巨人13連敗 最下位が示すもの

野球にはほとんど興味がありませんが、巨人の13連敗と、その後も調子が出ず、ついに最下位ということだそうです。

昔は野球シーズンになれば決まってテレビが中継してましたが、最近ではほとんどやりません。ラジオでは今でも中継がありますが、人気はさほどでもないらしいです。

私が20年近く出演しているニッポン放送のラジオ人生相談は、ラジオの視聴率ナンバー1番組によくなるのですが、私が巨人戦よりもいいんですか、、、と質問すると、そうです、の返事を聞いて驚いたことがあります。

野球人気の衰えには驚くものがありますが、野球と言えば、昔は巨人でした。その巨人が13連敗で最下位。

巨人と言えば読売。読売と言えば、最近は首相が読売を読んでくれればよくわかる、、、などの発言や、前文部政務次官の前川氏の行動を邪推するなどで、評判悪化していました。

まさにそれに呼応するかのような歴史的惨敗。偶然とはどうしても思えません。

巨人、読売、自民党の時代に、何等かの影を感じさせる出来事に私の目には映ります。

私がプロ野球が嫌いだった原因の一つに、政治的な役割を野球が担っていることを感じたからです。

大事な案件や法案を国会で強行採決する、、、そんな日には、人気ある野球の試合をぶつける、、意図的にそうしていたかどうかはわかりませんが、きっとそうだったのだと思います。そうすれば国民の目を政治から背けることができます。

私の子供時代、青春時代は長嶋全盛期でしたので、長嶋選手の悪口は言いにくいものがありました。決して嫌いではありませんが、何かしら、長嶋選手に業のようなものを感じ取っていました。

長嶋野球、巨人野球は、スポーツというよりも、政治に見えていたのです。今思うと確かにそうした面があったように思えます。

安保条約が成立する際の国会前には、法案に反対するデモ隊がたくさん集まっていました。

それを見た当時の確か岸信介首相は、国会前にいる人よりプロ野球を見ている人の方が多い、、、というようなことを言ったように記憶しています。

図らずもプロ野球の存在意義を政治的に語っていたわけで、野球やスポーツに助けられている政治運営。

国民の目を政治から背けさせるには、確かに有効かもしれませんね。民主主義も地に落ちたというものです。

昨日は国会で朝の7時46分に共謀罪が成立。わずか一ヶ月程ですぐに施行されるという驚きのスピードです。

1960年代、70年代は、まだプロ野球の存在は大きく、政治運営を助けることができたでしょうが、今は、そうはいきません。

かつての雄、読売巨人軍は13連敗。そして最下位。その背景のまま、共謀罪は成立。

このままいくわけがないことを、背景は暗示しています。

国会の会期も明日で終え、逃げ延びたかに思われるかもしれませんが、むしろ、おかしいという印象は強化されて国民の中に残されます。

火事場や戦場、大変な修羅場では、人の心の小さな動きがむしろはっきりと、そこに居た人たちに印象付けられるのです。

戦場で、銃弾の中で、あいつは俺に助けを出してくれた、、しかしあいつは皆をおいてすぐに逃げた、、、そんな一部始終を人はいつにも増して修羅場では覚えているものなのです。

今回のテロ等準備罪にまつわる国会運営も、修羅場のようなものです。森友、加計問題の逃亡からの法案ごり押しの模様は、国民はもちろん、裏切られた文部省職員の中に根強く記憶されるはずです。

国会が終えるから忘れるだろう、、ではなく、かえって強化されて記憶に残るのです。怒りというよりも憎悪を伴って。

なので、現政権は信頼を失いましたので、もう何をしても結果は悪く出るでしょう。権力維持と権力の保持には優れた政権でしたが、それも信頼を失ったら無理です。

忖度できない官僚たちも、どうせ冷や飯を食わされるのなら次の政権に賭けた方が得だ、、、と思うようになりますし、損得抜きに、人間として許せない、、、という義侠心を掻き立てますから、何が飛び出してくるかわからない。

おそらくナンバー1という売れ行きの読売新聞も部数を相当落とすでしょう。利益あっての企業ですから、現政権と心中するところも出るでしょうが、このままではアウトとばかりに反旗をひるがえす新聞も出てくるはず。

何せ、天皇陛下のお考えと異なる政権ですから、民間がそれに続かない方がおかしいくらいです。

ともかく現政権には闇が多すぎます。なので、それを隠すために強い権力がどうしても必要なのです。

しかし巨人の連敗が示したように、あまりのシンクロ現象であり、先は短いように思えます。

私たちも次の時代の少なくともイメージだけでも持たなくては、力が出てこないと思います。

次の時代のイメージについて、私はかなり以前から、「森と平野に分化定住する時代」として、語ってきました。

著書はすでに完売してましたが、その後もお求めになろうとする方が多かったので、本日、ダウンロード版、及び、自社出版として再販いたしました。

時代は私は大きく変わると思います。次の時代は政府主導で作ることはできず、民間からのリーダーシップが時代を作っていくことになるはずです。

そんな中で、ひとつのイメージが提供を思っての再販です。

これからどうやって生きていこうか、、、これまでの生き方では力がわかない、、、今の生き方に限界を感じている、、、、そう思われるかたは、ぜひ「森と平野に分化定住する時代」をお読みいただけたらと思います。きっと元気を取り戻せると思います。

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