月の最終解説「月てんびん座・さそり座」

大したことしてないにも関わらず、何だかとても忙しかったので、月の最終解説が遅れてしまいました。前半のおとめ座の月までは終わっていますが、月がてんびん座以降の皆様、大変お待たせいたしました。再開させていただきます。

月は欠損であり、どんな場合に於いても基本的に良いことは何一つありません。わずかに人気運では月は生きてくると言える程度で、他はすべてよくありません。そのため、月についての解説は、ほとんどその人の欠点や限界や場合によっては悪口に聞こえることになります。しかし、月は本当の自分を表すことはないのです。月は本当の自分とは違うにも関わらず、それを自分の姿だと思ってしまうことから、人生の色々な問題が生じてくるのです。月は本当の自分ではないのですが、私たちは月のことを日常茶飯事で考え、捉えられています。そのため、月があたかも自分であるかのような錯覚に陥ってしまうのです。

月は幻影であり、本質を持ちません。しかし、肉体には非常に大きな影響を与えています。それは肉体が本当は幻影であるためなのですが、物質社会における常識とは異なるため、受け入れてもらえないでしょう。しかし、月星座が表す部位は私たちの肉体的弱点を表してもいますので、覚えておくと便利かもしれません。12星座の月と肉体の関係について簡単に下記しておきます。ただし、体質的なものであり、病気になると考える必要はありません。月は肉体に関しては、星座の部位をそのまま弱点として持つことになります。

おひつじ座の月 頭部に弱点 日常的思考による衰弱など 落ち着かない精神状態 充血
おうし座の月 のどに弱点 五感に弱点 疲れると声が出なくなる傾向 弱い声帯
ふたご座の月 呼吸器が弱い 早く話せない 早く話すと意味が通じなくなる 咳き込み
かに座の月 胃が弱い 落ち込むと消化力がなくなる 胃痛 消化不良 
しし座の月 心臓が弱りやすい傾向 背中に問題が出やすい 目力が弱い
おとめ座の月 不潔な環境や状態で体を壊しやすい 細胞力の弱さがあり肌に弱点
てんびん座の月 腎臓に弱点が出やすい 重たい物をバランスよく持てない
さそり座の月 陰部や性器に弱点が出やすい 成長未熟な部位がある場合も
いて座の月  腰痛 大腿部の血行障害で太ももが太くなりやすい
やぎ座の月 骨が弱かったりもろくなりやすい傾向 肌や髪に問題が出やすい 
みずがめ座の月 血行が悪くなりやすい 足に弱点が出やすい 
うお座の月 足裏に問題が出やすい 薬の害に注意がいる

以上、体の問題に関しては、月は太陽と似ている面がありますが、あくまで弱点であるのが太陽の場合と異なるところです。

ではてんびん座の月から解説を始めたいと思いますが、てんびん座からは、12星座の後半となります。前半のおひつじ座からおとめ座までは、個人的な能力や個人的な事柄に対する欠損を月はあらわしますが、後半からは、個人にとどまることなく、周囲を巻き込む形でその欠損の影響が現れます。そのため、前半の個人的欠損は個人的には苦しいですが、後半になると月の欠損は周囲を巻き込む形での発展を見せることになります。

てんびん座の月
てんびん座は知性のエレメンツの二番目の星座で、知的欠損がもっとも重要な対人面であらわれることを意味します。人との関係性について、この人はそのことばかりを考えています。人とどうかかわっていけばよいのか、何を話したらよいのか、いつもわからないのです。わからないため、かえってどうにかしなければいけないと感じて、不要なことやその場に必要でないことなどを話したりしがちです。

そうなると、相手はあなたといても、自然な感じをいだけなくなり、お付き合いはどうしても表面的なものになりがちです。また、てんびん座は結婚の星座ですので、配偶者との関係においても、この人は非常に気を使います。常に配偶者のことを考えるやさしさを持ちますが、それはやさしさであるというよりも、恐れに近い感情であったりします。

配偶者とどう自然にいていいかがよくわからない場合も多いでしょう。しかも、そうしたことを顔に出したり、表現するわけにはいきませんので、至極普通の平静な態度を通しますが、そのことで、本当は非常に疲れ切っています。結婚生活は本当は好きなように見えて嫌いなのかもしれません。ただ、相手が嫌いというわけではありませんし、表面上は対応できますので、表立った問題が起こることは少ないでしょう。

理想の結婚生活を夢みますが、それよりも、自分は結婚生活には向いていない、、、と受け入れてみると、むしろうまくいくようになるかもしれません。他の面で関係性を強化することができるようになるからです。結婚に向いている人が幸福な結婚生活を送る場合もおおでしょうが、向いてない人でも独自のスタイルと意識により、幸福な結婚生活を送ることは可能です。

