この八月はきっと熱い夏になる

人の生涯において、一度は社会の激変に伴う運命の変化を体験するものです。

しかし、私たちの世代はそうした大きな社会的変化に合わずにここまできましたが、世界的に蔓延するコロナの影響がじわじわと今後出てきて、ある一定のところまでいくと、ドサッとした形で表に出てくるかもしれません。

まずは、アメリカや世界が中国製品を購入し、中国はそれによって巨大化したのがこれまでの20年から30年間の流れでした。

それがここに来て急ブレーキがかかりました。トランプ政権の覚悟を決めた中国敵対政策。これを選挙前のパフォーマンスと捉える人もいますが、それだけではなく、もっと以前からトランプ氏が考えてきたことのように思えます。

アメリカの民主党政権時代、アメリカは国債をやたらめったら発行して借金を重ね、中国製品を主に購入してきました。中国はその利益に見合うアメリカ国債を購入する形で、ウインウインの構図が出来上がりました。しかし、その政策によってアメリカの中心的白人層は徐々に仕事を無くし、自身の誇りすら失いかねないところまで精神的にも追い詰められていました。

そうした不満を救い出そうとしたトランプ氏の人気は絶大なものがあります。ただ、マスコミは民主党政権と一体ですので、トランプを悪く言う印象操作が基本となっているため、日本人の多くがトランプ氏を妙な人物としてとらえているのが一般的です。

しかし、トランプは月に一ドルしかもらわず、自身の金もうけはもちろん、権威や権力のために大統領になったタイプの人とは違っているようです。彼にはどうしても許せないものがあったようで、それはアメリカに巣食うDSと呼ばれる影の政府という強大な力でした。その力がケネディを殺し、アメリカの富を国民以外のところに移し、アメリカ人の良心を踏みにじっていった、、、との思いがトランプにはありました。

彼の戦いは自身が大統領になり、アメリカを奪った力と対決するという姿勢で確かに一貫してきたと思います。そして今行われている中国共産党との闘いは避けて通れない道であったわけです。本来なら、プーチン・習近平・トランプによるDS包囲網がもっとうまく敷かれる可能性はあったのでしょうが、習近平を取り巻く反勢力は手ごわいうえに、習近平自身の弱さもあって、うまく作動しなかった面があるように思えます。

何であれ、中国の悪政は終わることなく続いてしまい、トランプは反共産党への戦いを具体化したわけです。中国共産党を標的にすれば、そこにつながるDS的な存在を浮き上がらせることができます。例えば、日本における勢力として、極めて異例のことですが、あえた名指しで上げられたのが、二階氏及び今井氏でした。これは内政干渉の極めて異例の指摘ではあるものの、このことによって安部氏は黙っているわけにはいかないところに追いこまれたわけです。何か言うしかない、、、何か示さなくてはいけない、、、

トランプは安部氏に催促したのと同時に、安部氏が二階氏や今井氏を切り離すことをやりやすくした面が大きかったかもしれません。アメリカが言うから、、、との理由もあれば思い切った姿勢を示すことができます。

私も対中問題でうかつに動くと中国は苦し紛れに日本に向かってミサイルを放つ危険もあると思いましたが、習近平が国内で江沢民一派を締め上げていますので、そうした危機は抑えられるはずです。まさに今、安部氏は二階氏・経団連・今井氏とのパイプを断ち切り、新しい日本のありようを模索せねばならないと私は思うのですが、果たして安部氏にそれができるかは不明です。以外に、一番切れないのが今井氏かもしれません。二人には深い関係があり、安部氏は今井氏に依存している面が強いからです。しかし、ここで道を過つことはできません。

中国では大変な豪雨による、水害、そして食糧危機が決定しています。それは確実に金融の異変を伴うことでしょう。香港の金融基地としての存在があやふやとなり、中国は多くの面で行き詰っていますので、人民元経済は崩壊していくと思います。トランプはそれを知って、真っ先に中国共産党とアメリカとの関係を断絶し、共産党上位者のアメリカ国内における財産の凍結に入ろうとしています。

このことにより、中国共産党は内部崩壊に至るかもしれません。習近平を会心させる方式で中国共産党を解体に導くプランが必ずあったと思うのですが、まだそれは生きているのかわかりませんが、そうした手もあるかもしれません。そうなると、中国共産党脱党の許可権威を習近平が持てばいいわけです。それにより、制裁する上位者と脱党する上位者を分ければ、習近平は守られるかもしれません。中国民意にもそうでしょう。世界の注目は中国つぶしではなく、中国共産党つぶしにあるのですから。

中国をただ波乱に巻き込めばいい、、、という政策は日本にもひどいインパクトを与えてしまいますので、ここはトランプも最後は習近平をうまく使う絵を作ることでしょう。ソ連のゴルバチョフの働きを習近平が果たせればよいわけです。単に権力争いになると李コッキョウ氏との確執が複雑化します。習近平が共産党解体、もしくは脱党のすすめの旗印を上げ、中国経済復興のために屋台経済など総動員することで、何とか中国にはしのいでもらう以外にありません。その意味では、日本もアジア諸国も考えを合わせなくてはいけないわけで、本当に難しい局面があり、これは低い人間性の者では対応しえない問題となるでしょう。日本もファイブアイへの参加をもう少し明快にすべきですが、はっきりしない言い方を見せているのが気にかかります。

ウイグル・チベット・香港・モンゴル・などで行われていた人権問題が解決されることは、もちろん最優先なことですが、ともかく8月は熱い月になるでしょう。