土星祭
太陽が冬至点を通過するのが12月22日の午前2時過ぎ。要するに冬至。クリスマスのお祝いはイエスの誕生を祝うものですが、冬至のお祭りと重なって発展しました。
今は亡きルネヴァンダール先生のオフィスでは昔から土星祭として冬至のお祭りをしていたのを覚えています。
なぜ冬至が土星なのかは、冬至から始まるのが12星座のやぎ座であり、その支配星が土星だからです。長い長い冬の到来。なのに陽はその日を境に長くなっていく。
冬至は春へと向かう、お祭りでもあるのです。ルネ先生はそれを土星祭と名付けてお祭りしていたのだと思います。最近はあまりやりませんが、私のところの妖精パーティと同じ志向で、妖精パーティも春分、夏至、秋分、冬至の前後に行います。
最近は妖精パーティはあまり開催してませんが、またいつか復活させたいです。唯一、夏の到来をお祝いする、しし座イングレスの食事会はこの三年は続けて開催中。
来年もしし座イングレスは絶対に行います。というのは、来年のしし座イングレスは来年の7月23日の午前7時前ですが、その前の7月16日には幸運の木星が12年ぶりにしし座イングレスをはたしています。
追う様にして太陽がしし座に23日に入り、まさにしし座の幸運の夏が始まります。
しし座は本来は元気で活発で明るい人の多い星座でしたが、しし座生まれの芸能人などを見てもわかるのですが、この10年くらい、本当でないくもりがちなしし座にさせられていました。この件については何回かブログでも書いた記憶があります。
重複しますが、今はもう立ち直っていますが、この10年程はしし座にとっては厳しい時代だったのです。それは海王星が反対側のみずがめ座に入ったのが98年から99年ごろで、以来、しし座の運勢には曇りがありました。
惑星の運行をトランジットというのですが、よく知られているのは土星と木星のトランジットで吉凶を判断する運勢占いです。
たとえば、現在、かに座には幸運の木星がやってきており、水の星座でグランドトラインを形成しています。なので、その中心的な位置にあるかに座の運勢は良い、、ということです。
これはおおむねあたります。かに座のやり方、考え方、存在感は増していると思います。マンディーンアストロロジイではかに座は月を支配星に持つ星座ですから、民意を象徴します。個別の国ではアメリカを意味します。
アメリカは民意重視、すなわち、よその国へのちょっかいなどはやめて、国内に専念して初めて復活する可能性が出てくるわけで、確かにそうした方向に進みつつあります。お父さん、もうよその家のことにかまわないで結構ですから、それよりも、ちゃんと家のことをやってください、、、と奥さんから言われているような状態。
アメリカは特にそうなりますが、他の国も実は同様です。民意を重視しなければならない時期に我が国の政権は中国や周辺との交戦姿勢を示しています。
民意に訴えかけて、敵を外部に作る作業がうまくいけばそれも可能でしょうが、民意はすでに戦争に加担することには嫌気がしている。となると政権は孤立へ向かうことになるでしょう。
水のグランドトラインの時期に強行採決などしたらダメです。先がなくなります。安倍首相には占い師がついているといいますが、あまり読めてませんね。民意からはずれては今はダメです。オバマの方がよっぽど先読みが得意です。
これがこれまでの10年にわたってしし座を苦しめてきた星の配置なのです。それがやっと数年前に終わり、来年のしし座への木星入座と共に最後の最後の負の運命の残りかすが消え、やっと本調子、絶好調へと向かうしし座。長い長い不運期が完全に去ろうとしています。
そして変わりに今後長い長い不運というか、目論見違いの運気が訪れようとしているのが、おとめ座です。
すぐに何が悪くなる、、、というのとは違うのですが、これはかなり長期にわたり、厳しい現実との対立を生じることになります。うお座にいる海王星がおとめ座と対立するのです。
安倍さんはおとめ座の生まれです。おとめ座には長期の勘違いが始まるのです。
