新政権スタート
現在、午前1時ごろですが、首相官邸の新閣僚記者会見を見ながら書いてます。印象として驚いたのは、マスコミがまだ皮肉っぽい目で見ている点。事務次官会議がなくなったことなどをしつこく聞き、言論の自由がなくなるのでは、、、というような質問をしていたのでびっくり。会社で言えば、使用人が出てきて会社の今後の方向を語るようなもので、それ自体はおかしなことでもないが、問題は、会社が考えている方向と異なることを言ったらおかしくなる点だ。政治家は国民が選んだ人だが、官僚は違う。政治が官僚に乗っ取られていたことが事実だったから国民は怒ったのではないか。マスコミの背後にあった勢力はもう世界的に力を失っている。そのことをマスコミはまだ知らずに、自分の天下がまだ続いていると思っている。これまでのボスのいいなりになってなくてはやっていけない、そんな体質を持っている。
今、日本で起きていることは、本当の革命であって、このことは、おいおいだんだんと見えてくる。この動きを邪魔する勢力は、基本的には今の世界にはない。それだけ世界も変わったのだ。というよりも、日本の政権交代がとどめを刺したという評価をする人はいないが、私はそうだと思っている。日本が世界を変えたということがこれからだんだんわかってくるだろう。数年はかかると思うが。本日スタートした政権がいいか悪いかはまだよくわからないが、これまでの日本を変えようとしていることだけは事実だと思う。マスコミは、はたしてうまくいくでしょうか、、、という目で質問するわけだが、重大なことは、変えようとして動き出した政権ができた点にある。大企業重視、外需基本の姿勢から、国民重視、生活重視の国に変えていく、、、ということを実際にやりだす点だ。自民党は、何も変えない、、ということが基本路線だったので、国民に言うことは嘘ばかりになり、実際は何もやらないことが大切だった。しかし、今回の政権は、下手でもいいから、何かをやりだすから、実際に変化が出てくる。うまくいかない面もきっと大きいだろうが、変化に向かって進みだしたのだから、いずれは必ず、変わっていく。実際に変化の成果がだんだんと出てくるだろう。最後までマスコミは邪魔をしたがるかもしれないが、マスコミ上層部の単なるつまらない意地できばっていられるのもそう長くはない。
いま、前原大臣から、初めて立国という言葉が出た。なんと、観光立国である。これは私が15年も前から、日本にはそれしかなくなることを言い続けてきたわけだが、このセンスは間違いない。日本はもう物を売って儲けることはできない国となる。大変だと思うのではなく、ものつくり日本から卒業し、さらに新しい国つくりに行けなかったので、こうなった。中国、インド、がものつくりをしていく中、バトンタッチは仕方ない。日本は次のステップに進まなくては摩擦だけが大きくなる。観光立国がなぜそんなに大きなことなのかは、私の森と平野に分化定住する時代にきちんと書いた。これがうまくいくと、軍事もいらなくなる、工場もいらなくなる、残業もなくなる、金利にも縛られなくなる、、、まさにユートピアが作れるのがこの観光立国にある。この重要性をわかる人はまだ少ないが、実際にすすめていけば、その成果によってわかってくると思う。自然を復活させ、美しい森、清らかな川の流れ、失った文化の復活、、、それを生きがいに思う幾多の人々、、、すべてはここからのスタートであり、それさえあれば大きな奇跡が起こる。戦争不要、軍事不要、公害不要、自殺不要、争い不要、欲張り不要、所有のむなしさ、、、など、人間を次の高度の段階に運んでくれる奇跡が起きてくる。それが正しい観光立国である。実は、このことを、前総理の麻生はおぼろげにわかっていたような気がする。橋本前総理も実はわかっていた。しかしやはり自民党ではできなかった。それを支配原理に高めるまでのものが自民党にはなかったからである。自民を支えた大企業の利益にも、劣等感から来る優等生の官僚にも、これは理解できないことだったからだ。まずは人間だ。今回の閣僚の顔ぶれには、小沢よりも鳩山のしたたかな思いの強さを感じる。本当は小沢ではなく、鳩山路線で動きだしたのかもしれない。強さではなく、正論が勝つ時代に入ったのだ。