東京オリンピックと魂の踏絵

1964年の東京オリンピックは私の中学時代で、開会式も閉会式も東洋の魔女の活躍、重量挙げや柔道の活躍もまだ覚えています。

オリンピックを目指して急ピッチの発展が続いた日本。あれから50年近くたつが、今回のオリンピックでも同様に日本の発展はあるのだろうか。

私はあると思っています。それはオリンピックが東京に決まったから発展するというより、今回は東京でなければいけない理由が世界にはあったのだと思う。

世界が意地悪すれば東京ボイコットは簡単にできたろうに、実際にはできませんでした。オリンピックはバックにイルミナティックな力が大きく働いていることは、もう最近の開会式をみればわかると思いますが、そうした力も東京を持ち上げるよりほかなかった。

負けて負けて勝つ日本、、、という話しを以前に語ったことがありますが、まさにそうなりつつある。

誰もが日本をこれから持ち上げに入ってくると思います。日本叩きは基本的にこれでおしまい。逆に日本持ち上げがこれからのトレンドになっていくはず。

安倍もよい時期に総理になったものです。ただこれまでの役人や政治家、ちょっと遅れて企業家には、実は非常に大きな踏絵が置かれている。

どんな踏絵かというと、もう悪いことを企んじゃダメ、、、という踏絵と言ってもいい。昨晩、竹中平蔵がテレビに出ていたが、いつもの覇気が何となくない感じがした。ずるがしこい人だから、流れの変化を読んでいるのでしょう。

麻生も安倍も保守本流の流れだが、これからの発展がこれまでの自民党的なもので行くわけではない。

ぺテルスブルグにおいてのロシアを含む発言で、ふたりはすでにそのことがわかっている。

岸信介や吉田茂とは別のやり方で二人はやろうと、きっと決意したのでしょう。ただそれは重大発言なので、安倍にとっても麻生にとってもかなり危険があったのだが、すぐに東京オリンピック決定により、彼らの道の安全がとりあえずは保障される流れで、やり方が確かに見事だったと思う。

あさってアメリカ議会がどういう決定をくだすかまだわかりませんが、おそらく開戦はできないでしょう。

そうなれば世界の秩序は一挙に変ります。

日本の態度決定が大きい影響を与えたのです。

これによって日本がかなり重要というより、世界の方向についての決定権に近いものを持ち始めたと、私は思っています。おそらく誰も決してそのようには思っていないでしょうが、これからの流れと歴史をみればきっとわかると思います。

ただまだこれまでの世界は形骸化されたとはいえ、超新星爆発はまだ起こしていません。時代が変わる前には、そうした出来事が必ずありますので、そこは耐えなければなりません。

日本はそんなにはひどいことにはならないと思いますが、、、、少なくともそう祈ります。

日本は必ず発展します。と言って自民党的なものはもちろん滅びます。安倍も麻生も私はそこから脱皮したと、ロシアでの発言から解釈していますが、ただしまだ買い被りかもしれません。

しかし凄い一週間でした。福島の危機はまだあるわけで、結局原発はもう無理なのです。それを推し進めたのが自民党でしたから、その分での解体は仕方ありません。

今度は踏絵をきっちり踏み、魂を入れ替えた人で日本を運営してもらいたいものです。そうしなければせっかくのチャンスを手にすることさえできませんし。

ただ猪瀬をはじめとする五輪招致委員会は福島から250キロも離れている、、と愚かな発言をしました。福島切り離しは絶対に許せないことで、脱原発と一体の問題であり、日本人が目をそむけてはいけないというか、そむけるということは、これまでの自民党的なやり方が継続されるということで、そうなればあっという間に日本は滅びます。

世界はそれを期待しているのではありません。今回の東京決定は、新しい日本への期待であり、行き詰った世界の突破口になってもらいたいという夢でもあるのです。

一番わかってないと思われていた、安倍、麻生が先に改心したと、私は勝手に思っているわけですが、肝心の猪瀬は福島250キロ発言(五輪招致委員会)でわかるように、まだ何も理解していませんね。なのでもしかしたらこの方はいつか失脚するかもしれません。

新しい時代をつくるのは、魂による人選びであり、どこの政党も、経歴もまったく関係なく、魂の踏絵に残ったかどうかが問われるのです。