明日は重要な歌会

明日は重要な歌会があり、きょうはこれからその練習のために、早稲田大学に行くところ。早稲田は私が長年いたところで、愛着がある。古い町並み、古いお店、早稲田特有の学生の気質など。この町で独立して、20年間仕事をしたことになる。早稲田は文学者の町でもある。その昔、日本の文壇の中で、この町に関わらなかった人をさがすことのほうが難しいのではないだろうか。すぐ近くには夏目坂がある。もちろん漱石にちなんだ名称。私もこの早稲田で、著述の道にすすんだわけだ。生まれは三田だから、慶応のすぐ近くだった。仕事場は早稲田。頭が悪かったから、どちらの学校とも縁はなかったのが残念だが。私はミッションスクールに通い、賛美歌をほとんど丸暗記するぐらいおぼえ、早慶とは異なる文化環境で青年期を過ごした。そこで出てくるのが、島崎藤村だ。私と島崎藤村の間には、奇妙とも思える偶然の一致がかなりある。学校、住んだ場所、通った教会、教会から去った理由、アルバイトをしたところ、研究者の中に私と同姓同名の人がいる偶然、、とくに住んだ場所がまったく同じ住所だったのには驚いたものだ。とはいえ、あちら側からしたら、なんの関係もない、単なる偶然であるのだが。また私自身、島崎藤村はそんなに好きではない。言葉が美しすぎてうそがあるように感じる。しかし不思議な偶然を頼りに、私も文学の道に進んでみよう、、、と思って、小説を書いたが、まあ、読めるしろものではなかった。あきらめずに、超破壊、などのタイトルでもう一度書いてみようかしら。それとも、夜明け後のほうがいいかな。