一年間、ありがとうございました。
紅白をずっと見ることがいつもできない私はこうして日記を書いています。先日の土星祭はとても楽しかったです。みなさまのエンターテイナーぶりには驚きました。作曲された歌、天才的なジャズピアノ、悲壮の第二楽章、中国のピアノ曲、フルート演奏、、、。私も3人で披講させていただきましたが、まあ、今回はみなさんの方が上手でした。また、お料理もちょうどよく、大変おいしくいただきました。会のはじめに、お互いを拝みあう挨拶をしましたが、不思議な感動がありました。宗教はこれだけでいいのではないか、、、そんな気持ちになりました。拝むことと拝まれることは一体の裏表の姿です。食べ物を拝めば食べ物が入ってきます。人を拝めば自他の垣根はなくなります。自他がなくなれば一体の喜びの世界が開けます。相手の神性に対して手を合わせれば、自分の神性が目覚めます。人と人が拝み合うことは、お互いの霊的な背景、その人をその人たらしめているあらゆる背景に対する敬意を意味してもいます。一人を拝むことは、全体を拝むことにつながります。本当に人を拝めば、きっとそれだけで人生は開運するはずです。というわけで土星祭は無事に終了。これで一年もおしまい。来年がどういう年になるかですが、新しい周期が始まりそう。大統領も変わるし、オリンピックもあるし、景気も踊り場だし。白人指導型世界観がどうやら行き詰まりを見せている気がします。金融の面でのことですが、サブプライム問題が大したことない、という人と、きっと大問題になる、という人と今はまっぷたつに意見が分かれています。私は結構大変なことになるのではないかと思い、次のように来年以降を考えました。
それまでは何事もなかったように進むが、ある日突然ニューヨーク市場が崩れる。その余波はたちまちのうちに世界を覆い、すべての市場が売られる。そして景気の後退に入るものの、日本の復活は予想外に早く立ち直る。日本の金融は世界からこのところ取り残されていただけに、そのことがかえって幸いすると思う。そうした転機が来年という気がする。アメリカは破れかぶれの戦争を突然起こす可能性が高い。イラン相手ということになるだろうが、しかしそれをやるとアメリカ経済は取り返しがつかなくなると思う。ソ連があっという間に世界から消えたように、資本主義の盟主アメリカもあっという間に変化する可能性がある。いま、こういうと経済学者は賛同しないだろうが、それはソ連が消えると言っても誰一人として経済学者は信じなかったのと同じことだ。確か、那須なんとか、、という人だったと思うが、ソ連が崩壊する数年前に近未来にソ連は崩壊する、、、と語っていた人がいた。もちろん、経済学者は目もくれなかったが。共産主義と資本主義は同じ子供だから、どちらかがつぶれたらもうひとつもつぶれる。米ソがあい争うように見せて、世界を二分して都合よく扱ってきたのが第二次大戦以降の世界であった。この構造がきかなくなり、ソ連は資金負担に耐えられずにつぶれた。同じことが今度は資本主義の盟主、アメリカで起こる。なぜEUができたのか、なぜユーロが強くなったのか、、、米ソの時代が終えたからなのだ。その次の模索の経過に入っており、テロとの戦い、、というとりあえずの構図を測ったがすでにアウト。それでは世界は維持できなかった。地球温暖化、お金の偏りによるゲーム終了、人間の欲と密接にからみあった業としてのレバレッジ金融商品の破綻、、資本主義に最後のとどめが打たれようとしているのではないか。消費経済は地球温暖化と資源問題によりもう物理的に進められなくなる。それに呼応するようにアメリカでは購買力が維持できなくなっている。資本主義が変わらざるを得ないところに来たことがわかる。だからきっと何かが起こる。それは来年ではないだろうか。日本もひどいものである。ワーキングプアが働く人の3割近い。これで経済がよくなるわけがない。しかし変な話だが、それは企業優先の政策のためにこうなったのだから、その分、企業は強くなっている。世界の企業がこれからうまく行かなくなったら、今度は日本の企業が助けて買収していけばよい。乗っ取るということではなく、助けてあげればいいと思う。いま大切なのは日本企業の上層部のマインドだ。金儲けだけでない、世界の一員としての自覚と世界平和を目指す働きとしての自覚、人間愛、そうしたものをベースにする企業戦略があれば、日本企業が次ぎの時代を築ける可能性がある。しかしキャノンを見ても、アノ程度のレベルではどうにもならない。もっと本当の紳士、それも情の通う真の紳士が日本企業から出てこなくてはダメ。理想論で言っているのではなく、そうすれば本当のリーダーになれるし、世界を救える時代が来ることがわかるからだ。去年の今頃は日本の企業がすべて乗っ取られると思っていたが、サブプライムがこれを変えた。日本の弱点が実は来年生きてきて、バブル崩壊後の不毛の10年が実は力の温存として作用する世界的背景ができつつある。不毛だったお陰で、妙な金融に乗れなくなったことが、日本を救った。これがわかってくるのが来年なのだ。しかし今の日本の企業の精神性ではダメだろう。せめて最低賃金を1000円程度にしなくてはダメだという慈悲心が企業に育たない限り、次のステップにはすすめまい。とにかく今年一年は皆さまと楽しく色々なことにチャレンジできました。来年の抱負は年が改まってから書くことにいたします。よい年をお迎え下さい。