月のホログラムを溶く「月光反転法」

月について新たな角度から語ってきましたが、まだまだ語り尽くせないというのが正直な気持ちです。月の新理解がもたらす可能性は、人の生き方、考え方、哲学、宗教にまで及ぶものです。ことに、意識の分野において、月という尺度を持つことで、わかりにくかったものが、わかりやすく理解できる可能性があります。

これまでの私の月についての考えを整理するところから始めたいと思います。

月は伝統的に死の星と言われ、反射、吸収、陰影というキーワードで語られてきました。私もこうした月のキーワードはその通りだと思います。伝統的な月のキーワードについては、何ら変更するものではありません。

ただ、その解釈が異なっているだけです。月は幻影であり、実体がない世界を意味すると私は解釈しました。太陽の光を反射し、その反射光を地球に注ぐ月。

私の月解釈に関しては、フリーエネルギーの考えがあったため、月が幻影であることに気づかされたのです。すべての物や事柄をエネルギーの時点で考えると物事をシンプルに理解することができるようになります。

すべての物はエネルギーが姿を見せた形であって、本質は物ではなくてエネルギーです。エネルギーが補充されていれば、物は永遠に維持されますが、エネルギーが途絶えれば、崩壊化が始まり、やがて消えてなくなります。要するに死です。

エネルギーこそがすべてを作り、養うのですが、それが途絶することで、崩壊化に進み、消えます。この原理に従わないものはひとつもありません。

物であれ人間であれ、エネルギーの法則に沿って存在しているわけです。

この世には、エネルギーをもたらすケースとエネルギーを途絶えさせるケースとがあるわけです。

すべての縮図である天体及び占星術にこの原理が適応できないはずがありません。そして、伝統的な月のキーワードに従えば、まさに月はエネルギーを奪う方の惑星であるとの定義が伝統的キーワードそのものでした。昔の人はわかっていたのです。ただ、理解しない人々がその伝統的キーワードを誤解してきたのだと私は思います。

太陽はすべてのものに命を与える星です。エネルギー供給の星とも言えます。しかし、私たちは必ず死んでいきますので、エネルギーを吸収し、奪う星がなければ、説明が付きません。それが月です。そして文字通り、伝統的にも月は死の星であり、吸収放出の星と、言われてきたわけです。

本当にその通りなのです。私が勝手に新しいキーワードを作ったわけではないのです。昔から言われてきたことを、人は知らないで来ただけです。

太陽が命を与え、月が命を奪うのです。

月は幻影であり、何一つ本物がそこにはありません。反射して映る世界を本物であると錯覚しているのが人間です。月からは一切のエネルギーは来ませんので、月に捉えられたら、私たちはエネルギーを失います。太陽が与えたエネルギーを回収吸収していくのが月です。

月に捉えられれば、肉体も精神も弱まり、ルナティックに陥ります。ルナティックに陥らないまでも、エネルギーは奪われます。月は過去を意味するともいわれますが、過去に埋没したらエネルギーが奪われて行くことは確かです。そこには美しい思い出もありますが、美しい思い出でもそこに没頭すれば、やはりエネルギーを失います。

月はまた、無意識の星ともいわれます。その通りです。月は四六時中私たちにある一定の感情を掻き立て、そのことに気づかせないほど私たちの心の中に浸透します。日常が月に支配されるとはこのことです。私たちは、月以外の何等かの意識を持たない時は、無意識的存在となり、月の中にあるのです。

常に月は私たちの心の中にあり、日常のモードを心の中で形成させます。とくに意識された思いや行動が無い限り、私たちは月に捉えられているわけです。ただし、その力は弱く、意識の前ではまったく力を持ちません。

しかし、意識的な生き方の少ないケースでは、月は容赦なくエネルギーの収奪を無意識によって行います。意識的なものが足りない人は、無意識に動かされるというのは心理学の定説であり事実です。占星術ではその無意識を月と位置付けれおり、心理学と同じ構造をしています。

しかし、心理学にも限界があります。それはエネルギーの観点からまだ説明されていない点です。すべてはエネルギーという観点で捉えなおさない限り、本当の実体を見せることはないのです。エネルギーという基本生命及び、その性質を表す周波数です。

