大きな星を使う

占星術で扱う惑星は基本は10です。太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星の10。

地球から見た見かけ上の天体としてとらえますので、太陽も月も惑星の位置づけとなります。地球から見れば全部の星が動いて見えるからです。意外とこれが本当だったとしたら占星術恐るべしですね。

10の惑星には、私たちが得るあらゆる衝動や情報があると考えます。

私たちは太陽という惑星を持つがゆえに、太陽にあるあらゆる力を地球上で使えるというわけです。以下、すべてにこの原理が働きます。

例えば、水星は情報を伝える力を持ちますので、水星をよく使える人は、水星の力を発揮しやすくなるわけです。

愛する能力は金星が持っていますので、金星を使えれば、人を受け入れ、調和する能力がある人になります。

火星は物事を決断し、一つの事柄にエネルギーを向けらる時に必要な力を持ちます。火星があるお陰で、私たちはいざとなった際にエネルギッシュに行動できるわけです。

木星はあらゆる発展をもたらす力、物事や人を保護し、その能力を拡大させ、物事が成功しやすいように私たちを導いてくれる星となります。

土星はあらゆる物事を慎重にさせ、その分、しっかりした結果をもたらすことに貢献する星です。木星がなければ物事は発展しませんが、土星がなければ、確実に成果を得ることはできなくなります。

以上が、目に見える惑星の働きですが、占星術ではさらに遠くにある、目には見えないが存在する惑星があります。天王星・海王星・冥王星です。

惑星は地球から遠ざかるほど、潜在的に大きな影響を与えます。地球から近い星はわかりやすい直接的な事柄にエネルギ―を注ぎます。

とくに月・水星・金星の三つは、よくある一般的で常識的ですぐに変更が利く身近な星の影響を示します。

日常生活の円満さ、楽しさ、家庭でのくつろぎなどと深く関係します。月、水星、金星などが優位に立つホロスコープを持つ人は、日常的な習慣や楽しみを生きがいとし、難しいことをイメージするのは苦手であり、不要と捉えるポピュラリティを持っています。

これに火星が加わると、真剣な面がでてきますので、その分、トラブルなども起こる段階に至ります。前者の三つの惑星の世界が顕著な生き方の場合、バターやミルクの世界の住人として生涯をイメージし、そのように暮らす人が多くなります。

芸術や表現の段階に至るには、どうしても火星が必要になります。やっとこの段階において、個性化が進むわけです。

さらに遠い星、木星や土星に至れば、社会との深い責任ある関係が築けるようになります。木星は社会的発展や成功、土星は責任ある立場をもたらしたり、それに失敗して社会生活の敗残者になるなど、運命の幅に広がりをもたらすことになります。

仕事や社会事業や大きな企画に成功したり失敗したりと、自身が社会的な立場に対する関心が高い人は、火星・木星・土星の影響を強く受けているはずです。

このように、遠くの星が活躍するほど、生き方も領域も広がりを見せ、その成果や結果が残酷なほど現実的にもたらされます。

では、目に見えない惑星とは一体何なのでしょうか。これは、人間活動の土星以降の広がりと関係します。哲学である場合もありますし、芸術である場合も、霊的な活動の領域を開示するようなことにもなります。

そして目に見えない三つの惑星が大きなイメージを私たちに与えますので、そこから来る発想や行動には、個人のレベルを超えた大きな受け皿が必要になります。土星までのエリアは、会社の社長であるとか、地域の実力者などを生みますが、目に見えない三つの惑星は、この世と多少異なる地点から訪れる潜在したエネルギーでもあります。

土星までの世界で行き詰ったものに、新しい視点と力をもたらす突破口にもなるし、新たなイメージを世界にもたらす天才的な活動ともなります。

行き詰って見える世界情勢が今あります。これを突破する新しい視点は、三つの惑星によってしかもたらされません。人類がどのようにこうした力とアクセスできるかによって、未来が大きく変化します。もっとも遠い星である冥王星がさそり座にあったころ、おそらく世界は生物兵器の研究を密かにおこなっていたはずで、それが今、人類の危機や悲劇をもたらしていることになります。

逆に、新しい富や新紙幣をイメージする海王星が働けば、私たちをお金の縛りから解き放ってくれる時代になる可能性もあります。ベーシックインカムを含む、様々な人の生き方が可能になるかもしれません。ベーシックインカムは人民が政府の奴隷化になる道筋として怖がる考えもあり、確かにその可能性はありますが、人類解放のカギも握っています。これも、海王星をいかに使うかによって、変わってくる未来なわけです。

今、占星術の知恵が必要でもあると私は思っています。大きな星を使う、、、個々でも、組織でも、人類にも、今、求められています。

私は昔に不思議な夢を見たことがあります。いづれ、お金持ちになる私、、、夢の中の話しなのですが、散々苦労努力の末に、かなりのお金持ちになる夢を見たことがあるのです。それだけで終えればよかったのですが、私がおお金持ちになったのと同じ時期に、もうお金などあっても意味をあまり持たない時代が訪れている、、、、という夢だったのです。

夢自体が海王星が示すのですが、今、まさに海王星のイメージがお金の姿を変えようとしています。それは個々での違いがもたらす結果となりますので、富や財、金銭にどのようなイメージを持つかで、そうした未来が変わる時期でもあります。

あなたにとって、お金とは何で、なぜそれを求め、それによって何をしたかったのか、、、という素朴な問いかけから始めてみるいいかもしれません。それによって、あたな特有の方法が夢を見るように現れるようになります。うお座海王星と木星海王星合による摩訶不思議な体験が内的に起こり、それは派生して具体的な運命をも変化させることになるでしょう。

すべては、内的イメージが現実を作る力を持っており、それは遠くはなれた大きな星のイメージによります。それを引き出し、仲良くすることができれば、不思議な魔法タイムのようにあなたの人生を苦から楽へと変えていくはずです。