政権交代

民主党の代表に小澤氏が決まった。選挙によってである。政治にはつぼがあって、いま、ここを押せば奇跡が起こせる、という千載一遇のチャンスが時折あるものである。私は今回のやりかたによっては、民主党は政権を取れる可能性が本当にあったと思う。菅が選挙に持ち込まず、自ら引き下がるべきだったと私は思う。そのほうが菅自身にとっても大きなチャンスだった。もし、菅がギリギリの折衝の末に、最後の最後に自ら折れて、私は降りて小澤氏の援護に全力を傾ける。これまで語り合ったすえ、悔しいことであるが、私よりも小沢氏のほうが優れていると感じた。そう思った以上は私は代表戦を降りて、小沢氏擁立に回り、今後は支えていくことを決意した。と、菅にはとうていできない芸当であろうが、もしそういう態度をとっていたら、これは政権が取れる野党との印象を国民に確実に印象つけられたはずだ。しかも菅は民主内において、その存在感をかえって増すことになり、次期を約束されたも同じになる。こうした芸ができないところが民主党の限界である。目先の欲だけで本当に大きな欲がかけない。誰が見ても、好き嫌いは別として、菅よりは小沢のほうができる、という印象をもたれているのだから、菅は意地を張らず、虚心に帰ることで、しかも小沢のほうが自分よりも優れていると名言することで、自分の名を、小沢以上に後世の歴史に残すことができ、こうした芸当ができる民主党を自民以上の価値ある政党と印象付けることができたのに。小泉後の自民党にはそれならば圧勝することだってできたはずだ。だから民主党はバカだと思う。小さいのだ。せっかくの二度とないチャンスだったのを、自分たちの内部争いにしてしまい、やっぱり、あの程度か、の印象を決定付けた。こうした反省もきっとできないのだろうね。私は政治にはあまり関心がないけど、つぼだけはわかるので、残念な気がする。写真は私が大切にしているつぼ。