コモディティ通貨が勝利する流れ

今現在起きていることは、通貨戦争でもあります。悲痛な人類史の中でも今回のウクライナの悲劇の特殊性は裏に通貨戦争の様相を伴っています。

メディアはこのことには一切触れませんが、私たちの今後に非常に大きな影響があることだけは確実です。一言で言えば、このまま私たちや私たちの国が貧乏になってしまうか、事態を知り深く理解することでそれを防ぐことができるかともなります。

ことの本質は、中央銀行が発行する紙の紙幣価値に対して、疑問を投げかけ、それをインチキとし、新たな本当に価値ある通貨を目指す戦いが行われている面が実は大きいのです。このことは、実際に起きている悲劇は大したことではなく、、、というのとは違いますので、誤解は無用に願います。悲劇は止めねばならないことはもちろんです。その上で、なぜ、こんな悲劇が出ているにも関わらず、双方が引くことなくやり合うのか、、、その本質が通貨戦争であるためです。

価値とは何かの戦争という側面があります。私は占星術的にこうしたことが来ることが分かっていましたので、冷静に今回の戦争の側面を見ていました。おとといあげた記事の続きともなる内容が今回です。近代国家のほとんどは、中央銀行が発行する紙の紙幣への信頼を価値にしてすべての金融、経済活動を行ってきました。

しかし、そうなると紙幣を発行する人が得するのは当然のこととなり、実際、紙幣発行権を持っている人が、世界の上層部に上り、上層部に影響力をもって彼らを動かしてきました。そのため、すべての政策と実行は、紙幣発行者にとって有利になることばかりだったのです。その結果、多くの民に矛盾が生じてきて、時代は行き詰りつつありました。それを強制力によって民意を抑圧して一方向にもっていこうとする政策が打たれてきたわけです。メディアは印象操作及び洗脳によってそれを隠し、ごまかしてきた歴史でもありました。

紙幣の発行はつい国が行うと思いがちですが、そうではなく、株式会社が行っており、それらは国家から自由を与えられる位置にいました。本当はおかしな話しなのですが、メディアの洗脳によりそうした重要なことは常に隠されてきたわけです。しかしおかしな話しそのものであり、詐欺と言える内容と言ってもいいのです。発行者は無から紙幣を作れますが、それは国の借金として与えられますので、私たちはそれを何等かの事物や生産物や労働によって返済していく、、、ということなのですから、そんなことを100年もやられたら、誰もが文無しになっていくことは明白です。

そして最後になると、紙幣の信用がくずれ、物々交換であるとか、本当に価値あるものと紙紙幣の対比が鮮やかになっていきます。現在は、まだまだ紙紙幣の信仰が弱まりつつあるとはいえ、徐々に不信の方向に流れて行っていますが、そのことをメディアは何事もないようにふるまっており、今回の戦争を情緒的な面だけであげつらうことをしています。本質を隠したいわけです。

そこにプーチンは金と石油、金とガスとの関係を積極的に語りだしたわけです。これは、ペトロマネーと言われるドルと石油のリンクよりも、さらに強く説得性がある新通貨への移行を示す挑戦でした。具体的な方法までプーチンはよく理解しており、まず、ドルと石油の価格関係に対して、プーチンは金もしくはルーブルによる支払い方法であれば、石油を国際価格よりも安く販売することとします。西側諸国は一斉に反発してロシアの石油を購入しないとなりましたが、第三国を通過させればそれが網であることは明白です。

すると石油とドルの結びつきは弱くなるうえ、あまりに発行数が多すぎたドルの行方は極めて不安定になります。なので、西側は必死に今回の戦争に負けるわけにはいかず、さらにプーチンを追い出してロシアをプーチン以前に戻すか、ウクライナを勝利に導くまで、たとえ三次大戦を起こす危険を冒してまで、負けるわけにいかなくなっています。彼らにとって人の命などどうでもいいのです。現行通貨を守るためには、、、そのことは誰も触れませんが、これが本命の話しでもあります。

結論的に言えば、ドルは弱まりつつあった時点でこうした造反にあいましたので、今後二年ほどで新通貨の勝利に終えることは確実と思えます。なぜなら、負ける理由がないからです。裏付けのない紙幣への疑問がある中で、紙幣を信用するか、金やガスや石油が安く買える通貨を信用するか、、、一時的な阻害要因はあるでしょうが、結果的にどちらの通貨が勝利するかは明白です。

そうでなくてもヨーロッパはロシア資源に頼るしかありません。すべてが足並みをそろえることなどできっこないでしょう。一時的にはできても無理とほころびができ、実質新通貨の勝ちに終わります。

通貨や富は占星術ではおうし座が表します。そのおうし座に天王星という革命の星がこの数年来ていました。そして、それを刺激するように土星が90度の角度を取っていましたので、通貨激変、新通貨による紙紙幣の終焉の歴史が始まることは、占星術師ならば、誰もがわかっていたはずです。それほど明らかだったことが、実際に起きてきました。

心配なのは、そうしたことに何の理解も示さず、感情論のみでロシアの接する日本政府は極めて危険ですが、何か考えがあってのことなのでしょうか。そうとも思えませんが、まあ、じっくり見ていきたいと思います。ただ、なんであれ私たちは国がどう動くのかとは別に、個々で防衛を考えたほうが良い時期に来ていることだけは確かです。そうさせようとしないメディアの洗脳に騙されず、個々人で対応を考えていきましょう。では、どのように私たちは防衛策を講じる必要があるのか、原則的な考えを基に次回以降お話しできたらと思っています。鍵は通貨制度の変化なのです。三人の座談会でもこうしたことが起こること、そして基本的に対応について語っておりますが、本当に運命の分かれ道が日本にも訪れており、個々人の分かれ道ともなっています。