しし座の人はこの10年を振り返ってみるとわかると思いますが、よかれと思ってやったことも、自信を持って行ったことも、これは絶対と思ってやろうとしたことも、どれもが、ほんとうにすべてが、周囲の理解を得ることなく潰え去った雰囲気はないでしょうか。
海王星はすべてを霧の彼方へ追いやる星。具体的に言うと、自分のやり方が社会に通用しない、、、しかし理由が自分にはわからない、、、というとても厳しい星の暗示を受けます。
海王星の衝というアスペクトになるのですが、占星術界でもあまり重視しません。しかし、これほど効く星の配置は私はないのではないかと思っています。
これからおとめ座生まれの人がその運命を受けることになります。長期にわたって続きます。その間、非情に苦しむことになるでしょう。わかってしまえば簡単なのですが、本人は決してそれを認めないから長く続いてしまうのです。
海王星はあいまいでとらえどころのない星。その星と衝を作るおとめ座は、これまで自分が疑いもせずにやってきたやり方、、考え方、、、動き方、、、すべてが、もう時代遅れになっているのです。しかし成功体験に裏打ちされた信念になっていますから、絶対に改めることができません。
とくにおとめ座ほど自身の成功体験を改めることは無理でしょうから、大変だと思います。この運命から逃れるには、自分の考え方、、やり方、、、はすでに時代にあってない、、、ということを受け入れるまで続きます。
安倍さんにも、東国原氏にも同様の星の配置が出ていて、確かにそうなりそうだな、、、と、感じてしまいますが、本人はわかっていないのです。まだまだ自信満々なのです。しかし、民意との間には知らないうちに大きすぎるほどの乖離が生じているのです。それを認めることができれば、小難で済ませることができますが、自信満々のうちは無理でしょう。
海王星の太陽に対する衝はかなりきつい星の配置であり、つい数年前まではしし座が、15年程前の長い時期はかに座が、さらに20年以上前にはふたご座が味わったのですが、これをきちんと終えないと、本来の星座の良さを取り戻せなくなります。
海王星は物事を腐らせる性格ですから、海王星にやられた太陽は、もう一度、何かで復活する以外、再生ができません。しし座の悪い時代は終えましたが、しし座にとって、完全復活の儀式がどうしても必要になります。それが来年のしし座木星を利用したものになるでしょう。
ここで復活を遂げないと、海王星の後影響は腐ったままなので自然再生は難しくなります。気を転じて生まれ変わる儀式が必要なのです。もちろん個人的な儀式でかまいません。何か、生まれ変わりを意味する自分なりの儀式を果たすのです。内容ば何でもいいのですが、自分なりにこれをやると意識も気分も変わる何かです。
さて、安倍さん、東国原さん、、、おそらくこれから苦労すると思います。自分のやり方をすべて間違いだと知り、反省し、生まれ変わらねばならないのですから。
生まれ変わりを果たせなかった、しし座、その前のかに座、さらにその前のふたご座あたりまでの人の中で、何か、数年前に、、もしくは十数年前に、、、もしくは二十年程前に、、、何か、自分でないものになってしまった、、、と思われる人は、海王星にやりっぱなしにされていると考えられるのです。
もちろん占星術的にですが。しし座はこの10年程のどこかで、かに座は20年程前から10年ほど前までで、そしてふたご座はさらに30年ほど前から20年程前までで、、、、そのどこかの地点で自分がなくなってしまった、、、腐ってしまった、、、その後の再生がない、、、と思われるなら、海王星の影響の終焉を自分に告げる何かが必要になります。
夢から覚める、、、必要が出て来るのです。それについてはまたいつかお話しするとして、夢から現実を強制的に見させられる星の配置がもう一つあります。
それは30年で黄道を一周する星、土星です。ここで初めて本題の話しに戻るのですが、土星は現在、さそり座にあります。原則として、土星が来ているさそり座と反対側にあたるおうし座には、厳しい暗示となります。
