歌うことで、和歌とは、実際に歌う歌であったのです。
今では宮中と冷泉家によってそれがなされているのですが、宮中披講と冷泉家の披講では旋律や歌い方が違います。
私たち民間がこのような由緒ある披講を習ったり教えたりするのは、非常に珍しく、おそらく唯一のものだと思います。
披講の旋律は三つしかありません。甲調、乙調、上甲調の三つ。ただ甲調と上甲調は高さが違うだけで旋律は同じですから、旋律は二種類ともいえるでしょう。
先週の土日の二日間で、要するに二つの歌の旋律を覚え、それを歌う、、、という授業を行ったわけです。二つの旋律を覚えるだけなら、比較的に簡単かもしれませんが、単純であるがゆえの難しさがあるのです。
音楽学校や専門家なら、すぐにメロディとして覚えられると思いますが、そうしてもしうたったとしたら、実は披講にはならないのです。
うますぎるというか、味わいがないというか、本質を感じられない、、、とでもいうのでしょうか。披講とは違うのです。
なので、歌が下手であるとか、うまいということは、あまり関係なく、心構えや姿勢、空になる心境などが、思わず出てしまう歌が、披講なのです。
昔は楽部のプロの歌い手が披講をしたこともありましたが、うますぎて味わいがなかったのか、帝が「公家の声が聞きたい、、」と思し召して、以来プロは歌わなくなり、御歌所に在籍する名家の方々によって歌い継がれて行ったわけです。
戦前ならば民間が勝手に披講を行ったり、教えたりしたら、それこそ不敬罪で捕まってしまったでしょう。一部の一部によって秘められて伝わってきた由緒ある歌です。
披講は怖いもので、歌う際に、その人の中身が透けて見えてきます。自慢しているのか、、、うまいと思っているのか、、、自身を虚しくして歌おうとしているのかが、わかってしまうのです。
自我を消して、お役に徹するという哲学が披講にはあります。そうでないと良く聞こえないのです。お役に徹するということになりますから、講師という歌の詠みあげ専門の人は、最後の歌を詠みあげると、そのまま、席を立ち、引き下がってしまうのです。
大勢の人がいる前で、それこそ天皇皇后両陛下がいる前でも、最終歌を読み上げると席を立って、退きます。
それは、お役を終えた者はすみやかに消え去る、、、という日本古来の美学に根差しているともいえるのです。
日曜日の明治神宮会館での披講では、講師のお役は、文官束帯という重い装束を着装していますので、読み上げが終えても、歌が終える最後まで退席しませんが、本来は退席するわけです。
私は日曜は発声という、歌の一小節を一人で歌いだす役をやります。武漢束帯というやはり重たい正装で歌うのですが、リハでは横隔膜が紐でしめられ、息が苦しくどうしようもありませんでしたので、本番では腰に近く紐をしめてもらいます。
先週の土日が披講セミナーで、今週の土日が明治神宮会館での披講デイとなりました。
ソルフェジオ音階も単に昔の音階ではなくて、現代においてもなを変わらずに意識変容をもたらす力のある音階ですが、披講も同様で、昔の伝統文化だけではなく、今なを力を持つ最古の歌の文化なのです。
MI池田山ハウスの今週の土日の予定ですが、土曜日と日曜日が上記の予定のため、私が不在ですが、土曜日は午後3時から母音トーニング(無料)を行います。
日曜日は不在のため、無料セミナーはありません。22日の無料セミナーを楽しみにお待ちください。22日はエミール先生もいらしてくださるというので、楽しみにしております。
あと、山形からも大阪からもいらしてくださる方があり、ご縁ある方々で、お鍋でもつまみましょう、、なんて思っています。22日の無料セミナーは午後3時から
海王星バイアスについてです。
海王星バイアス、、、この二千年、、私たちはこのバイアスの中で生きて来た歴史を持ちます。
宗教支配、、、信念支配、、、幻想支配、、、夢支配、、、あすなろ支配、、、金銭支配、、、もっともっと支配、、、羨望支配、、、スローガン支配、、、
そして見事に奪われ、だまされてしまいました、、、良いというものやことに、、、素敵だという幻想に、、、いつかきっと、、、というだましに、、、
海王星バイアスを今、ほどかねばまた戦争やら貧困やらに騙されて生きることになるでしょう。
美辞麗句や、理想を語ることで、その裏で悪を行ってきたこの二千年、、、今、ピークに騙されている人類ですが、目覚めが近いのも確かです。
海王星がうお座運行の今、、、私たちは海王星バイアスとさよならするときとなっているのです。
2000年続いたうお座バイアスよさようなら、、、それともバイアスと決別しないで、何だかだまされたまま、死んでいきますか、、、
インチキな時代には、インチキだと、はっきり言うと目が覚めるのです。あなたの目が覚めたら、周囲も目が覚め始めます、、、
二千年間、私たちをだましてきたものは、いったい何だったのでしょう、、、