ヒルズの測量開始

ローズガーデンづくりは大作業です。今日から測量の開始。一日では終わらず、また日を改めてくるとか。次に設計、そして詰め。その上で具体的な品種の選定、作業となる。最終工事が終了するまでにはおそらく3年から5年ぐらいはかかると思う。新しい品種よりもオールドローズ主体の、野菜畑ともけんかしない素朴なガーデンを目指している。つるバラ系が個人的には好きなので、ポイントはつるバラが生い茂るイメージになるだろう。季節風が吹く日があるので、品種の選定も難しい。ただきれいだから、、、では決められない。ポイントはいくつかあり、妖精茶会方向につながる芝生の道が合計で4本ある。その道沿いにそれぞれ個性の異なるバラが香るイメージで、どの道を通るか異なる楽しさがあること。駐車場を降りてお迎えするエクステリアをどうするか、今はこれ以上素朴なものはない、というあまりにさっぱりした印象だが、ある程度来た人を歓迎する暖かさが欲しいと思う。と言って、素朴さは失いたくない。そして前庭をどうするか。一番の楽しみは母屋の玄関口が前庭だが、玄関と反対側に位置する裏庭の造作だ。大したことはできないけど、小さなコンサートが開ける20坪程度の広さがある。デリケートなローズガーデンはここにして、ミニパーティやミニ音楽会ができたら楽しい。現在は私が一人で芝生に座って披講するぐらいだが。まあ、イメージは広がるけどあわてることはない。こういうことはゆっくりやるのがいい。披講といえば、今度の日曜日に千葉県八千代市の郷土博物館というところできちんと装束を着た披講がある。私も出演します。京成勝田台駅南口から米本団地息バスで、市営住宅前下車2分のところとか。時間は午後2時。出演者は10時までに行くとかで、朝が大変。狩衣着用、座礼、文台、懐紙披講ということになるらしい。今回は男女混声の披講で、日本では冷泉家以外では聞くことはできないと思う。女流披講は平安時代にはあったのだが、いつしかなくなってしまった。現在では冷泉家以外では星と森披講学習会だけだと思う。今回は混声披講となります。披講の面白さは、それが現代においても聞くに十分耐えうる、現代人をも感動させられる音楽である点にある。単なる伝統を受け継ぐというような類と異なり、現代人を感動させることができるのが凄いところ。私が主催している星と森国際短歌大会では、入賞歌の披講を聴いて、感極まって涙を流した方が本当に多かった。お能ももちろん素晴らしいし、神楽も素晴らしい、祝詞も、また、雅楽もいいけど、涙を流して感動する人は少ないと思う。だから披講がいい、というのではないが、それだけ現代人にも受ける特殊な文化ではあると思う。発声という役がリードして全員が歌うのだが、発声のリード音をよく聴いて、その声に和すようなイメージで歌うと、ある時点で和し方がフィットすると、そこに関連した音が集団的に突然倍音に変化することがある。すると披講に命が通い出すのだ。まさに和す音楽、和す声楽なのだ。西洋音楽は純音重視で倍音を非常に嫌う。それは優劣の音楽にどうしても行き着く。どちらがいいというのではなくて、東西では本当に異なるものだというのは分かる。ホーミーを聴いてラクダが涙を流すというが、音声が和して倍音が発生しだすと、理由のない感動が訪れる。披講でもそうなるのは、リーダーの青柳先生の力であると思う。青柳先生が発声でリードするのだが、私はその声を常に探し、ただひたすらに和していく、、、するとその和合に感化した他の声とともに、突然倍音がとどろき出す。空間は異次元的な世界をその時かいま見させることになるのだ。こんな藝術があったなんて、まさに驚き。和す音の秘密、和が日本文化の原点にあることがわかる。披講はそのことをとくに感じさせてくれる。