どうなる都知事選

最近はYouTube動画はほぼ毎日更新していますが、文章での投稿は久しぶりになります。文章の方がシャンとした気持ちになるのは不思議ですが、その分、ブログの敷居が高くなっているのを感じます。人間、つい楽な方に進んでしまうものですね。

さて、都知事選が近づいています。数十名に及ぶ候補者が乱立する様相。となれば現職が断然優位であることは確実ですが、果たしてどの程度の得票を小池氏は集められるか、です。

私は小池知事に決まるにしても、それほどの得票を集められるとは思いません。都知事選を取り巻く周辺事情が以前とは大きく異なってきているため、そんなには伸びないのではないか、、、という印象を持っています。

小池さんは自民党ではないので、自民に吹く逆風とは関係ないはずですが、自民以上の自民体質が小池さんにはあるので、自民への逆風がそのまま小池さんにも吹き付けるがような気がします。

小池氏のこれまでの人生を暴くような内容の書籍がベストセラーになっており、それなりの影響を受けることは確かでしょうが、それはおまけで、もっと構造的な変化が今日本で起きており、その変化をもろに小池氏が受けるのではないか、、、との予測です。

まず、地検の黒川氏が辞任しました。賭け麻雀という長年の黒川氏の趣味であり行動は関係者なら誰もが知っていたことであったでしょう。それがなぜ、今になって問題にされ、黒川氏はやめざるを得なくなったのか。その一点を取っても何かが構造的に起きています。

河合夫妻の買収問題が取りざたされており、黒川氏辞任後には二人はそろって逮捕されることになりました。黒川氏は現官邸の守り神ともいわれ、あきらかな現政権内の不法行為を再三にわたりお咎めなしで守ってきた人です。

河合夫妻の取り調べが今後どの方向に進むのか、二人だけの問題で終えるのか、、、焦点はそこに当てられているのですが、黒川氏のいない検察はこれからどう動くのか、、、、ということになります。

私たちの意識は5年も同じ状況が続けばそれが永遠に続くと認識するほど目先の出来事に弱い面があります。これまで続いてきた現政権のやりようにやるせなさを抱く人は大勢いましたが、どうせ何も変わらない、、、とのあきらめもあったように思います。

しかし、どうでしょう、、、今回の事象はこれまでとまったく違った内容ではないでしょうか。河合夫妻に1億5000万円ものお金を渡せる決裁権を持つ人は、一人しかいないのではないか、、、そのための捜査ではないのか、、、なので黒川氏が辞める際に安倍氏は検事総長の稲田氏に対して同時に辞めろ、、、との驚くべき発言をせざるを得なかったのでしょう。稲田氏が辞めなければ、自分がお手上げになることを予測したからでしょう。

要するに、今回の検察の捜査は上の上、、すなわち安倍氏に至る案件の可能性が出てきていると思わざるを得ません。日本の最高権力は首相をも投獄できる検察にあります。これは戦後にアメリカの巧妙な日本支配の構図により作られたものという考えがあります。実際に田中角栄氏は逮捕されていますので、日本の何が最高権力かは明白です。

この最高の検察はアメリカの日本支配の中に取り込まれていたわけですが、そのアメリカにトランプ政権が誕生したことで、養護すべき対象の日本がこれまでと違ってきたわけです。しかし、検察というトップ機能はそのままに残されている。そして黒川氏辞任の流れ、河合夫妻逮捕の流れは、今回より、検察の仕事内容が変化することのあらわれでなくて何でしょう。

何が言いたいのか、、、すなわち、河合夫妻逮捕の流れは現政権にまで及ぶと思われること。そして、そうした大きな変化の流れの中で行われる初めての選挙が都知事選であるという点。小池氏は自民党ではないものの、強いものになら、何でも従うわかりやすい人でもあります。そして小池氏がもっとも強いとおもっている方へ泳ぎながら生きてきたが、水面に顔をつけてゴールを目指しているつもりだったが、顔を上げてみるといつの間にかゴールが違ってしまっていた、、、、、という物凄い流れが起きたわけです。

小池氏を支えていたもの、、現政権を支えていたもの、、、そしてもう一つ、全マスコミの頂点にあった電通騒動と、見事に時代の変化を告げているではありませんか。なので、今回の都知事選では、小池氏が選ばれる可能性はもちろん最大ですが、それほどの得票はない、、、との読みです。そして都知事に再選されたのちには、小池氏は思いもせぬ逆境に陥っていくことになるでしょう。今回の都知事選、、、国政と都政ともに連立してすたれていくものの姿が見えてくる、、、そういう選挙になると思います。公式SHOP http://hoshitomori.net/