7月13日に起きたふたつの出来事
ひとつは申し上げるまでもなく、天皇生前退位の情報です。
ただ、すぐに宮内庁はそのような事実はないと報道をまっこうから否定しました。
この情報のソースはどこなのでしょう。外国からの報道でしょうか。皇太子様のご成婚の時も確か外国の報道がリークした形だったと記憶しています。
宮内庁が言うように、陛下が国体に関わることはおっしゃらない、、というのはうなづけます。
なのでこの情報がどこから出されたものかが、解明のカギを握っていると思います。
軽々に判断することは許されませんが、二つの側面からの可能性があると思います。
一つは、政権サイドが天皇制を利用しやすい形にするために、皇室典範を変更しようとして流した情報。
もう一つは、天皇陛下御自らがお考えになった場合の二つです。
極めておおざっぱにですが、情報の内容が内容だけに事実がわかることもないとは思いますが、あくまで、二つの可能性があると思います。ふたつの混合ということもあるかもしれませんね。
政府サイドの考えがベースにあるとすれば、憲法を変えることを明確に反対する今上陛下を遠ざけたい、、、
さらに言えば、政府に都合が良い天皇を今後は変えるようにできる、そんな皇室典範に変更したい、、、率直に言えば、そうした意図の可能性も否定できないわけです。
陛下はことあるたびに憲法を守る大切さを述べておりますので、現政権とは相いれない部分があることも確かです。
一方、今回の生前ご退位が陛下御自らの御意思である場合には、どのような願いが込められているのでしょうか。
これも軽軽に言えないのは承知で拝察いたしますと、やはり憲法が絡んでいるように思います。突然の譲位ということは、天皇は法においてその存在を規定されているお立場ですので、それは宮内庁が言う通りです。
あえてそれを超えて御意思を表わされたということは、御自らご退位の意思を表すことで、皇室典範の変更ないし、具体的な法制の変更を与儀なくされることとなり、その間は改憲の流れを阻止できるかもしれぬという、身を挺して改憲を御止めになるご覚悟をお示しになった、、、ということも考えられます。
また、陛下にこうしたお気持ちがあることを察した勢力が、ならばそれを逆手にとって都合のよいように解釈し、政権サイドに方向付けようとの思惑が働いている可能性もあるかもしれません。
報道が昨日あった以上、一体真意は何なのかと推察すること自体は、一応民主国家である以上認められておりますので、あえて、二つの可能性について語らせていただいた次第です。
参院選が終え、それまで改憲については黙っていたマスコミが突然、改憲を言い出したあたりは極めて不謹慎ですが、こうした昨晩の情報も、参院選後の改憲に関した流れの中に沸き立ったものである点は忘れてはなりません。
今回の天皇の生前退位の情報は、どちらサイドから読んでも、改憲がらみのベースがあるように思うのが自然です。
今上陛下は色々な式典に参列されていますが、そうした式からの退場の際に、保守議員が「天皇陛下万歳」と叫ぶのを、お脚を御止めになられて、きっとにらまれた、、、という話しを伺ったことがあります。
現政権は天皇を神格化し、戦前のようなシフトを敷いて望みたいとの気持ちがあることは誰もが感じていることですが、今上陛下にはその御意思はなく、平和を愛する日本の代表であることを、広く内外にお示しになられています。
明日、実は嬬恋において、君が代、皇后陛下の御歌、天皇陛下の御製、の三首を披講することになっております。複雑な思いをむねに歌うことになるでしょう。
さて、昨日起きたもう一つの出来事、、、これも多くの人が目にされて驚かれたと思います。
ブッシュ元大統領が追悼の席上で避けに酔ったようにはしゃぐ姿がニュースに流れました。どこからか圧力がかかったのか、それ以降はあまり取り上げられていませんが、黒人が殺された追悼の場面で、オバマ大統領夫妻も列席する中でのひんしゅくを買う内容。
しかし考えてみれば不思議で、通常は、こうした内容は決して世界に流されないはずです。世界に配信するニュースには、上位者の思惑を必ず隠しておりますので、ブッシュの不利になるようなニュースを流すわけがありません。
ブッシュはネオコンそのもの。このニュース配信一つとっても、実は、ネオコンがアメリカにおいて追い出されつつあることの証明になります。
酔態をお悔やみの最中にさらすなど、印象操作としては最悪で、やられた方は二度と立ちあがれなくなります。
中川大臣が同様のケースで記者会見し、以後失墜したことも記憶にあるはず。ブッシュがこのような酔態をさらすことは、普通はありえない。
何か飲まされたかと思うのが自然です。ただ、ブッシュはよく酔ったりらりったりしている情報が何度かありましたので、誰もそのことを疑わない。
なので、今回はやられたのでしょう。やってはいけないお悔やみの席での醜態、、、あきらかにネオコン衰退を意味していることは確かです。
昨日は、アメリカ時間は違うので何とも言えませんが、実はゲマトリアで言うなら、911の日でもあります。
2016年は足せば9の年です。7月13日は足せば11となり、あわせて911です。偶然と思われる方が多いでしょうが、西洋ではこうした暗喩は常識的に使われますので、やはり意味がある可能性はあります。ただ、アメリカでは7月13日の出来事ではないと思います。
ネオコン衰退、、、そうであれば、次期大統領クリントンの絵はなくなります。やはりトランプ氏でしょうか。
今回のブッシュ醜態の世界配信により、次期大統領クリントンはない、、、と私は思います。一般的には、イギリスのEU離脱はない、、、と読んだ勢力は、同様に次期大統領をクリントンと考えていることでしょう。
大きな地殻変動が起きているのです。
残念ながら日本は逆の動きになっていますが、これはどういう意味があるのでしょう。ネオコンにつながる上の方が日本に逃げくちを求めている絵もある一方で、いざとなったら日本を世界中の敵とすることもできることになります。
世界の流れと逆行する日本。世界中から嫌われる絵が実は悪意があれば作れます。逃げらられる人は逃げ、そのあと、残された日本人に災いが及ばないとも限らない。
かつてユダヤ人が悲劇を受けましたが、そこにいなかった、例えばアメリカにいたユダヤ人たちは豊かでした。
これと似たような絵が作りやすくなっています。実際、東電の幹部たちは、その後海外に逃げた、、、というゴシップかもしれませんが、そんな情報がありましたね。
国を乗っ取る時も同じやり方でしょう。乗っ取った方は逃げ、残した日本人が悲劇を味わう、、、そのあとに戻ってくればいいのですから。
文化国家としての日本は世界中から愛されますが、逆の方向に行けば、世界中から嫌われる絵も作りやすい国なのです。
そのことをもっともお知りな方が、陛下なのではないのでしょうか。
あめつちの神にぞいのる朝なぎの海のごとくに波たたぬ世を
昭和天皇御製