15日緊急金融サミット

今月に15日に緊急の金融サミットが開催されるらしい。何でも20カ国も集まるとか。何が話し合われるのかよくわからないが、この日の設定の仕方が意味深だ。15日までが来期のヘッジファンドの解約締切日。要するに、15日をもってとりあえずのヘッジファンドの換金売りは収まる。そこでサミットを開催し、その後は一斉に買いに入り、国際協調が顕在であることを示すつもりだろう。ほんとうに宣伝の時代であり、宣伝国家が近代国家だった。見せかけ、見た目、イメージ、しかし実態はかけ離れていた。関係ないが小室氏も逮捕。一時は飛ぶ鳥落とす勢いだった氏だが、香港での事業が失敗し、急に落ち目になったといわれるが、もっと本質的な点は私は違うと思う。官僚の妬みである。小室も、ホリエモンも、同じ立場ではないだろうか。小室は最盛期に会社を海外に移転し、税金対策を練った。この流れが拡大されることを恐れた日本の官僚組織がつぶしにかかった、、、というのが本当のところだろう。そこには自分らこそが最高の立場で、音楽などでもてはやされて金持ちになるようなやつは許せない、、、という、東大閥をはじめとする日本秀才連合、すなわち官僚の妬みなくしては起きなかったことだと感じる。まあ、実際はわからないが。小室氏のホロスコープをおもわず見てしまったが、この人は悪い人ではないと思うが、事業はできない。運動星座に星がひとつもなく、変通星座に6つもある。これでは利用されて捨てられるだけで、事業などはもってのほか。ノーと言えない氏の性格がもたらした面が大きいことはある。ともちゃんを振ってからなんらか氏の人生は揺らぎ始めた。ともちゃんもおかしくなってしまったが、男女のエネルギーのやりとりは不思議で怖い。運命とは、男女のエネルギーのやりとりの不調や調べによって形成されるのだ。恋愛こそが運命の型となるというのが私の哲学の根幹。小室氏にはもうずるい人はやってこないだろうから、今度は本物の芸術家の道を歩めばよいと思う。これまでの人間模様のいきさつを本にしてみるのもおもしろいかもしれない。どんな風にして自分が転げ落ちていったかを反省とともに書き、すべてを失ってもまだ消えなかった作曲への意欲があれば、どうにかなる。ただ、出生時の月が氏はふたご座にあるのがちょっと気にかかる。情よりも知を最後の最後に選択してしまう弱さがふたご座の月。最後の最後は馬鹿になったほうが実は運命が開けるのだが、そこを月に渡してしまうと難しい。しかし文章力はかなりあるはずだから、本を出版して立ち直ってもらいたい。大丈夫、一度100億貯められた人は失敗してもまた100億までならすぐに取り戻せる。まあ、もうおカネの時代ではないかもしれないけど。
 話はずれてしまったが、15日の金融サミットでは各国の思惑の違いが表面化するか、もしくはとりあえずはドルを安定させるか、、の二つの側面がある。私はかなり立ち入った形で、将来の通貨についてのイメージが語られることになるかもしれないと思っている。いやあ、そこまではいかないかな、、、まだわからないが、それに近いことがそんな先ではなくて起きてくるだろう。国の信用によっていくられも作れた通貨がいま問題を起こしているのだから、通貨の形体を変えざるを得ないところまで今回は行きつく。通貨発行権によって国はうまい汁を吸ってきたが、もうこれが許されなくなるのは歴史の当然の帰結。なので、通貨には一定の枠がはめられるのがこれからの方向であることは論を待たない。私にとっては論を待たないのだが、まだアナリストは誰ひとりそんなことは言っていない。彼らは本当につまらぬ秀才であり、無責任だと思う。自分の仕事を通して人々を助けようという思いがない。まあ、それはいいとして、通貨の枠組みというと、一番考えられるのは、何らかの価値あるものとのバスケット構想だ。これはかなり以前から元ベーカー財務長官が言ってきたことで、もう25年ほど前から言っている。だから彼らは実はいずれドルには限界がきて何らかの価値とリンクさせなければ維持できなくなることを知っていたと思う。ベー言っていたのは、商品バスケット構想である。金、穀物、石油、メタル、、というものと通貨をリンクさせる。バスケットによる通貨安定策は通貨発行権の利益に反するので絶対にありえない、、というのが学者たちの意見だった。しかしそれは政府の御用学者たちの言い分であって、現状ではそれ以外に方策はあるのか。ないと思うのが私の考えだ。おそらく通貨はいずれ近いうちに、この数年以内に何か価値あるものとリンクすると思う。おそらくベーカーが言っていた商品バスケット構想になるだろう。それも100パーセントリンクする必要などなく、5パーセントだっていい。旧貨幣と新貨幣を、その5パーセントで差をつければ、黙っていても旧貨幣と新貨幣の間には差異が生じだす。そう、商品バスケットにわずか5パーセントでもリンクした新貨幣にプレミアムが付きだし、旧貨幣の価値は急速に衰えていく。これで負の遺産を解消できることになる。旧貨幣で返済すればいいのだから。こうした取り決めがすぐにできることはないだろうが、今回の金融波乱はそこまで行く付くことになるのは上はわかっているだろうから、何らかのそれに向かう暗黙のメッセージが出されると私は思っている。現通過の問題点がきっと指摘されることだろう。
 アメリカのホームレスが急増する気配がある。軍隊をアメリカが本国に戻したのも関係があるだろうか。各地で暴動が起こる前兆があるのではないか。GMの合併の一兆円を国が出さない。助けるつもりはないのだろうか。未曽有の失業者、ホームレスがあふれ出すアメリカ。そして国は一切それを助けようとしない。ボランティアにも限界があるだろう。いま、開発途上の国の貧しい人はもちろんだが、アメリカを信じ、アメリカに裏切られ、明日、どうやって生きて行っていいのかわからない貧しいアメリカ国民も助けてあげなくてはならない。しかし世界の目はそこには向かないだろう。彼らは今になってアメリカという国、また経済の悪魔性、そして世界に何か起きているかを、実感として感じだしているのだと思う。アメリカは最悪の国かもしれないが、アメリカ人が悪いということとは違う。少なくとも、いま、家を失い、飢えの危機すらあるアメリカの人に対する同情と祈り、そして援助の気持ちを失ってはいけない。