ドルのゆくえ 後半
この週末にアメリカ国債の格下げが発表された。予測した向きも多く、サプライズではないが、市場にはすでに織り込み済み、、という問題でもないだろう。織り込めるようなものとはわけが異なる。ただ、管理されたうえでの格下げ感はあるので、すぐに大きく市場で反応することはないと思う。おそらく、月曜日は200円程度か300円程度急落したのち、急反発して引けではトントンか、その程度まではいったん戻すような展開ではないだろうか。市場の予想ははずれるものだが、すぐに大きな下げとはならないように思う。あまりに問題が大きいので、消化するのに時間がかかり、それほど単純にはいかないだろうが、早ければ、8月中にも市場の崩落が起こる可能性ももちろんある。気になるのは、格下げ発表前に日銀が市場介入した点だ。なぜ、このタイミングで行うのか。ドル崩壊を避けるために発表前に多少なりともドル高にして安心感を与えようとしたのなら、まだよいが、そんなことではなく、言われるままにドルを売る人のために日銀が介入してよい機会を作ってあげたのでは、、、という危惧すら抱いてしまう。SPのアメリカ国際格下げを知ったどちらかのお金持ちたちのために、日本円によってドルを買い支え、自分らがドルを売っても下がらないようにして買い支えさせたのではないだろうか。とかく日本は敗戦国であって、言うことを聞かないわけにはいかない、というか、そういうボスたちのために実は日本を運営している、、、という人が上に立ちすぎている。この国は基本的に日本人のために運営されている国ではない。なので、日銀の判断にもそうした影響が残念ながら出てくることはこれまでの政策を見ていけばわかる。今回もものすごく露骨すぎるタイミングである。何が輸出企業を助けるためにだ、、、、本当にひどいものである。私たちの円によって、グズ貨幣を買い支え、グズドルを売りぬけたい外国勢を助けた、、、という構図を疑わざるを得ない悲しさがこの国にはあるのだ。さらに放射能汚染に対して国民を守ろうとする意志も感じられないやり方を見ると、上の人にはいつか神様の罰が当たると思う。制裁は神様にお任せし、私たちは彼らと違う、新しい私たちの生き方を作り上げ、よい日本と世界を作っていかなくてはならない。それには、むしろ、日本や世界のことを忘れ、目の前の、自分自身の生き方を、どうしていくのか、、、そのことだけを考え、自分を損なうことなく、自分自身が脱皮する方向に目を向けていきたいと思う。
アメリカ国債格下げはインチキ修正によって、再び、アメリカ国債の評価を元に戻すというようなウルトラCの演出をどうせ考えているのだろう。ウオール街の人たちの考えなど、せいぜいその程度のインチキ演出しかもう後がない。しかし、その効果もつかの間、やはりドルは近々に危ないところに行きつくと思う。もう、お金の時代ではないことに早く気づき、命と魂から出発する自分自身の当生き方を構築していかなくてはいけない。それはそんなに難しいものとは思わない。素直に生きることの方が、金持ちや出世を目指して生きようとするよりも、本当は楽なことなのだ。そのことがわかってしまえば、つまらないことにエネルギーを注ぐ分を、本来のことに回せるようになる。見栄のベンツ購入をやめて20万円の中古車にするだけでも、魂と命がほっと一息つける場合もあるだろう。生きることを難しくしているのは、周囲でも時代でもない、自分自身であることに気づけば、すぐにでも目の前のことから変えていくことができるようになる。