東ドイツ、、、ソ連、そして、、、
歴史には変化がつきもの。それも考えられないような大変化が時折起きる。人の生涯にそういうことが1回ないし2回はある。われわれ戦後生まれからしてみれば、まだこうした大変化は起きてない。バブル崩壊はあったが、二次大戦や明治維新と比べるとまだなまぬるい。では世界ではどうかというと、すでにある日突然、東ドイツが崩壊して一晩で消えていった。ソ連も同様だった。すでに大きな変化は始まっているのだ。東ドイツが滅びる前日まで、彼らは普通に通い、普通に生活していた。どういうプロセスでどのようにして東ドイツが消滅にいたったのか、誰にもわからない、、というのが現実なのだと思う。大きなものが壊れたり、なくなっていくというのは、一瞬にして起こるのだ。それに向かうエネルギーが途絶えたとき、ある日、突然それは姿を消してしまう。いま、自民党も民主党も実際の動きがとれない状況にあるだろう。おそらく機能停止状態になっているのだと思う。となるとエネルギーがそこに流れなくなるだろうから、崩壊はある日突然やってくると思う。自民がつぶれたら次は民主だ、、、というような単純なものとは違う。一時的にはともかくどちらもつぶれる。東ドイツの消滅はソ連の消滅と一体であったし、かつての共産圏がつぶれるということは、資本主義の勝利とは違い、こちらも遅かれ早かれつぶれることになる。お互いは補完関係にあったのだから。どちらが行き倒れれば両方ともそうなる。この数年、ブッシュをかついだ世界の政治家、政党がどんどん消えていっている。あまり政治的な話は好きではないが、これは見逃せない。本気でいよいよ世界は変わるかもしれない。変わるとは、大きな混沌がまずはじめに訪れることだ。その中で自分の生きかたを流れや上の人や周囲に合わせてしか考えていない人はおそらく迷いに迷う時代となる。これまでも何度となく大変化の時代、、、と言われていながら、そうした流れに無関心を決めてきた人が多いが、今度はそうはいかなくなるような変化が迫っている。おそらく2年以内だろう。日本はスタグフレーションで国民を苦しめてでも、政府本体の維持を図るだろう。さすがの日本人もこれに怒り、変化を求めることになっていくのだと思う。結局、突き詰めればこの日本はファミリー企業に代表されるようなものにすべてを奪われてしまったのだ。トップにたつ官僚機構は、国民を貧しくさせてでも自分たちの特権を守ろうとする。彼らにとってはスタグフレーションは問題ではない。国民が貧しければ貧しいほど、彼らの地位は高級なものに感じられるからだ。バブルの崩壊も彼らの妬みから来ている面が大きい。いや、本当の理由はそうだったのだと思う。そして混乱の後、彼らは今度は日本の企業を海外に売り渡す便宜をはかることで生き延びようとするだろう。国を愛していないものが上に立っている。そうした人を選んだことなかれ主義の民衆の敗北がこれから始まることになるのだ。目の前の喜び、今自分が生きているという喜び、こうしたもののみが誰にも奪われることなく最後に残る。それがないと人は生きる意味と意欲を失っていく、そういう時代が始まっている。