前のつづき

お金を得ても得ても、いずれすべてを失ってしまうかもしれないという恐怖を持つ勢力が、結局、この世の権力富のほとんどを手にいれた時に何が起きるか、、、。ゲームの大貧民と同じことが起こる。現在は金持ちから金が奪われている状況で、とんでもない大金持ちにだけ金が流れている。一般人にはもともとあまりお金がないわけで、これで金があるところは本当に一握りの超金持ち、、、もともとそうだったのだが、ついにそこに行きついた、、、という状況だと私は思っている。現状分析には二派があり、今回の金融崩壊ですべての超金持ちが消える、、、と考える派と、さらに一部の金持ちに権力と金が流れて行ったと考える派。私は残念ながら、後者が正解だと思っている。なぜなら、これらはあらかじめ予定されていた結果、こうしたことが起きてきたと考えられるからだ。一般人はもちろん、金持ちも、大金持ちも負けたのだ。超超金持ち、一部のひと握りの勢力が勝ったと思う。これは陰謀論などではなく、歴史の動きと今回起きていることを冷静に考えた結果としてそう思う。まあ、なんであれ、世界の経済と国家が破産していくということは、その反対にそれらの富を一手に収奪できた勢力があることになる。要するに一人勝ち。しかしそこに転倒した社会ならではの逆転劇がある。一人勝ちするとゲームは終了。新たな出発となるわけだが、その時に、時代という、人には読めない流れが、これまでの時代本質と異なる顔を見せ始める。金を奪った勢力は、金なしでは生きられない世だとまだ本気で想っているが、実はそうではない。金がなければ一般人は工夫し、アイデアを出し、本当によいものが世に出てくる。どんなに抑えてももう無理である。金があり、制度がしっかりしていたなら、新しいものを抑えることもできようが、生きることに勢っぱいになった貧しい人の群れから、素晴らしいアイデアを奪ったり抑えることはできない。勝ち過ぎたことによって、追いつめられた人類は一挙に新しい価値、新しい世界、新しい文明に進むことになる。ここにいたって、悪魔も神も同じ方向に向かっている。一方は破壊による富の蓄積を目指し、もう一方は破壊後の新たなもう二度と破壊されない文明を目指す、、、そして最終的には何が事実か、、ということがカギを握り、嘘や支配やご都合による解釈は力をうしなっていく。神経症はだんだん治ることはまれで、君子豹変するように治る。それは大体、苦しみのはての変身。大貧民の大逆転が未来に待っているので、何も恐れる必要も、怖がる必要も、金がないと自信を失う必要もない。せいぜい体を丈夫にし、目の前の地球が与えてくれる恵みを感謝して受け入れていればいいと思う。