自民党分裂
鳩山弟の方は仲間を引き連れて新党を結成するとか。麻生は更迭すればどうなるかはわかっていただろうに、小泉路線を断ち切れなかった。鳩山は更迭されて一安心だと思う。これでやっと泥舟から降りられたのだから。しかし麻生はやはりお坊ちゃんというか、先が見えてない。ここで小泉路線とはっきり決別すれば新自民党を作れたのに。麻生は本当に大きなチャンスを逃がした。最後のチャンスを逃がしたと思う。金輪際小泉人気など復活することはないのに、そのことがまだわかってない。麻生の場合は小泉というよりもバックにいるアメリカの意向によるものだろうが。おじいさんの代からのアメリカ絶対主義の中で育ち、日本語以上に英語が得意かもしれぬ麻生なので、アメリカを切ることだけは麻生にはできないのだろう。しかし現在の苦渋に満ちた国民生活の原因が小泉竹中にあると多くの国民は思っている。また今回の鳩山をとるか西川をとるかは、簡保の売却などの問題というよりも、本当は郵貯に眠る莫大な国民資産をアメリカに渡すか渡さないか、ということでもある。さらにイタリアでとらえられている13兆円分のアメリカ国債の件との関連も自民党内と関係するのかどうかはわからないが、もしそうした絵が出てきたなら、アメリカと自民党一部との癒着が焦点ともなる。今回の鳩山の件で自民党は分裂、崩壊する可能性がある。13兆円のアメリカ国債の件は死に物狂いで総力をあげて報道させないだろうが、それでも分裂は防げない。鳩山と一緒に何人程度が出ていくのだろう。時間をおいて民主と連合する可能性も当然高い。まるで土壇場のオセロゲームが来週から始まるかもしれない。ただ鳩山弟はいかにも芝居かかっていて、あれでは国民の情に訴えない。あまりはしゃがず、切られた無念さを淡々と語ればもっと求心力が得られたのに。自分を正義の使者のように位置づけたらまずい。正義を持ちだすような場面ではないし、そういうタイプの人間でもないだろう。ただ驚きあきれていればいいのに。そして郵貯の金だけは絶対に守る、、と国民に示せばよかったのに。いずれにせよ今の自民党内にはもう求心力も何もない。ないからこそ麻生はここで自分流のやり方をつくれば中心力になりえる奇跡をおこせたのに、しかし今回だけは失敗で、もう復活する絵はないだろう。麻生は残念ながら終えた。しかし次もいない。自民党は意外にすぐあっけなく崩壊していくかもしれない。ただ民主も鳩山兄と岡田の仲がどうなっているか、いまひとつ見えない。岡田の顔を見ていると、何かを考えている、下剋上の顔付きに見えてしまう。民主は結局御身大切な人が多いので、全体としてどうまとまるか、、お手並み拝見の時期に入る。