生活の夢

人間の幸せって何だろう。
粗食でも体によい新鮮な食べ物を食べ、
自然に取り囲まれ、
愛する異性と一緒に、
昼間は働き、夜は仲間と焚き火を囲み
歌を歌い、食事をし、酒を飲む。
そして寝る。

これ以上の幸福があるとは、どうしても私にはわからない。もちろんそれぞれの価値感が人にはあるので、どんな幸福でもその人の求めるものがいいのは当然だが、極めてシンプルな上記の幸福は、誰にも作れるレベルのものでもある。ジプシーはずっとそうやって暮らしてきた。ただし、あまりに貧しかったので、こうした生活もできなくなったりしたが、現代人なら、もっとずっとレベルが高い形で上記のような生活が手に入れらるはずだ。快適で清潔な家と環境、、ぜいたくはできなくても、毎日の風呂はもちろん、三食の食事、それなりの服、、これらの生活は今は誰もが日本では可能。その上で、上記のような暮らしができたら、どんなにか幸せでないかと考えてしまう。幸福になるためには、お金はあまりかからないと思う。かえって一定以上のお金があると、幸福が遠ざかる、そうした構造をしているはずだ。上記のような幸福レベルなら、地球は全員に与えることができるのではないだろうか。不用な消費にせきたてられた結果、現代人は上記のような幸福をうしなってしまった。焚き火を囲んで仲間と食事して歌を歌う楽しみは、車やローンが奪っていき、その変わりに残業やワーカホリックに変わっていった。今回の金融崩壊がもたらす影響を私は多くの人々のライフスタイルの変化にまでいずれは及ぶと考えている。その際に、手ごたえのある自分が好きだと思う生活のイメージ、、、お金をかけなくても達成できるイメージだととくによいが、そういうものが必要になってくる。イメージがないと次に進めなくなるかもしれない。ことに自分の毎日の生活のイメージがあると、世の中がどんなに変化したところで、すべてがチャンスに思えてくるものだ。お金がなくても可能な自分なりに考えた楽しい生活のイメージを今から組み立てたり、想像してみたい。素直な人などは、想像しただけで現実を呼び寄せるものだから、その意味でも意義は大きい。楽しい生活の夢、、、、時代の変化は悪いばかりのものをもたらすのではなく、素敵なプレゼントにも満ちている。