全員当選は全員落選と紙一重

公明党はさすがの組織力で23人の全員当選を果たして驚かれている。数百票差の当選もあったわけで、そのコンピュータ的な分析力は確かに凄い。しかしである。これは逆に言うと全員落選の可能性も含む戦略ともなろう。名簿上位者はまあ大丈夫なので全員落選はあり得ないが、投票率アップの影響をもろに受けるのが公明党になるかもしれない。今回の選挙では投票率10パーセントアップはどうにかしのいだ。しかしこれが15パーセントアップとなると、突然に逆風が起き始める。当選ラインがアップし、公明党はこれに耐え切れなくなるかもしれない。先日も言ったが8月30日は自公にとっては不利に働く。苦し紛れで目先しのいだこのつけが必ず出てくる。8月30日、、、夏休み気分も消え、選挙に一番行きたくなるような日ではなかろうか。夏も終えて、次のことを考えたくなる、、今後に不安を抱く時期、、、自公は予想以上の大敗の可能性が出てきたと思う。共産党は今一番面白くないものを感じているだろう。反自公を長年言ってきて、共産党がまさに言ってきた批判が見事にぴったりはまっているのに、なんで誰もうちに来てくれないの、、、と、納得がいかない気分だと思う。そんな不満が幹部からも漏れてくる。だからダメなんだよね、、、とつい思ってしまう。ここは、あえて謙虚になって、私どもが長年言ってきた自公への批判がまさに今回の選挙によって証明された。おそらく国民はとにかく自公を終わらせる、、、との強い確信のもと、それが可能な民主党に票が行ったのだと思う、共産党としても国民のその気持ちは本当によくわかる、私どもがずっと言い続けてきたことが、国民の心に理解されたと思うと、本当に感謝に絶えない、、、ましてそんな中でわが党に入れてくださったかたには、、、、と、今回は国民を持ちあげなければいけないのに、なんでだよ、、、的な言動をしちゃダメ。選挙は実は負けた時が宣伝のしどきであり、その時の印象を強烈に持たせることが大切なのだ。負けた時に、国民の心を打つ潔さとお礼の気持ちを表わすこと。日本人はそういうことを実はよく覚えているものだ。とくにまともな人は。一番割を食ったのは、実は共産党だと、まともな人はみんなわかっている。だからこそ、ここは感謝し、変化の流れを作った党としての感謝と自負とプライドをもって堂々としていれば、次の選挙で良い結果が出せたのに。次ってすぐでしょ。人の心を打つための選挙対策が共産党はできていなかったと思う。心がなければ仕方ないか。共産惨敗の中でも変化が始まったことをもっと感謝をもって肯定するべきだった。しかし幸福の科学は弱かったので驚いた。全員最下位だったらしいが、やっぱり選挙って難しいのかな。組織力も会員数もそれなりにあったと思うけど。しかし何で私はこんな選挙結果のことばかり話しているのだろう。まるで選挙なんかに関心もなかったし、政治にも関心がなかったというのに。無党派層がおそらく私のように変化し出したということだと思う。この国は本当は無党派層が第一党なのだから、この層が動きだすとこれまでとはちょっと違ってくる。8月30日までには、世界でも色々なことが起きてくる。ビッグ3の話しが出てこないが、じわじわと失業率が上昇することで臨界点を超える。さらにAIGの破たんがある日突然襲う、、、長期金利の突然の上昇、、アメリカ国内での大規模な暴動の発生、中国でも同様で内戦に似た状況が訪れる可能性だってあるかもしれない。サミットを途中退席した中国首相だが、サミットつぶしではなく、なんらかの危機を感じてのものだろう。イスラエルの暴発、アフガンの戦況、イラン情勢など、まあ、北朝鮮を含め、豊富な危機装置がそこらじゅうにある。こうした危機を使いたい勢力と、混乱を利用することは時代遅れだと思う勢力の拮抗が独特なストレスを生みだしている。こういうときは一月先のことさえ見えない時だから、8月30日というのは、かなり先でもある。しかし大きな流れは変わりようがなく、自公が盛り返すことは基本的にはあり得ない。前にも言ったように、ポルノや痴漢騒ぎなどを計画的に起こす、、、的なこともあるかもしれないが、状況はもっと深化しており、一介の人気の動向という状態をすでに脱している。当初私が予想したとおり、東国原の影響など無意味であることがはっきりしたが、もう小泉的な人気とりのようなものが中心になる時代ではないのだ。みんな怒っている、みんな食べられなくなっている、、、、それどころではないのだ。民主もまだそのことはあまりわかってない気がする。国民は目先のことではなく、本気で国を変えたくなっているということ。この国が甘い汁を吸う人間たちによって乗っ取られてきた、、、ということを国民は肌で感じ取っているのだ。国民を助けるには、まず、何重にも張りめぐらされた互助制度、どうなってもとりあえずは暮らしていけるセーフティネットをこしらえることだ。その上で、これまでの政治のずるさ、インチキを暴いていく。官僚の上の方の資産調査だって必要かもしれない。何百億持っている人もいたりして。国家公務員でなんでそんな金が持てるのか、、、という人が何人も出てきたりするのだろうか。わけらないけど。何であれ真実を表に出すことが大切であって、私はその後は大目に見て許してやった方がいいと思っている。悪をあばいたら、これからは絶対にそうさせないシステムを作ることが大切であって、犯罪者をつくり、その人を裁く復讐に力を入れていくと、またダメになると思う。どこかで大罪でも反省したら最後には許してあげる。政権にそうした慈悲の度量がないと次の時代を作れないと思う。革命の間違いは常にそこから始まるのだから。