中東ドミノ状態

チュニジア、エジプトに始まった民主化運動は広がりを見せている。イラン、イエメン、バーレン、サウジに拡大する兆し。このままいけば中東はドミノ状態に早晩陥る。本格的にイランとサウジに伝播すればもう後はない。中東は溶解。裏にアメリカありということはわかるが、こうしたアメリカの動きが理解できない人も多いと思う。アメリカは使われているという視点にたてばその謎も解けるというもの。資本主義も社会主義も同じ勢力が作ったのであるから、アメリカの動きはビーグルに使われたアメリカがやっていること。近代国家の役割はもう終わったということでもあるだろう。どのみち、世界は多国籍化していく方向にあると思うが、それはこれまでの枠組みを壊すことになるわけで、波乱は避けられない。これらのことは、陰謀と言ってもいいが、陰謀通りに事が進むとも思えない。虐げられていた民のエネルギーは、そんなに簡単に操作できるものでもないだろう。破壊に使うことは簡単にできるかもしれないが、彼らには臭覚がある。日本人も段々と臭覚が効いてきてはいないか。政府のインチキ、マスコミのインチキ、結局はこれまでの時代を決して変えないで、自分らの利益温存をああだこうだいいながら守ろうとする勢力に、世界の国々もこの日本も喰い尽されている、、、ということが臭覚的にわかってきてはいないか。そろそろわからなければあまりに人が良すぎる。とにかくずるい人が動かす時代を終わらせなくてはいけないが、それには理屈ではなく、臭覚が大切。エジプトではスレーマンがすでに実質的に失脚してようで、軍が実権を握った。今後はどういう方向に行くか、よくわからない。ただ、こうした仕掛けをした思惑通りには行かないはず。民意の時代が始まろうとしているからである。日本も民意はすでに現政権にはない。なのに、現政権は図々しく存在している。エジプトでも同様だった、、、中国でも同様、アメリカも、どの国も、、、要するに、実態がわかれば近代国家は民意を失う宿命を持つ。なぜなら、近代国家成立自体の目的が民意ではなく権力者の思惑優先にあったからである。今回の流れはおそらく一時的にストップさせられる形で終息するかもしれないが、一度本音をのぞかせたことが終えることはない。中東の民にイスラムの同胞愛を鼓舞する歌をここぞという形で流行させたら、どんな政権も持たなくなる。沖縄も同様。沖縄我が祖国、、、的な魅力あふれた歌がもし今流行したなら、沖縄は独立してしまう。なぜ風土に根差した文化を白人は破壊しようとしたのか、、、その理由はこうした事態に対して本物の力が働くことを恐れたからだろう。それは歌であり文化である。話しが横道にそれていくので本題に戻すと、エジプトの動乱はこれから世界に広がる。そしてこうしたことの基本にあるのは、民意をインチキ政権が抑えてきたことに由来する。この構図はイスラムに限ったことではなく、怖いほどの広がりを今後見せることになる。日本も同様。日本ほどインチキがまかり通っていた国も実は珍しい。おとなしい国民性ゆえだが、これからはそう言ってばかりも言えないのではないか。国民は国にだまされ、労働組合にだまされ、政党にだまされても、おとなしく善良であった。人のよいアメリカ人もたくさんだまされてきた。どの国も、騙され方が違っていただけで、運命としては非常によく似ている。このことに人類が気付いていくと、一体、人類の敵とは何だったのかがわかっていくようになる。要するに覚醒の時代の始まり。騙され方に国々の特徴があるように、弾圧というか権力行使の方法にも国々の特徴があるだろう。すぐに殺されてしまう国に生まれた人は気の毒だが、より実態が分かるという意味での病理は生じにくい。民意の怒りと爆発はおそらくイギリスやアメリカ、中国はもちろん、日本にも伝播する。白旗を上げる国、強制収容所に変身する国、崩壊する国、、、色々だが、我が日本はどうなっていくのだろうか。