太陽がエネルギーであり、その性質であるサインが周波数です。月の場合で言うと、月がエネルギーを奪う星であり、その性質である周波数が月のサインということになり、すべては説明付きます。

この世にはエネルギーをもたらす構造とそれを奪う構造とがあり、占星術ではそれを太陽と月とに代表させて持たせていることがわかると思います。月が怖いとか、月はダメなのか、、、というような目先のことではなく、こうした正しい構造を占星術はすでに持っていたということです。

これは人類では絶対に気づかないことでしょうから、やはり占星術は宇宙から来たものなのかもしれませんし、大昔の宇宙と交信のあった時代の貴重な産物としての可能性もあります。とにかく非常にすぐれているのです。

心理学は占星術を学ぶことで次の段階に進めるはずで、ユングなどはかろうじて直観としてそう感じていたのでしょう。トランスサタニアン占星術もありますが、エネルギーのことを理解していないので、どうしても限界が出てくると思います。

このように、私は占星術の構造は、本当に真理に直結した正しい学問であると思いますし、その通りとしか言いようがありません。信じる信じないではなく、その通りなのです。分かるか分からないかの違いがあるだけです。

この世には、エネルギーをもたらす力があるので物や人は存在しています。それですと、物も地球も人類も自身も永遠の命となります。しかし、この世には、エネルギーを奪っていく力もあるので、物はやがて滅び、人もやがて弱って死んでいくということです。

さて、先ほど、太陽が意識であり、月が無意識と言いました。その通りですが、実は意識がエネルギーなのです。意識からエネルギーが訪れ、無意識によってエネルギーを奪われるのです。心理学で無意識を用心するのは、このことです。心理学も最後は意識学です。すなわちエネルギーについての理解が必要になってくると思います。

占星術では太陽は目指す方向であり、より意識的に生きることと同意です。太陽を獲得するとは、意識的な存在であるとの自分を確立したこととなります。そしてそれに従っているうちは、その人に豊富なエネルギーが注がれます。なので、成功したり有名になったりするわけです。成功することや有名になることが目的ではなく、意識的に生きない限り、月並み以上のことはできない、、、ということなのです。

一方、太陽の光を反射して光る月は真逆の位置に置かれています。太陽が意識なら月は無意識の領域と深く関係します。無意識そのものと言ってもまず間違いありません。無意識が悪いとかどうのではなく、無意識的に生きていけば、必ずエネルギーを奪われるということです。ただそれだけです。

しかし、人類始まって以来、多くの人がエネルギーをやがて失い死んでいきました。私ももちろん、いずれそうなります。当然のことですが、そうなると月にはこれまでの死者の魂がほとんどあるという、死者の代表としてのシンボルとなります。

そう、みんな月に戻っていってしまうのです。なので、月は故郷であり、郷愁です。月を感情的に捨てきれる人などいません。それをどう受け止めるかです。

人が元気に生きて、何かを達成させていくには、月は邪魔です。しかし、みんなと仲良く、それなりに生きて、亡き母や父がいる世界に戻ろうとする幻想は月が与えます。

それをどう取るかは、それぞれの人生観ですので、私がとやかく言うべきものではありませんが、私自身はそれは罠だと思っています。亡き母も父も、そうした幻想の世界にいるというのは違い、きちんとしたエネルギーの補充によって永遠に生きていると思っています。それについては、また、月と供養、、死んだ母のいる月、、、というようなテーマでいずれ語らせていただきたいと思います。

月はともかく、エネルギーを奪いますので、そのことをご自身で理解していただけたらというのが、これまでに語ってきたことです。

月は7歳までに得た知識や体験を真実と思います。しかし、それは間違いであり、嘘なのです。7歳までに得た内容で確定しますので、それ以降の発展はなくなります。真実のかけらひとつでもそこにあれば、そこからさらなる発展がありますが、月は反射で影ですので、実体は何ひとつないのです。それを事実であると信じ、捉えてしまっている私たちは、常にないものに心を奪われ、気にしながら生きていってしまいます。

成長発展するものなら、それに対する考えを変更することも発展させることもできますが、月はもともとないものを、あたかもあるかのように思わせていますので、発展する余地がないのです。種も根もないので、発展しようがないのです。

