イギリス暴動
アメリカ国債格下げは結構な株式暴落となっている。これによってアメリカのQE3はほぼ確実となり、世界はインフレによるチャラ路線が確定したと考えてよい。簡単な修正などを大げさにやって、すぐにアメリカ国債をまたAAAに戻るのかと思ったが、QE3を引き出す方へ政策は行っているのだろう。またしても銀行を助け、金持ちを助け、政府はボロボロとなり、インフレ以外の方策はなくなる。勝手に借金を、しかも莫大な借金を作ったものを逃がして、その清算はすべて国民が背負うことになる。だが、いつからインフレが始まるのかはわからない。始まったと思ったら、あとは早いだろうから、あっという間に世界は同時インフレに。
こうした流れを私も読んでいたところがあり、秋から始まる、ジュエリーマドモアゼル・愛を計画していた。インフレから身を守るためには、個人は金銀を持つのが良いといわれるが、アメリカはその前に用意したように個人の金銀の売り買いを法律によって禁止した。凄いことをやるものである。日本ではまだそこまでは行っていないので、インフレ対策に金銀を持つことはある程度は意味がある。そこで、ジュエリーマドモアゼル・愛では、20グラム以上の純銀を使用するタリズマンを作品化する予定。純銀にこだわるのは、それ自体がお守りになるうえ、いざというときに通貨としての価値を銀が持つからだ。アメリカ国民は金銀を持つことができなくなったので、いつ減価し、価値がなくなるかも知れぬドル以外ではお金をもてなくなってしまった。日本人も円をいつまで信用できるか、意外にわからないところまで追い詰められる可能性が高い。もしかしたら、ドルではなく、円が先におかしくなるのではないか、、、と考える人もいる。それは日銀がしつこくドルを買い支えしたりするたびに、買ったドルでアメリカ国債を購入するしかないわけで、日本がその国民の税をいつ紙切れになるかわからないアメリカ国債を買い続ける構図が続く。今回もアメリカ国債格下げによって市場は大荒れとなり、株式は大きく売られた。しかしアメリカ国債は値を上げた。これは介入によって得たドルでアメリカ国債を大量に買ったためである。おそらく介入した国家がすべてそうしたのだろうが、日本が大きかったことはまず間違いないだろう。こうして日本人が営々とまじめに働いてつくってきた金を、ドル維持とアメリカ国債のために使われてしまう。ドルの死の前に、円がつぶれる構図が作られているわけである。なので、ドルが残って円が消えることはあっても、その逆は絶対にない、というわけである。最悪は円ドル同時崩壊。この線が濃厚かもしれない。要するに、自分を守るのは自分以外にないという時代が一時的にせよ訪れる。しかもそれは盗人のように、突然やってくる。みなさん、そろそろドルや円が危ないので気をつけてください、、、などというアナウンスは絶対にない。まったく反対で、さも大丈夫そうに最後の最後までたくみに見せ付ける。さも危ないとわかっていれば、みんなが逃げ出してしまうから、国民に清算させられなくなる。逃げられるのは政府関係者、そして世界の大金持ちのみ。そして負の遺産は何年かかろうが国民に負わせる、、、インフレとはそういうことです。66年以上前は、爆弾がすぐ目の前に落ち、運が悪ければ、自分や家族が死んでいた。あのときよりもさらに大きな社会矛盾とそのつけを、さらに目いっぱい大きくして、すべて国民に押し付けようとしているのである。あの戦争よりも大規模な悲劇が金融の面で起きようとしているのだ。銀行が失敗して作った不良債権ははかり知れない大きさであった。これはもう誰も買い取ってくれないので、政府が買い取った。そして政府もその負の大きさに耐えられず、つぶれる、、、、そして巨大なつけを国民が支払う、、、ということがアメリカでも日本でもおきているということです。借金を作った銀行家などは、国からもらったお金で救済。しかもわざと反対玉という、儲かっているほうは表に出さないでおいて、損しているほうだけ国に見せて助けてもらったら、往復で儲けられる。こうしてとんでもない金額も巨財が国民から極一部の勢力者に流れる。当然、国よりもそうした勢力者は強い立場になる。こうしてすべてを奪われようとしているのが、今の地上の姿なのです。インフレとは後は野となれ山となれ、、、という政策ですから、国はもう国民を助けようとなどしません。国民の全財産を根こそぎ奪いとる方向へ舵は切られています。
インフレ対策としては色々ありますが、要するにお金に価値がなくなる、、、ということですから、基本的には資源や物資が価値を失うことはなくなります。その最大のものが金銀が守ってくれることになるのですが、それ以外にも、色々、考えればあります。どこの組織や機構に頼らずに生きていける生き方を構築することや、家庭菜園も有効な方法ですし、今、お金に余裕がある人などは、今物を買っておけば、インフレでどうにもならなくなったときにでも、命をつなぐことができるでしょう。具体的には、長年もっていても腐らないもの、、、変質しないもの。たとえば、タバコなどはいつでも売れますが、長くは持ちません。食べ物も同様です。しかし、たとえば、ウイスキーなどなら、何十年も変質することなく持てる可能性がある。ワインは無理でも、ウイスキーなどの変質しないお酒をたとえば、100万円買っておいたら、本当のインフレが来たとき、それだけで数年は生きられるかもしれない。あまり具体的に話してもおかしなことになりますが、それぞれの場で自分が無理なくできるもので、そうした防護を考えてもいいかもしれない。ウイスキーをみんなで100万円買っておいて、インフレがきたら、みんなで、酒場を作ってどこよりも安く飲める酒場で盛り上がり、楽しく生きていくこともできるかもしれない。ただ、ウイスキーやブランデーを持って、高くなったら売って儲けようでは、何か本質的な匂いがしないので、次の時代ではかえって危険になると思うが、みんなで生き延びよう的なアイデアなら、きっとうまくいくと思う。10人ぐらいが出資して100万円のブランデーなどを購入しておいて、インフレがきたら、またみんなで集まって、さあ、インフレ酒場をみんなで開こう、、、となったりしたらかなり面白いのではないだろうか。小さな船を作って、にわか漁師となって魚を取りに行き、小さな居酒屋や魚屋を始めるのも面白いかもしれない。インフレになっても、助け合い、アイデア、準備があれば、楽しい生き方ができるようになるだろう。ここは知恵比べで、これからの生き残り方と、同時にその生き残り方が、楽しい、次の時代的なやり方であると重なったとき、人にも自分にも周囲にも、とても良い影響を与えるものとなることでしょう。もう、自由に生きてよい時代が段々と近づいてきていますよ。