大晦日

年に二回、私は大祓祝詞を自分で上げているが、きょうも日没前に祝詞をあげた。なんだかさっぱりする。
 いよいよ09年。今年はなんだかあっという間に終えてしまった。毎年そうだけど、手ごたえのない年だった。しかし内的な手ごたえはかなりあった。私は昨年を、あらゆる努力や営みが徒労に終わる、、、というイメージを持っていた。そしてそれはかなり当たったと思う。また、冥王星の格下げの影響が出てくる年だとも思っていた。数多くいる占星術師の中で、冥王星の小惑星格下げに重大な意味を持たせたのは、世界でも日本でも私は自分以外になかったと思っている。それは核と金融を武器にのし上がったアメリカの衰退を暗示すると、私は昨年のいまごろ、はっきりと述べた。いま、世界に起きていることはまさにこのことである。アメリカ支配の終焉が始まった。数日前のイスラエルのガザ地区爆撃はひょっとすると中東大戦にまで進む可能性がある。そうなったら、なんということはない、まさにハルマゲドンとなる可能性ではないか。この事態がどういう動機で起こされたのか、まだ今のところはわからない。しかし言えることは、どちらの勢力が起こしたというよりも、あらゆる勢力が、ならばやるよ、、、、的な形で起きているところが不気味なのだ。まったく関係ないのは日本のはずなので、日本はここで国際政治のありようが問われる。アメリカ一辺倒の政治で日本を救うことはもうできない。金融の崩壊も行きつく先はドルの消滅だろうから、ドル心中を行うのか、独自の路線を歩むのかが、来年には問われなくてはならない。しらばっくれて何もしないでいる自民党だが、本当にそれでよいのか。のちにどこにも顔向けできなくなるのではないか。
 こうして凄い問題をはらみながら08年は暮れようとしている。
 何であれ、今年も無事にこれたことを喜ぼう。これからは一人一人が自分の未来を切り開くこと。どこかに乗っかって、、、という生き方はかえって苦しくなってくる。何か考え、実行していこう。何も変えない、というのもあるが、その場合でも覚悟したうえでそう思えば問題はない。要するにこうした時代を生き抜く覚悟があるかないかが大切だと思う。私は豊かな未来や成功などを考えるよりも、最悪、生き抜く、何がどうなっても生き抜くという低い段階での覚悟が大切になってくると思う。29日の晩にあるチョコレート会社が大手に吸収合併された。仕事ができる人間的にも尊敬できる社長だったその会社でさえ、デリバティブの失敗からそうなった。レバレッジを数十倍も効かせた金融商品がパンクしたら、損害もレバレッジ分となるのだから、まじめでそういうことを疑わない人がやられる場合がある。たとえば、数十億以上の余剰資金がある企業なら、現金でそれを持つことはまずあり得ない。やはり何らかの投資が行われる。その際、分散という考えから、多少は危険もあるがリターンも大きい金融商品を組み入れたとしてもまったく不思議ではない。その際、トリプルAの金融商品があったなら、よほどの裏事情に注意深い人でない限り検討してしまうだろう。数百億の余剰金の運用で、わずか一億程度のデリバティブを入れたとしても責められない。しかしその一億に100倍のレバレッジが効いていて、すべてがパンクしたとしたら100億の金が吹っ飛ぶのだ。トリプルAの商品でそんなことは起きないと思った企業があったとしても何も不思議ではない。これからこうしたケースが続出してくる。体力のある企業の方が我慢比べをしてしまうだろうから、表になかなか現れないが、来年になればきっとたくさん出てくる。資本主義はやはり崩壊していく過程に入ってのだと思う。来年の春程度まではまだのんきな気分も出てくるかもしれないが、この金融の崩壊は春過ぎごろから第二ステージに向かうと思う。もしかしたらもっと早いかもしれない。中東情勢によってはそうなる。現在のドルは崩壊し、新たな通貨制度も意外に早い時期に出てくるかもしれない。昨日は湾岸通貨が承認された。ディナールだかなんだかだったと思う。
 私は人間はすべてのヒトがひとりづつ、本当は芸術家だと思う。生きるとは自分の芸術をつくり、そこに生きることではないだろうか。自分の芸術としての表現。それは何でもいいと思う。しかし、自分の芸術表現でない限り、生きていてもつまらない。人間は本当はそうできているのではないだろうか。百花繚乱、すべてが喜びの表現であり、それにより、神が人を作った意味がわかる。神様、私はこう感じました、、、神様、私はこう踊りたい、、、こう歌いたい、、、こう語りたい、、、こう書きたい、、、こう仕事がしたい、、、だから私を守って育ててください。と、嘘でなく祈れるだろう。金をください、、豊かにしてください、、出世させてください、、、と祈るよりも、大体祈りやすくないだろうか。
 とにかく、今年も色々とありがとうございました。つたないこの日記を今年もお読みいただき、心から感謝いたします。また、私が開発したローズ化粧品のご愛顧をいただいた皆様には特別な感謝を申し上げます。来年も、マドモアゼル・愛をどうぞよろしくお願い申し上げます。
 では、よい年をお迎えください。