2014年 年の瀬

本当に早いもので大晦日です。今年もまた昨年末同様、2015年を占う大レポートを今夕ないし元旦にお届けする予定でおります。

2015年がどういう年となるのか、、、またあなたの来年の運勢は、、、じっくり今回も語らせていただきました。400字詰め原稿にしておよそ70枚、文字数では26000字以上あるでしょうか。ともかくボリュームがあります。

お正月にゆっくりお読みくだされば嬉しいです。多少なりとも来年の指針のアイデアとなってくれることを祈りつつ書きました。

1月以降は「マドモアゼル・愛 2015年を占う」と題して2000円の有料レポートとなります。

今夕お届けする皆様にはもちろん無料でのお届けですのでご安心ください。

私はみずがめ座ですから、来年はまあまあの年でしょうか。土星がさそり座を抜けたので、一息つける感じがあります。本当に今年は私にとって動乱の年でした。

しかしその中で気づいたものや得たものも多かったように思います。一番の宝は、冥王星バイアスという視点に立った考えがまとまったことです。

日本人はとくに冥王星バイアスが強くかかっている国民です。冥王星は太陽系の今のところもっとも遠い惑星で、太陽の周囲を公転するのに250年もかかります。

冥王星は宇宙から新たな知恵や力や意識を取り込む、取り込み口にあたります。限界を突破する力や無から始める力を意味する星ですので、もっとも強力なパワーがあるといわれます。

しかし、そこが問題なのです。宇宙との懸け橋となって使われるためなら良いのですが、実際にはめったに宇宙とコンタクトできる状況はありません。

しかしそうした力がないと人類も地球も進展しませんので、冥王星は小さな星でありながら、宇宙エネルギーの取り込みという大義を担うために強い影響力を持つ星となったわけです。

そうでなければ冥王星を利用して新しい時代や限界を突破することができず、人類の進歩はないし、存続すらおぼつかなくなります。

どんな状況に至っても冥王星が宇宙の無のエネルギーを運んできたので、人間もこの世もやってこれたのです。

そうした働きの重要性にちなんで、最強のパワーが冥王星には与えられているのです。

ですが、この力が宇宙とは関係なしに、地上という閉鎖空間に作用するようにつかわれると、あらゆる権威や独占や最強の暴力など、悲惨なものを生み出してしまうのです。

あらゆる権力や度が過ぎた力の集中は、すべて冥王星によります。

人間は弱い存在ですから、どうしても、こうしたパワーにあこがれてしまうことになりやすいのです。

子供など真っ先に戦車や戦闘機に興奮し、誰が世界で一番強いかなどという思いにとらわれます。

政治家は大人になってもまだそれをやっているわけで、とにかくパワーを欲しがり、権力を築こうとするわけです。

これらのパワー信仰はすべて冥王星の力が本来の目的でない、閉鎖的な空間を支配する形で出てきたものです。

しかし、本来は冥王星は宇宙との接点として存在しており、この世の支配のための星ではないのです。

ですので、権威や権力や一言でいうと、すごいモノになりたい、、、という信仰を生み出します。それにすがることで自分の弱さを隠す、冥王星バイアスを生じさせることになるのです。

政治家もユニクロの社長もワタミも、、、、あらゆるほとんどの大企業、、、国家、、、それらは、自分が凄いモノになっているという表現にほかなりません。

しかし、冥王星は本来は宇宙的働きの星でありますので、冥王星バイアスによってどんなに成功しても、幸福になることは絶対にできません。

おそらく、築いたものすらすべて失う形で終えるケースが多くなります。

それでも一時でも成功できればよいほうで、成功どころか、冥王星バイアスにかかったまま、自分をすごいモノになろうとして、本当に大切なものを失っていくのです。

自分がすごいモノになるという信仰から、人は降りなければならないと思います。冥王星の力は、実はバイアスからは訪れません。

閉鎖空間での冥王星の力は強すぎて、コップの中で燃えるローソクのようなもので、熱く熱して強力なものに思えても、すぐに酸素不足で消えていくのです。

冥王星バイアスにかかった政治家も軍人も国家も人も、同様の運命から逃げることはできません。

人生を棒に振りたくないのなら、自分をすごいモノにしようとの考えと行動を捨て去ることです。

そうなった、無の状態でない限り、本当の冥王星の宇宙からの力ももたらされることはありません。

私は出生図の天頂に冥王星を抱き、しかもそれがルーラーであり、他のすべての惑星とアスペクトを形成するという、冥王星的なホロスコープをもっています。

なので、自分をすごいモノと思いたがる青春時代に神経症にかかり、その無意味さを知りました。

以来、冥王星に騙されないように、腰を低くし、自分を小さな者として思わねばいけないという、それもバイアスなのかもしれませんが、冥王星との付き合い方をしてきました。

しかし、自分の中に明らかな冥王星の力があることはわかるので、バイアスにかかって有頂天になっている人の運命が見えるのです。

とにかく、自分をすごいモノにしようとする考え方、自分をすごいモノにしようとする生き方はやめたほうがよいのです。

ナッツリターン事件でもわかるように、コップの空気はもうすぐ消えようとしています。閉鎖空間の中でどんなに権威を振りかざしても、もう時代がそれを許さなくなっていることに、私は今年気づきました。l

国王、大臣に近ずかづ、、、は結構重要な人生訓だと思います。

私たちは一介の自分でやっていくことです。その結果、総理となろうが、大企業の会長になろうが、それはそれで素晴らしいことです。そうした総理なら、そうした会長なら、国民は幸福になるでしょうし、働く人も幸福になるでしょう。

冥王星バイアスがかかった政治、、、冥王星バイアスがかかった企業のもとで、私たち日本人は本当に苦労させられている気がします。

しかし、何度も言いますが、もうコップの酸素はそろそろなくなりつつあります。

自分をすごいモノと思いたがる信仰を捨て、ただの一介の自分として、来年もやっていきたいと思っています。

今年は冥王星バイアスのなれの果ての日本の現状を見て、終わりが近いな、、、の感想を抱いた年でもありました。

本当に今年いっぱいお世話になりました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。