何が起こるかわからないものの、心配は不要

もうかなり以前になりますが、日本人が海外に行ってその国や地域の生活を現地の人と一緒にするような、そんなテレビ番組を見たことがありました。5-6年も前のことでしょうか。もう少し前だったかもしれません。

確かヨーロッパのどこかでしたが、国の名前も忘れてしまいました。ただ、それほど豊かな国ではない、、、という印象でしたが、そこでトラックに乗せてもらい旅をする企画でした。

トラックの運転手さんは、服装もやや古く、決しておしゃれな印象はない、どちらかというと貧しそうなトラック運転手さん、、、という雰囲気でした。遠い日本から来たというので、「昼飯くらい、俺がおごるよ。いつも行く美味しい店があるからさ」などと、気さくでやさしい運転手さん。

お言葉に甘えて日本の俳優は運転手さんと一緒に食堂に入ります。「いつもコレを食べるんだ。うまいぞ」と、おすすめメニューらしく、日本の俳優も「ありがとう、それで行くよ」という流れ。

私が驚いたの次の瞬間でした。その一般昼食メニューの値段を知った時です。日本円に換算すると4000円もしたからです。日本で4000円の定食を普通の昼時に食べる人はどのくらいいるでしょう。トラック運転手さんは当たり前のように、いつも食べているらしく、決して特別なメニューではなかったのです。

番組では値段については何も触れませんでしたが、「なんでそんなに高いの」と、私は驚いてしまいました。

日本は知らない間に貧しくなっていたのです。日本はとくにバブル崩壊以降、経済力は世界と比べて下降していたのです。その分、世界は好景気を謳歌し、物価も上がる、賃金も上がるの上昇基調で一貫していたわけで、原発爆発以降はとくにこうした傾向が顕著だったのかもしれません。

イギリスの地下鉄の値段を聞いた時も驚きました。そんな高い値段で通勤などできない、、、と思われましたが、ロンドンの人にとっては当たり前の金額だったのです。

シンガポールでもバンコクでももちろん中国でも、その都会の変貌を知っている人は多くいると思いますが、一般の日本人は、自分の国の方がまだずっと豊かだと思っていますので、バンコクの一流レストランのディナーの金額を知ったら腰を抜かすほど驚くかもしれません。しかも毎晩、予約が満席だというのです。

日本が豊かであるのは幻想であり、それどころか、知らぬ間に驚くほど貧しい国になってしまっていたのです。

さて、しかし話しはここからです。確かに世界に比べてこの三十年近く、日本はバブル崩壊以降、一方的に貧しくなっており、世界は右肩上がりで経済を上昇させました。

しかし、ヨーロッパでもアジアでも中国でも、それはファイナンスによる未来先取りの繁栄でした。日本は貧しくなっていったのは事実ですが、それでも民間には貯金があり、なんとか食い?いで生きてきたわけです。借金をして未来を先取りして贅沢する人もいるにはいますが、全体としては、どちらかというと質素にみみっちい感じで我慢して生きて来たのが私たち日本人だったと思います。

多少でも貯金があったから何とかできたわけで、世界のバブルの好景気依存型の繁栄とは正反対の状態だったと思います。ただ、昨日のブログでも書いたように、日本では40代の貯金額がたった一年で急減したように、預貯金の余裕もなくなりつつあります。

今後、世界の国々と、日本では、ではどちらの未来が開けることになるのでしょう。答えははっきりしています。日本です。世界はどこもファイナンスで贅沢し、家も買う、うまい料理も食べる、高価な服も買う、、、を長年続けていましたが、突然、ファイナンスがストップすれば、残るのは借金となります。

そうした状況が今、起き出しているのです。とくに中国ではそうですし、ヨーロッパでも同様ですし、アメリカももちろんそうですし、これまで急成長したアジア諸国も同様です。台湾だけは多少は安定しているかもしれません。

これから起こってくる出来事を考えると、強い体質を持っているのは、わずかに日本なのです。個人的には借金で苦しむ人ももちろんいるでしょうが、全体として考えた場合、国の借金と民間が持つお金とはイコールにあるので、少なくとも借金はありません。政府はつぶれても個人のお金は残されるはずですので、民間は豊富な貯金をいまだ維持しているとも言えます。

私には貯金なんてないわ、、、と悲観される人もいらっしゃるかもしれませんが、全体が大丈夫なら社会の大きな構図はおかしなことになりませんので、借金がある人も他の国の人に比べて強いのです。仕事もあるでしょうし、どうにかなるからです。

