歌手デビュー?
もう数十年前、ルルラブア先生とカラオケに行き、先生は私の歌を真剣に聞いていたが、あとで、一言、愛ちゃん、歌手になったら。と言ってくれた。ルル先生はそういうことを冗談では言わない人だったが、その時ばかりは冗談だと思ったが、うれしかった。そしてこの年になって本当に歌手デビューの機会が回ってきた。私のCDとDVDを作って売ってくれる、、、というありがたすぎる話しの打ち合わせがあった。売れなければ一本きりで終えてしまうだろうが、そこはなんとか新たなジャンルを作って頑張りたい。作ってくださるのは、私の声を分析してくださったHさんのグループだが、十万ヘルツまで録音できるやりかたで体験できる音楽への挑戦となる。体験できるとは、音は耳だけで聞くものではなく、波動が体全体を通過する振動である。このことをよく理解していただいているので、話は早い。高周波と倍音の発生にお墨付きを得ているので、そのことも数値を出して説得するということである。今回はそれでもおとなしく基本にのっとって、和歌披講の形が基本になると思うが、もし次があるとしたら、音の可能性を追求した、きちんと数字でも証明することができる形でのヒーリングボイスとして、たとえば、母音物語、、、というような歌を作っていくつもりもある。発声、叫びであったウーという音から私たちは生まれてくる。あらゆる存在の出発は、うごめく、ウーの音であり、それがだんだんと洗練されて言葉としての発声であるウーへと変わっていく。日本語の特徴は、母音が言語としてかわっていくのだが、その過程を表現し、母音発声の神秘と力、そして可能性、を母音物語とする、、そんな試みだ。ただし、今回のDVDがまったく売れなければ次もないだろう。歌の神様の機嫌しだいである。しかしこれからは、病気の治療もストレスの解消も悩みの解消も、音治療の分野が広がることは間違いない。おそらく本命になってくる。音は物質を貫通し、不要な固着を取り払い、空気を変え、うるさい霊たちを黙らせ、場を清め、聞く人に行動から得たものと違う体験をもたらす。発するものと受け取るものとの響きあいの体験は、あらたな次元の喜びをもたらす。これはマイク音では実は難しい。マイク音を否定するものではないが、音にはデリケートな特性があるので、マイクを通すと美しいノイズであることには違いなくなる。否定はできっこないのだが、リアル音の可能性に対する追求はあまりにおざなりになっていると思う。そうした思いを抱きながら、今回の仕事をさせていただき、発売は来年早々になると思います。