信州ロケ
明日の朝早くから信州でロケがある。本チャンのロケではなく、プリロケというのかしら、前もっての練習。来年早々に発売予定の「母音物語」のロケです。先日はプリプロで音の収録。今回はDVDの収録です。
母音物語はカタカナで言ってしまうと大変な誤解を生じるが、ユニークなタイトル。生体音としての母音が日本では言葉となり、子音と組み合わさってすべての言葉となった。そこから日本人の物語がはじまり、独特な歴史を形づくってきた。収録は10万ヘルツも収録できる世界にも数台しかないマシンで行うらしい。そんな高度な再現はまだブルーレイ以外では不要だが、当然、先を見越した企画である。これから、耳で聞く以外の音が声にはあり、それが肉体や精神に、また外界に与える影響の甚大さについて、研究され、実証されると私は思っている。その際に、日本の和歌の歴史をなぞったこうしたDVDやCDはがぜん存在のプレゼンスを高めるという期待がある。現在の復元ではCDではひどいもので、16000ヘルツ以上の音は問答無用で切り捨てている。昔モノラルからCDに切り替わったとき、なぜかつまらなく聞こえたのは、間違いではなかったわけだ。モノラルではCDとは比べ物にもならない高周波が録音され復元されていた。あの懐かしい、温かな音は、単なる印象の問題ではなかったわけだ。音楽というのは、人類に与える影響がかなり大きいので、もしかしたら、人類の白痴化、無感動化を狙い、民衆を操いやすくする策謀がCDの高周波削除にもあったのかもしれない。まず考えすぎだとは思うけど、ありえないことではない。実際にそうした影響はかなりあったと思う。モノラルを聞いて、五万ヘルツ以上の耳に聞こえない音を体で受け止めていたなら、サブプライムローンなどはこの世に存在できなかったかもしれない。未熟音で固めたCDならではの音世界がバックにあり、人間の直観力や深い洞察力を奪い取っていたのだろう。
今回のDVDとCDでは高周波と倍音が豊富に現れるので、体験する音楽となってます。まず特徴として現れるのは、眠気、、お風呂に入ったような開放感、、、など、音の治療効果はかなりあると思う。先日のプリプロの収録中、スタジオ内で私の写真を撮ってくれたハリウッド俳優の佐生氏は眠くなって仕方無かった、、、とおっしゃった。佐生氏は今、ベネチア映画祭に自分の登場作品がノミネートされベネチアにいらしているので、11日のロケには同行できないが、さすがの感性である。すぐに眠くなってくれた。氏との対談もDVDにも含まれる予定です。
私は本日の昼から出てしまい、明日も日記が更新できないといけないので今日は早めに書きました。