パナマ文書のゆくえ
ニュースでも時々紹介されているパナマ文書ですが、大変な量の情報が詰まっています。
どういう情報なのかというと、税金のかからないパナマの銀行に、世界中の大金持ちがお金を預けるケースがあり、その内容と動きがすべて網羅されているものです。
いくらのお金が誰の名義で、いつ、どこから預けられ、その後、そのうちのいくらのお金がどこそこの誰にいつ支払われた、、、というような詳細がこと細かに記載されているわけです。
お金を海外の銀行に預けること自体は違法はないのですが、何と言っても巨額なお金です。そのお金の動きを追っていけば、いくら隠しても誤魔化していても、何が本当だったのかが、すべてお金の動きからわかってしまいます。
あの人のこと、大嫌い、、、と口先では言っている人でも、何千億のお金がしょっちゅうその人に振り込まれていたとしたら、一体何があったのか、、、と誰でも疑うでしょう。
脅されて振り込んだのか、、、それとも、口先では悪くいいながらも、本当はグルだったのか、、、というようなことがわかってしまうわけです。
もしそれが政治家同士、、、政治家と企業間で、、、さらに国家同士で行われていたなんてことになれば、一体この世はどうなっているのか、、、と。
例で上げるとしたら、例えば、大事件の真相究明などにもしお金の動きと流れで追いかけることができたら、本当は誰が何の目的でそうした事件を起こし、誰が実行犯だったのかなどがわかってしまう。
例えば、アルカイダが犯人とされているような事件があったとして、その背後でお金の動きを紐解いていけば、本当は誰の命令でそうした事件が起きたのか、、などがかなりの確立でわかってしまう。
どこかの宗教団体と政治家が関連する企業間で大きなお金が動いていたとしたら、その意味は何だったのかなど、お金が動いた時期の出来事などと照らし合わせたら、ものの見事に事実が判明できる。
もし、この世に裏があるとしたら、その裏にかかわるお金の動きもあり、その部分が白日の元にさらされた、、、、というのが、パナマ文書となるわけです。
ですので、これは大変重要なリークなのです。
なぜこのような情報が開示されたのかは、今のところ不明ですが、聞くところによると、この情報を開示した勢力は、世界の超大金持ちへの不信とその告発であると言っているようです。
一方で、これはアメリカが仕組んだ罠で、政敵などを葬る方法に利用している、、、と考える人もいます。
例えば、プーチンや習近平の親類や知人の口座が開示されているため、アメリカが有利になるという考えです。
また一方では、これは1対99の争いがさらに上を行ったもので、1対99の勝者の1の中の争いである、、という考えもあります。
1パーセントのこれまでの勝者をさらに1パーセントにしてしまおう、、とする流れだというのです。
もちろん私には何が本当であるかはわからないのですが、パナマ文書の内容自体にはインチキはおそらく無いと思います。
政治的な争いや利用はあるのかもしれませんが、だからと言ってインチキな内容になっているはずはありません。
時間経過と内容が克明に網羅されているのですから、インチキかそうでないかはすぐにわかるでしょう。
なので、パナマ文書は基本的にインチキ内容は含まれていないと考えるほうが自然です。
しかし、今後マスコミはこの文書の一部の誤解を大げさに取り上げて、パナマ文書は大したものでなく、間違いがなんか多いみたいですね、、、という顔を作っていくと思います。
菅官房長官に至っては、パナマ文書公開と同時に日本では詳細は調査しない、とすぐに断言している始末。ここに日本の深刻さがむしろ見えてきます。
あまりに重要な情報であり、この世の構造と仕組みをお金の動きから解き明かす一級の資料ですから、解読には多少の時間がかかると思いますが、これは一度出てしまった以上は、いくら時間がかかろうとも結局は情報が勝利します。
知ったらしまい、、、ということで、どんな悪事もその内容がわかってしまったら、もう続けることはできません。
パナマ文書から逃げたい政権や政治家、企業家は日本にも相当いるはずで、たとえ今回逃げることができたとしても、同じ手はもう二度と使えなくなるのです。
その意味で、パナマ文書は決定的に重要なものとなります。もうできないのです。これまで同様の悪事を。
となると、世界はやはり変わります。うまく逃げた人でも、仲間に脅される可能性も高くなります。
脅しあい、だまし合いのあい打ちがこれから始まるでしょう。悪の内部崩壊が始まるゴングが鳴らされたのです。
マスコミは権力に常におもねますが、いくらマスコミが嘘をつき通しても、同じやり口が今後通用しなくなりますので、その結果、既得権益が得られなくなった悪人同士の仲間割れが起き出すのは見えています。
もし、国家犯罪が暴かれるような事態になれば、おれは知らない、、、と逃げ出す際に、他の悪人を血祭りにあげなくてはならなくなるなど、修羅の世界が繰り広げられるはず。俺じゃない、お前の方だ、、、と。
勝者1パーセントの内部抗争がこれから華やかになるわけです。
そうなると世界の権力構造は内部から壊れるようになりますから、あっという間かもしれません。こうなると早いのです。
今年は何か起こらざるを得ない年になります。
パナマ文書、、、マスコミはあんなものは実は本当は大したものじゃない的な報道を行なうでしょうが、事実を知らせたくないなら、それでもいいのです。
もう悪事が働けなくなる、、、権力の内部崩壊が始まる、、、それだけでも時代を動かす力になってくれるからです。
知ったらおしまい。早く改心して皆でよい世界を築きたいものです。悪かった人もまだ力はあるのですから、今度は本当に良い方に力を使ってください。
悪い人の力なくして良い世はつくれません。良い人がビジョンを持ち、悪い人が実際に現実を作る、、、このコンビネーションがうまく行った国から混乱を抜け出すことになります。
それが日本であってほしいと思うのですが、どんなものでしょうか。日本という枠組みすらもう不要になるはずですから、そう考えるのもおかしいのかもしれませんね。日本とかどの国だとかは。
同じ人間なのですから。
さて、昨年の秋から私はこれまでのやり方を変えて、続いていたもののほとんどに終止符を打つため、この半年をかけて四か所の拠点の閉鎖を行いました。
動いていたものを止めるのは、本当に大変でしたが、どうにか最後の拠点だった房総の設備を昨日閉鎖し、半年かけてやっと予定を達成しました。
房総にあった会社を閉じたのが3月。五反田の池田山のオフィスを閉じたのが4月。そして昨日は房総のアトリエだったアパートを二部屋閉じて、不動産屋さんに鍵を渡してきました。
房総にまだ家はありますが、住居と仕事場は東京の二か所に集約。老後スタンスをやっと整えることができました。
これまでは、月に2000キロ以上の車運転による移動。オフィスが三か所と異様な忙しさでした。
最後に房総を離れるとき、お世話になった人たちの顔が浮かぶと同時に、房総の自然にもお別れを告げてきました。
私が好きだった渓谷は新緑におおわれ、それは美しかったです。いつも行くたびにあの人に見せたい、、、あの人にも見てほしい、、、と思っていた清和の森の渓谷。
皆様にもご覧いただければ幸いです。やさしかった房総のみなさん、、、美しかった房総の自然、、さようなら。いつまでもお元気でいてください。