そのためには、理想を夢見ないこと、自分は本当は自分勝手で配偶者の気持ちを察する能力がないことを知っておくとよいのです。

てんびん座はまた、美の星座です。月がてんびん座にあると、おしゃれのセンスがまったくないことに気づくはずです。そしてそのことを常に気にかけ、自分には何が似合うのか、わからない頭で常に考え続けます。何が似合うか、自分ではわからないのです。これが良いと思うと方向性が一方に偏ってしまい、おしゃれのバランスが取れなくなってきます。

仕方なく、雑誌のイメージを真似て自分に当てはめる形で対応することになるでしょうが、おしゃれの喜びはありません。

てんびん座は天秤を意味しますが、すべてのことでバランスがとれないあなた。何かをする際には、一方に偏ってしまい、生活の仕方も生き方もやることも、一方に偏ってしまいがちです。しかし、それらは、バランスを取らなくてはいけない、、美しくなければいけない、、、との強迫観念から来る苦しい感情に近いものです。

もっと勝手にやればよいのです。人に好かれようとせず、言いたいことを言ってしまった方が、本当は人に受け入れてもらえるでしょう。

月てんびん座の格言
自分にはこんなに公平に物事を考える才能がある、、、人よりも自分の方が数段やさしい、、、自分は人よりも、、、的な判断病にかかりやすいあなた。それは幼かったころに、適格な判断や公平な態度や言葉で、褒められた自己イメージがあったからです。自分は本当はわがままだ、、、ということに気づいたときから月てんびん座の誤解が解け、もっと自由にやっていけばよいのだ、、、と、自分の道を進めるようになっていくでしょう。

さそり座の月
さそり座は情緒や感情を示す水のエレメンツの第二番目の星座です。二番目の星座は情緒が対人的に働く場所です。欠損も特定の相手に対する情緒的欠損として現れます。

さそり座は真実を追求し、それを確信的に知る星座です。それが欠損ということは、この人がすぐに物事や人に対して不信を抱きますが、そのすべてが当たっていないことを示します。疑いやすいものの、そのほとんどがミステイクです。情緒的欠損が特定の相手に対してなされるということは、大時な人に対する疑いや疑念を持ちやすいというか、常に持つような人ですが、すべてが誤解であり、間違いであることがほとんどです。

なぜなら、深い情緒がさそり座という星座の特徴であるところ、月は欠損ですので、深い情緒も深い感情もわからない、、ことになるわけです。しかし、子供時代に感じ取った深い感情についてのイメージはありますので、この人はすぐに深刻そうな顔や表情をします。常に、、、です。なので、本当は深い情緒も深い感情のない人なのに、そのように振舞うようになるため、一見、暗い人の印象を周囲に与えます。しかし内面は子供なのです。深い感情や情緒は大人特有のものです。それを真似ることを常にしていますので、暗く陰気な印象となりがちです。しかし深い考えも情緒もこの人にはありません。悩んでいる大人の真似を常日頃しているわけで、疑念や思い込みはそうする良いきっかけになってしまっています。

また、日常の中においても、何か重大なことや、物事が隠されているかもしれないと無意識に思っていますので、大したことがないような場合でも、疑い深く考えてしまうわけです。何かを選択したり、ひとつの事柄を選ばなくてはならない時にも、人一倍考えます。

どうでもよいことでも、その選択を間違えると、何か重大なミスが起こるのではないかという疑心があるからです。そのため、どうでもよいようなことでも、この人は躊躇し、すぐに行動できない人になりがちです。

重大なものとそうでないものの違いが本当はわからないためです。そうした自身への不安があるので、この人は常に真剣そうに、常に深刻そうに、常々を生きようとします。子供探偵団のような自身の姿を客観視することができれば、かなり自由になれるでしょう。

大人の深い感情がわからないというのは、性的情緒についても同様です。わからないからこだわりを見せます。性的事柄への不自然な態度が深い男女関係を構築できない原因になる場合も多いでしょう。愛する人と深くつながりたい、、深い情緒をかわしたい、、、と観念的に思うため、一か月に何回愛し合わなければおかしい、、というような形で恋人や配偶者に迫り、真偽をただそうとするようなことをして失敗しがちです。

さそり座月の格言
私はこんなにつらいの、、、私はこんなに一生懸命やったの、、、私が間違えたんじゃないのに、こんなことになってしまったの、、、こうした憤りを感じた際に子供は深い感情を演出しますが、それは本当の感情とは異なります。あくまで、自分はつらい、自分には能力がなかった、自分には力が足りなかった、、、という表現に他なりません。

自分の未熟さを相手を巻き添えにしてわかってもらおうとすることで、この人は人生の問題を起こします。愛する人を交えた形となりますので、注意しなければなりません。自分が本当は未熟で力がないことを素直に認めれば、むしろすんなりと通過できる問題なのです。

何も、自分がこんなに苦しいという態度を見せる必要などなかったのです。何か一つ、本当に優れた分野を持つことで、わりと簡単に克服できるはずです。どこか一点でよいので、大人でしかできないレベルのものを持つことが良いでしょう。

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