急速に進む不況

昨日の公演のリハなどで丸二日間まったく仕事ができなかった。その間にhpのトラブルはあるし、対応はできないし、締切の催促だけは一日中あるということで、神経が参ったのだろうか、おとといの晩は眠りに就こうとすると、心臓が異様な早さで暴走を始める、、、体が急速にしぼんでいくような不安な感覚がある。病気かと思って注意深く見ていたら、どうやら病気とは違うようだ。なんだ、懐かしいパニック障害である。私は実はパニック障害のプロと勝手に思っていて、懐かしさすらある。あまりに神経が擦り切れてくるとたまに起こるのだが、今回のはかなりしつこかった。パニックだと思ったので、寝ながら全宅姿勢で様子を見守る、、、すると心と体を締め付けるような症状があらわれてきて、全身を揺するようだったから、意外と霊的なものも付いていたのかもしれない。壊れたモーターのように、体がガタガタと震える。第一波が去ると大体の普通のパニック障害ならすぐに全快となるのだが、第二波、第三波と襲ってきて、結局明け方までやってきた。久々に出会う大型パニック障害に別の意味で興奮した。しかし私はこうした対応の仕方を知っているし、とっくに克服した症状なので自由に観察ができるのだが、中年の男性がいきなりこうした症状に襲われたら、おそらく驚き、不安となり、どこにも出られなくなったり、眠れなくなるだろうと思った。心と体の関係は不思議である。あんなにすごい症状を実際に起こせるのだ。全宅姿勢とは、すべてを任し、十字架につけられた心と体の状態になり、完璧に受容することを意味する。これができればあらゆる心の問題は実は解決するのだが、とくに劇的なのがパニック障害である。症状がすごいだけに、全宅で治るとは誰も信じまい。しかしそうなるのである。運命も同じこと。追いかけてくる以上は何かがあり、逃げない限り、勝手に通り過ぎていく。なのに人はそれに不安を感じ、ごまかしたり、なんとか逃げのびようとするので、運命はどこまでも追いかけてくる。しかも大体増大した形で。来るものは拒まず、逃げる者は追わないのが、やはり生き方の王道なのだと思う。それは人間に限ったことではなく、あらゆる症状も運命も同じ。
 しかし時代は急変している。急速なこの不況の凄さは何としたものか。車もすいている都会。物も急速に安くなっている。急激なデフレが一時的に起こっている。それはそうだ、あらゆる資産が目減りし、金融の崩壊にともなう事後処理のため、現金がなくなっている。インフレから急激なデフレが現況で、金融の崩壊が終えたのちにまたとんでもない急激な大インフレが決まったようなもの。銀行や証券をつぶさない世界戦略は国がその負債を肩代わりするわけだが、国にそんなお金はないのだからこれは刷って出す以外なし。そしてその後は急速な大インフレ。出費した金銭に見合うものを保障するものは何もないのだからインフレ以外にない。これですべての富が焼失することになるのだろう。GMが10月は45パーセントの売り上げ減。トヨタもアメリカでは25パーセント近くというようにありえない数字がだ列。
 これはどういうことかというと、
 みなさん、もう誰もがかつてのアメリカや先進国のような生き方ができる余裕も資源的な余裕もありません。ですので、一度ご破算にしてもらいまして、また生きることがかつかつという程度の生活に下げさせてもらいます。それがいやだという方は、国の警察力を強化し、不満を言う人を全員捕まえます、、、しかし表面的には多少の娯楽もありますし、おとなしく暮らしてくだされば、そしてそれなりに働いてくだされば、命だけは保障しましょう。それでも働かない人々や働きがない地域のヒト、すなわち、なんら富を生みだせない人たちは、申し訳ないのですが、亡くなっていただきましょう、、、ということが世界的に進んでいるのではないか。これから11月15日のヘッジファンドの解約期間を過ぎると、経済は緊急サミットの成果なでではまったくないにも関わらず、だんだんと上昇していき、中にはこれで金融危機が済んだ、、、。という風潮すらでてくるだろう。しかし、ほんとのところでは前期した事態が進行していく。ニュースやおかみのいうことなど信用していたら、生きていけない時代が訪れるかもしれない。ただし、日本だけは唯一の例外になる可能性はあり、新しい時代のありようを、日本人は世界に示さなくてはならない立場にある。日本が特別だというようなことではなく、かろうじて残った人、かろうじて救われた人の当然の責任として、そうしなくてはいけない。ただ政治の貧困、官僚のあまりの存在で、日本がぽしゃる可能性ももちろんある。その場合は、国民の団結力で助け合いで切り抜けるしかなくなる。その場合でももちろん私は可能性があると思っている。しかし日本人ももう昔と違ってかなりずるくなったし、計算高くなったので、緊急時に力が出ないかもしれないが、それでもまだやはりやさしく、良識があり、善意のヒトが多いのでどうにかなると思う。ずるい人はこれから非常に生きづらくなっていくと思います。