星と森国際短歌大会 最終年

今から12年前に始まった星と森国際短歌大会は今年をもって終えることにした。理由は色々あるが、一定の役割を終えたと思う。大変意義深い会だった。先日、この会の英語部門の選者であったジェームスカーカップ氏について、細川元総理が思わぬ発言を新聞でしていたらしい。今から40年ほど前、カーカップ氏は細川氏に「いずれ日本は大きな震災にあい、日本人は貧しくなってやり直すことになるが、そのことによって本当の日本の魂が再生していく、、、」というような予言的発言だったとの回想。内容は正確には確認していないが、今回の震災を予言するような内容だったらしい。確かにカーカップ氏には天才的な所があり、まるで超能力者のような場面に私も何度か遭遇している。そのうち、カーカップ氏のことを考えると、私にも氏の思いが伝わってくる、、、という不思議なことがよくあった。あるとき、デパートにいるとき、ひとつのカップが私に声をかけてきた、、。カップを手に取ると、突然カーカップ氏のことが思い出され、このカップをカーカップ氏が手にすると、非常に自分の人生を懐かしく感じられることになる、、、、という気持ちが高まった。そして5000円ほどの特に高価とも言えないカップだったが、買って送った。しばらくして氏からお礼の手紙が届く。その内容を見て私は驚いた。カーカップ氏の創作の原点である子供時代の出来事を、私の送ったカップの絵柄によってふたたびなつかしく思い出された、、、というのである。私には毛頭そのような超能力はなく、それは間違いなくカーカップ氏からのものであったわけだ。氏の思いがカップを私に引き寄せ、氏の手元に届けさせた、、、という不思議な体験。そんなことが氏との関係において実は何回かあった。細川氏もそんなカーカップ氏の能力を40年目にして思い出すことになったわけである。カーカップ氏は歌の力を知る方で、国際的な詩人であった。英国王室アカデミーの会員であるが偉ぶったところはなく、生涯を清貧で通された。お亡くなりになる一昨年まで、星と森国際短歌大会の選者であり、英語部門はなくなったのちも顧問であった。今年で会を終えることはさびしいが、国学院大学に研究会ができたこともあり、次の段階へ進む時が来た。また、私一人がスポンサーであり、毎回200万以上の出費に耐える力は年金暮らしの今の私には恥ずかしながらない。文化事業にはお金がかかるのだ。今年が最後になりますが、どうか大勢の皆様のご応募をお願いいたします。

第十三回星と森国際短歌大会 「遊」あそび、、あそぶと詠んでもよく、遊戯や交遊など、熟語として詠んでもよい。

締切  4月30日消印有効
下記まで官製はがきの裏面に短歌を、表にはご住所、お名前、年齢、電話番号をお書きの上、ご応募ください。
投稿料などはもちろんありません。無料です。

発表 7月31日  日本出版クラブ会館授賞式にて 賞金 大賞20万円   副賞 5万円
選者 中島宝城先生

応募先 
メールまたはファックスでお問い合わせてください。ご案内申し上げます。

メールアドレス
  order@love-ai.jp
ファックス
  0470-24-6007

今回で短歌大会は終えるが、これからはもう少し内向きの活動をしたい。数人の有志で先日行ったような、震災の鎮魂の歌会など。また、そうした様子を録画してユーチューブで見ていただくようなことも大事だろう。とにかく内向きで本当の歌の力を自身の中で再確認し、それを高めていく内容。和歌はこれからきっと大事なものになっていく。それには、もう外部への宣伝はいい。心ある者たちの中で、どう保持し、磨き、実体としていくか。あとは、歌の生命力に任せる姿勢。効果も狙わず、淡々と歌を追及していく、、、歌の生命力を信じて、あとは歌の神様にお任せしていく。そうしていけばきっと道が開けていく。

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