ルーティンしかやらない

日本は沈んでいっているという意見が多くなっています。私もそう思います。まず、産業や経済を支える企業活動が低下しています。原因は色々あるでしょうが、経営者及び上位の立場の人の考え方に、合理性が行きわたっていることがあります。

合理性、いいじゃない、、、とは一面の見方で、最終的に本当に利益につながるかつながらないかは、目先だけではわかりません。ただ目先という意味では、合理性はこれまで非常に有効でした。どの企業も合理化を目指し、無駄な作業を省き、無駄な賃金は払わない、、、なので企業の利益は増大したことは確かです。

しかし失っていったものも大きく、失ったものの影響がこのところ急激に出始めており、ついにどうにもならないところまで来ているように感じます。

企業はリストラと合理化に励み、人員管理やマニュアル化をすすめました。無駄はなくなりましたが、働く人はルーティン以外やらない状況が生じています。ルーティンさえきちんとこなせばうまく行く、、、という考えを上層部は持っていますので、管理を強め、ルーティンを着実にこなす事に主眼を置きます。

その結果、アルバイトの人や不定期従業者にも、非常に高度な作業内容を求め、その管理があたかも仕事のすべてかのように思っています。私たちが冷徹に考え抜いたシステムに落ち度などない、、、、それを確実にルーティンとしてこなしてさえいれば、我が社は儲かるのだ、、、、という姿勢です。

しかし、現場で働く人は人間ですので、体調の変化もあればモチベーションの変化も時にあって当然です。ルーティンを果たすという管理面からは、働く人を人間であるよりも機械として見なした方が簡単ですので、人間ではなく労働力として考え、どうしても冷たい企業運営になっていきます。またそうした冷徹な方式に見合う人のみが出世することになり、まるで冷徹城のような企業組織が乱立することとなりました。

それで儲かればまだしも、これからまるで儲からなくなることが理解できていません。人に冷たい企業はこれからダメになると思います。理由は簡単です。安い報酬で目いっぱい高度な仕事をさせる、、、それによる利益構造はもろくはかないためです。
労働力、すなわち人はすぐに使い捨てになります。交代人員はいくらでもいると企業は考えるでしょうが、果たしていつまでその強気姿勢は持つでしょうか。

ある時点を越えるとフェノールフェタレインの色が一瞬にして変わるように、酸性が中性へ、中性がアルカリ性へ変わる瞬間があると思います。それは働く人の意識の変革かもしれませんし、さらに具体的に言えば、働くと損するとの意識が人に芽生えた瞬間です。

こき使われて安月給で働くより、家事をしていた方が得、畑で野菜を作った方が得、、、という臨界点を人はそれぞれにどこかで見つけることになると思います。どうしても現金収入が必要であるとの立場を見越して企業サイドは強気ですが、確かに現金収入がどうしても必要な私たちは弱い立場ではあるでしょう。

こうして、仕方なく働く人々の群れが社会全体を覆うことになっているわけですが、そうなると高度のルーティンを守る労働と報酬のバランスになんだかおかしいな、、、と感じる面が増大します。すでにそれは起きています。外食産業でのアルバイトさんの下劣な写真事件が相次いだことを見ても、現場で働く人のストレスは大きいことは間違いありません。

企業サイドはそうしたものも、アルバイト個人の資質の問題として処理します。上層部がバカばかりになってしまっているので、仕方ないのでしょう。なぜバカなのかというと、こうしたアルバイトさんの行為は、高度なルーティンと安月給の間で生じた出来事であるとの視点がないためです。さらに言えば、こうした問題を起こす人のやる気を使えば、おそらくその企業の上層部の人以上の働きをした可能性がある人だったはずです。

異才や浮き上がりを許さない企業上層部。個性を使えないルーティンワークで固めれば、反発しない人は、最低のルーティンでしか働かなくなることは明白です。それも上層部が気づかないように。見えないところで。そのことが企業利益を圧迫し出したことにまだ気づいていません。

下劣な写真事件も、上層部の働かせ方の問題でもあるとの視点を持てば、どんなにかアルバイトさんたちの溜飲も下げられたでしょうし、社会へ与えるインパクトとして、数十億円以上にあたる企業PRにつながったはずです。それを一個人のアルバイトのせいにして、損害請求までする、、バカ丸出しです。対応次第ではせっかくの企業イメージを数段アップできたのに。しかも無料で。そうした上層部にはおとがめなない、、、、そうした時代になってしまったということでしょう。

政治もまったく同じやり方ですので、大企業と政治は結びつき、何もしないで政府と一体となった政策さえしていれば、ルーティンだけこなしていくだけで利益が上がる、、、その安泰路線にデンと着地したまま動かなかった大企業。お陰で世界に負けだしています。

どの企業も利益の根幹を支える現場に目をやらず、上からの管理でどうにでもなると思っていたことのツケが訪れています。何が起こっても、自分は間違っていない、、、という東大思考しかできない人ばかりですので、何が起きているかも理解できずにいる。なのでダメになるばかりなのです。

現場で働く人達が、真剣にルーティンしかやらない、、、しかも最低のルーティンしかやらない、、、見えない部分では無責任になっていく、、、

仕事には作業と生み出す仕事がありますが、今の日本は作業のみとなっています。作業のみの仕事は管理と一体となり、下と上がバカ丸出しの一体感をつくっていますので、そこから抜けきらない。下には不満がたまりますので、時間が立てばたつほど、ルーティンのみ、、、ルーティンを取り締まる管理もルーティン化していきますので、結局はごますり的なものに対してだけは良い顔をして、管理体制すらゆらいでいく。上にはびこる、ここだけ金だけ自分だけ。

日産のゴーンさんを追い出した次は、追い出した社長自身が不正を働いていたと内部告発にあっている。まさに上記の構造を教えてくれています。

こうしたことの崩壊がこれから始まるのです。大企業、国家にまでこれは及びますので、個々はそれぞれの生き方を考え、実行していく以外にありません。

多少ともそうした生き方のヒントになるかもしれませんので、私の下記動画をご覧いただけましたら幸いです。まずは個々の意識改革からでしょう。人が生きていくことは実は難しいわけがないのです。難しかったらとっくに人類は滅んでいます。大昔や太古よりもずっと発展した今の人類が昔よりも生き延びることが難しくなっているわけがないのです。まずは、意識改革だと思います。お互いに未来を見つめて行きましょう。

マドモゼル・愛意識改革動画集 下記URLをコピーして検索してご覧ください。下にはありませんが、大好評マドモアゼル・愛深夜のつぶやきシリーズもぜひご覧ください。

ああ良かった、、、というだけで問題が解消する 

こんな未来、こんな生き方があるぞ。AI失職怖くない

こんな未来、こんな生き方があるぞ 後編

私たちはこれからどう生計を立ててゆくか ①

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