そのため、月は消耗と関係し、月の衝動での言動から私たちはエネルギーを奪われます。

月の衝動に乗ってしまうことで、エネルギーを奪われるのです。このことを、何回にもわたって語ってきておりますので、わからなくなったらら、ぜひまた読み返していただけたら、自身が陥りやすいケースがご理解いただけると思います。

さて、問題は次です。では、月はダメなのか、、、意味ないのか、、、ない方がいいのか、、、 悪さするだけなのか、、、、について、お答えしなければなりません。

そろそろ、その時期が来たと考えています。結論から先に言いますと、月は本当は使えるのです。使えるどころか、死の星を生の星に変えることが可能なのです。月を反転させれば太陽になるからです。要は月はホログラムですので、ホログラムを反転させて太陽に戻せばいいのです。

私の勝手な判断ではありません。月の伝承をひも解いていくと、月との正しい付き合い方を示すものが、実はいくつかあるのです。

各地方、地域、国において、月にまつわる見方に共通しているものがあります。月に捉えられることをルナティックと言って、狂気を意味したり、狼男の伝説も月との関連です。月を直接的に見てはいけない、、、という風習はけっこう多いものです。日本の中にもあり、ホツマツタヱと言われる古書には、月と婚礼の話しが出てきます。
婚礼は永遠性の絆を求める儀式です。その際に、盃を交わすのは、日本に限らず伝統の行事です。ホツマツタヱにも書かれているのは、盃は逆月というのです。

婚礼の盃に酒を酌み、酒の表面に月を映して永遠の契りを結ぶ、、、との場面が出てきます。実はこの話しはフリーエネルギーの原理に極めて沿った話しであり、崩壊のエネルギーを生成のエネルギーに反転させる秘法となっています。

月は映しですので、そこに実体はありません。しかし月の光を反転させれば、本来の太陽の光に戻るという、理屈を超えた真理が語られているわけです。

逆さの月、、、これが盃の語源となったのでしょうか。水面に映る月を愛でる風習も各国各地域にあると思います。これら、逆さの月を利用した風習はエネルギー的に正しく、月の危険でない扱い方をよく理解していると思わざるを得ません。

実際の天体に月の影響は私にはよくわかりませんが、占星術上のシンボルとしての月の取り扱いに共通して考えられます。

月は太陽の光を反射して地球を照らします。その際、反転させているため、太陽の光は命のエネルギーですが、真逆の命のエネルギーを奪う存在になっています。そこをさらに反転させれば、再び月の光は太陽の光に戻ります。

この原理を応用したのが、「月の反転法」です。具体的に言いますと、あなたの月のサインの示す才能や能力はあなたににはありません。これはこれまでに何度も語ってきましたので、わからない方は前のブログをお読みいただけたら幸いです。さらに、ないものに人はこだわり続けますので、常日頃、私たちは月の無意識に踊らされることになります。そしてエネルギーを奪われていくわけです。

月はその人にないものを示しますので、月を使ったり応用することは実際にはできませんし、月の示すサインの意味さえ、正しく知ることはできないのです。月サインはその人がまったく持ち合わせてないものを示すため、それがないという意味も場合によってはわからなくなります。かろうじて7歳頃までに覚えたイメージで月を演じることはできますが、あくまでも演技です。

なので、月で行ったことは最高で月並みであり、発展することはないし、本人も実はそのことで苦労しているものです。正直に自分を見つめれば、ほとんど例外なくそのことがわかります。太陽は獲得していくものですから、人によって太陽意識の差は大きくなりますが、月はまんべんなく必ず与えられる強制ですので、ほぼ例外なく、正直に自分を見つめてみれば、何が自分を苦しめていたかがわかります。

そして、月の反応に従っていると、どんどんエネルギーを失いますので、体感的に不愉快さを感じたり、不安になったり、不信感が強くなったりと、良くない感情に侵入されていきます。