私は日本は我慢比べに勝ったと思います。何ひとつ華やいだものはなかったこの数十年でしたが、とりあえず、唯一の債権国として残ることができた。他の国は、これまで日本がずっと我慢し続けたバブル崩壊の後始末が待っているわけで、その違いたるや雲泥の差がこれからできてくるのです。

この構造については、現実のことなので、本当ならもっと真剣に世界は考えなければいけないわけですが、日本のバブルの時と同様、まだピンと来ていないのかもしれません。しかし、中国やインドではすでにニュースにならない暴動に近い出来事や、大変なデフォルトが起きている可能性もあります。

ドルを世界から引き上げるのがトランプ氏の政策の柱ですので、この動きは今年はもっとはっきり出てくると思います。どんな金持ちでも、すべてドルや通貨でもっているわけではありません。大体は株式や不動産で資産の多くをもっており、その評価額で金持ちと言っているだけというのが、世界共通です。

ここにも大きな落とし穴がこれから待っていることになります。評価額という物差しを通す資産には、ある日突然、資産が負の資産に化けてしまう危険があるからです。

100億の資産を50億の借金で購入している人が、差引、50億は持っている、、、と思いたがりますが、資産評価がもし三分の一になったとしたら、マイナス20億の借金に早変わりしてしまうのです。それに金利が重くのしかかります。

何によって資産をもっているかは、極めて重大な要素になり得る時が近づいています。これは日本の金持ちにも言えることです。資産家が助かる道はいくら評価額があるからではなく、借金がないということを置いて他にないのです。

となると、本当の意味で助かるのは、いつの時代もコツコツと貯めたタンス預金であるとか、そんな大げさなものでない、通常の質素な預貯金ということになります。要するに、一般の普通の人が持つ多少のお金が本当の財産である時代が訪れるかもしれません。

日本の資産には、こうした傾向が強く、日本人が持つ資産には未来をつくる可能性があるとも言えます。

しかし、評価による金持ちには安全な未来は望めませんので、最終的にこうした価値基準の前で、通貨とは何かの金融哲学が問われることになっていくでしょう。

結局、ドルが強い、、ポンドが強かった、、スイスフランが強い、、、と言っても、それはシステムや軍事力、地政学的な強さであり、金融哲学とは別物です。通貨の本当の強さの基準は、世界の大混乱、金融大混乱の中で、何十年も質素の預貯金を蓄え、貧しい中での工夫して貯めて来たタンス預金に見られる、まじめで堅実で躊躇なく働くという、民の特性に求める以外に安全なものなどない、、、ということが分かってくるはずです。

要するに、まじめで働き者で、常識を持ち、自然な感性によってバブルに踊らない人間として信頼できる態度や、そうした頭脳を平価する通貨が最後には勝つに決まっているのです。

私はそれは日本円だと思います。日本人のまじめで優秀な頭脳を平価とする円がこれから残らないわけがないのです。日本はこれまでシステム上の通貨戦争ではことごとく負け通しできました。しかし、最後の最後のシステム崩壊の前では、本物の勝ちを基準とする通貨哲学が出てきます。残るのは円ではないでしょうか。

確かに今の円かどうか、それはわかりませんが、通貨哲学がもしあるとしたら、今の円がたとえ無くなっても、日本人が発行する通貨が信頼の基準を満たすことになっていくでしょう。だから安心してください。よく考えれば、もう先は見えています。

世界の優秀な人も本当は見えているのですが、まさか口に出せないだけで、いよいよとなるまで黙っているでしょう。今、これからの数年は日本は先の見えない暗い時代にはなると思いますが、いち早く抜け出すのはこの国だと思います。私は右でもなく、意味なく日本は素晴らしいなどと言っているのではありません。
今後の日本の世界における立ち位置の可能性の高さを言っているのです。それは政府のおかげでも一部の天才的なリーダーのおかげでもなく、一般の日本人の特性から来る、そうしたものがやっと世界でもっとも信頼できる基準として力を発揮するようになる、そういう時代が来ることを言っているのです。

「日本人の脳」をお書きになった角田博士と長いお話しをする機会が以前何度かありましたが、その中で博士は、日本人は日本人らしいやり方でやっていく以外にないのです、、、と力説されていました。

通貨というもっとも現実的な評価の基準がきっと変わります。地政学的なものでも軍事的なものでも生産力によるものでもない、まじめで信頼できる人間の優秀さを平価とする価値、、、この重要性が輝くことになるでしょう。

私たちはこれから何を目指せばいいのか、、、その指針も見えてくるのではないでしょうか。私たちには混乱の時代の先に、明るいものが見えてきます。

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