さそり座に来ている土星はバランスシートとして働きます。バランスシートとは、これまで実力以上の評価を受けていた人には、実力通りの位置までその人を引きおろします。逆に実力以下でしか評価されてこなかった人は、土星によって実力と同等の地位に引き上げます。
この原則はわりと正確に行使され、運命の変転として周囲からは見られるのです。
猪瀬知事はちょうどさそり座の生まれで、さっそくこの法則が適応されました。私は猪瀬氏が五輪招致に成功した絶頂の時に、この人は失脚しますと、ブログに書きました。
失礼な言い分だったかもしれませんが、確かにその通りになりました。単に流れによるラッキーだったにも関わらず、猪瀬氏はあたかも自分の実力だと勘違いしたのがわかったので、星の法則が厳密に働くことがわかったのす。
こちらが意識化できないことを星は知らせたくなる、そういう性質をしています。どんなにバカなことをしても、本当にバカなことをした、、なんでしたかも自分なりにわかる、、、という形なら、星はあえて教えることはしません。
わかってない人には教えるように働くのです。そして厳密に働くのが、土星と海王星です。天王星と冥王星もとてつもなく大きな形で働きますが、人為を超えたものがあるため、個の力ではどうすることもできないので、ここでは取り上げません。
しかし、土星のバランスシート、さらに海王星の太陽へ対する衝の影響は意識化することでかなり違った形に運命を変えることができます。
土星を迎えているさそり座は本来の自分の実力に見合った現実を引き寄せます。これは仕方ないことです。
また、海王星はこれまで自分が信じていたことがすでに命を失った幻想であることを、最後の最後まで教える星です。
こうした二つの星のトランジットを避けることはできません。さそり座生まれは現実を受け入れること。これが自分に見合った現実なのだと受け入れることで、すぐに道が開けます。
猪瀬知事も大変でしょうが、400万票を取る器でなかったということ。さらにオリンピック招致も自分の成果とは異なるということを受け入れれば、この先は救われます。
おれ、勘違いしてうぬぼれてしまって、、、本当によくわかったよ、、、という姿勢になれば、世間は鬼ではなくなるでしょう。ただそれができるでしょうか。
人生を二度生きるさそり座。生まれ変わったつもりでの変身を期待したいところです。都知事なんて、大した役職ではありませんよ。一介の何のよりどころもない、自分に戻ったほうが大きな宝物にぶち当たるスタート地点ともなるのです。
おとめ座の安倍さんの方がこれから厳しいかもしれません。東国原さんも同様です。あの人の顔を見ていると、まだ自信満々で、勘違いしていることを本人がまったくわかっていない、そんな印象を受けます。
まあ、厳しくなると思いますが、これも運命でしょう。
力で通してはダメですよ。そんな時代ではもうないのです。強行採決した政権は短いと言います。ただ体には気をつけてもらいたいと思います。今は亡き、児玉清さんが、よく私に、ねえねえ、安倍さんってどう、、、いいと思うんだよね、、、と収録が始まる前のスタジオで私に何度も言ったことがあります。
児玉清さん特有の何か直感があってのことなのかもしれませんが、星の上では夢を見ている状態なのです。
安倍さんの夢に国民はついていくのでしょうか。星の上ではノーです。
冬至まであと三日。個人の思惑とは別に星は刻々と黄道上をトランジットしていきます。みなさなんのこの一年に寄せた思いがどの程度形になったかはわかりませんが、すでに歳の瀬が近づいています。
星の物語を知ることで、自身を掴む土星祭。冬至というもっとも陽が短くなる日は、どん底で、あとは上るしかないという喜びの日ともなります。復活です。
冬至をどん底とみるか復活とみるか。
春夏は冬至の先に見える日々
希望を持って生きていきたいものですね。その意味でも厳しい土星を知り、海王星から目を覚ます生き方が求められています。
すべては振動しながら響きあう命
この世の原理は一つ、、、それはチューナー原理
作用と反作用。反作用がもたらす不思議な力
来年も文字から音へと時代のへシフトは続きます