月はないものにこだわる心理であるにも関わらず、その人を支配しようとします。そのため、月の強制から抜けられずに苦労するのですが、意識の前では無意識は無力です。

月の反転法とは、月の衝動に動かされるのを感じた時、その月サインのようにふるまうことを止めて、正反対の星座のように振舞うことで、月の力を反転させ、太陽の力にすることができる方法です。

月は無意識に働くものの、何度も私が言ってきたように、確かに自身の中にそうした月の働きがあり、それに左右されていたことが多少なりとも理解できれば、月に陥った際には、ふっとそのことに気づけます。その際に、月の反応に従わず、反転させた正反対のサインを意識的に用いるのです。そうすれば、月の無意識は意識となり見事に反転します。太陽の光になるのです。

月のサインは持ち合わせてないものですが、正反対のサインは必ず、ありますので、使えます。星がなくても関係ありません。月サインだけが欠落しているわけで、他のサインはすべて持っているから正反対のサインは使えるのです。

これが突破口になります。突破口どころか、たちまち無意識を意識化し、太陽のエネルギーに変える方法になります。しかも月は常々働く力ですので、常々自身を意識化した方向にもっていくための力にもなってくれるのです。

逆さの月を使うことで、私たちは常に意識化した存在に変化していけます。これができれば、エネルギーを奪う存在が大幅に無くなりますので、人生も健康も寿命もかなり違ってくるはずです。

具体的に12サインにあてはめて簡単に語りましょう。詳細はまた、いつか発表させていただきたいと思いますが、今回は簡単に月光反転法を下記いたします。

おひつじ座の月の人は、すぐに怒る、、、ムッとしますが、それに気づいたら、てんびん座をあえて意識するのです。ムッとしたら、「それであなたはどう思うの」とソフトに尋ねる、、、「じゃ、一緒にやってみようよ」と協調や共同への意識を向ける。これにより、おひつじ月の怒り反応によって奪われるはずのエネルギーは意識化されたてんびんにより、本物のエネルギーとなって本人に戻ります。月は常々私たちに強制をかけてきますので、常々の苦しみが、実は常々のエネルギー補給の機会にすらなっていくわけです。この原理はおひつじ座に限らず、すべて共通です。

おうし座の月の人は、常々、五感の満たされない思いにイライラしたり、落ち着かない気持ちでおりますが、自身を金持ちそうに見せたり、ゆったり人生を楽しんでいるように見せることでエネルギーを消耗しています。そうした消耗する人あたりの良さを強制された際には、むしろ真逆の真実をはっきり言ってしまう、、、断固とした姿勢を示してしまう、、、ことで、あいまいなおうし座の月と決別してみるのです。おうし座の月の人は穏やかに見えますが、内心では五感の不快さに乱れています。むしろ、さそり座のように、きりっとし、鋭さを出した方が実は本物となり、魅力的にすらなります。どの星座の場合も、月がその人を魅力的に見せることはありません。反転すれば、本当に素晴らしくエネルギーが通うようになります。

ふたご座の月の人は、理解力がありません。考える力もなく、知的な事柄で内心では右往左往しています。それが軽い印象を人に与えるのですが、気持ちが落ち着かなくなったら、月に侵されているわけですから、いて座のように振舞えばいいのです。月はないものだから支配されますが、いて座ならあなたにとってある要素ですので、大丈夫です。いて座のようにおおらかに、自分が貴族のような高貴な存在だと思って、その様式で働きかけるのです。落ち着いた姿勢となり、エネルギーに満ちてくることでしょう。常々それを行えば、あなたの印象どころか中身は本当に素晴らしい変化をとげます。

以上、三星座の解説となりましたが、どの月の場合でも反転させてエネルギー化することができます。原理的に正しいので間違いありません。

月はないもの、、、ないものにこだわり、それを自身だと思う、、、、その結果、振り回され、エネルギーを失う、、、、ないものは月だけ、、、反対の星座はある物ですので、使える、、、月の反対星座の言動を意識的に使えば、行動が意識的となり、月の幻影を抜け出ることができるうえに、月は常日頃影響を強制してくれるお陰で、反転さえすれば、常にエネルギーを与えてくれる働きに置き換えられる、、、ということです。

他の9つの星座についても、今回は長くなるので中断しますが、次回に反転法をお伝えしますので、楽しみにお待ちください。