これから2年にわたる通貨戦争が始まる
これから二年にわたる通貨戦争が始まろうとしています。というかすでに始まっています。この通貨戦争の行方は大方決まっているように思います。
ヨーロッパ通貨、アメリカ通貨の敗北であり、ルーブルはじめブリックス通貨の勝ちに終わると思います。日本のメディアを妄信している人にとっては、私が何を言っているかわからないと鼻で笑うことでしょう、
そう、物事はわからない人いはわからないように進んでいくのが現代的なやり方です。ワクチンにしても、あれはダメだという人にはダメだというしっかりした根拠があり、ぐずっていっているわけではありません。一方、ワクチンが必要だと信じる人にしても、あれがあれば助かるのだというしっかりした根拠があるわけです。どちらの言い分もまったく自由でいいのですが、受け取る結果は大きく違ってきます。
今起きている通貨戦争もそうです。これまでの金融力、通貨力に重きを置く人にしてみれば、ロシア経済や金融の規模がまるで小国並みであることはよくわかっていますので、何をおろかな、、、と思うわけです。しかし、通貨の発行量の異常な大きさ、さらに金融派生商品の行き詰まりを知っている人にしてみれば、これまでの金融の規模など関係ない視点から見ている。
そこにロシアが現物を武器にした通貨戦争を仕掛けて来た点を重視していますので、見方がまったく異なるわけです。一方から見ればバカなロシアが何をしているのか、、、と見え、一方の人からは、もうドルもユーロも終わりに見える。少なくともルーブルに負けることが見えている。
資源の背景を持つ通貨と何の背景もないジャブジャブ通貨の先行きがどうなるか、どちらが勝つのか、わかる人にははっきりわかる。
現在のヨーロッパの腰砕け状態を見ても、それはうなづける。ではすぐにでも勝敗は決するのか、、、というとそれも違います。おそらく二年はかかると思う。 二年の内に、負けていく人の観測はだんだんとトーンダウンし、いつしか消えていくでしょう。その間に、どのように資産防衛するかは、信じる方法によるでしょうから、二年後には雲泥の差が出てしまう。
ソ連が崩壊し出したころ、まじめにルーブルを一所大切に保持していた特権階級や真面目な人たちが大勢いました。そして最後までルーブルを信じ切っていた人は悲劇のドン族に落ち込みます。ソ連が崩壊するはずがない、、、大国がつぶれるわけがない、、、
そして通貨の価値は一憶分の一程度に最終的になったのではなかったでしょうか。日本だって戦後に同様のことが起きています。そうした通貨の悲惨な歴史をメディアはあえて避ける傾向があります。税金がなくなった国のような情報も絶対に流したりしません。メディアが通貨発行権を持っている勢力と一体であることが良くわかると思います。
判断を間違えると正反対の運命に至るのが現代であり、これからです。ロシアの言う金本位制など真っ赤なウソだという論調があり、私は驚きました。通貨制度を感情論で語ることは危険です。ロシアはそうすると言っており、実際にそのように動いてきています。中央銀行が発行する紙幣の業が積み上がり、もうにっちもさっちもいかない状況に来ているところにもってきて、現物をバックに持つ紙幣に勝てるとは私には思えません。一時暴落し、ほぼ価値のなくなったルーブルは、かなりのところまで戻してきています。ほぼゼロで手にいれたら、莫大な儲けを得た人もいるはず。ロシアは金融でも勝ったわけです。
日本円がどうなるのかですが、こちらも不換紙幣であり、実際は紙切れです。しかし日本には対外債務がありませんので、円の価値が落ちることはあってもそれはドルを支えるための犠牲になった場合のみです。そうした方針を日本政府が追求すれば円も危険ですが、私は岸田氏はよくわかっていて、どうにもならない古い勢力を引き連れて、全員を墓場に運ぶ、そんな政治運営をしているように見えます。
日本の本当の力ある部分を温存する政策なのではないかと勝手に期待しています。しかし、岸田氏のリーダーシップですべてがうまくいくのではなく、あくまでお掃除としての役割でしょう。損な役回りに徹していて、偉いと思います。
その後の日本の円の行方はどうなるかまだ誰にもわからないのですが、私には実は確信があります。対外債務のない円は、金に裏付けされなくても、背景に優秀な日本人の幾多の頭脳と潜在的高度な労働力があるため、この通貨は不変だと思えます。とはいえ、波乱は避けられないのですが二年で通貨戦争に決着が出ると思います。その時に、円は勝利者になっているはずです。
追伸
先ほど、岸田総理はサハリン2から撤退しないと明言しました。岸田さん、本当はよくわかっています。