色々な挑戦

きょうは私が暮らす町の今後の発展を考える勉強会に出てきた。皆、地元の方々は真剣である。地方の若者のふるさとを思う気持ちと、このままではいけないと思う
気持ちに触れて、なんだか安心した。私は中山間地域の活性の方法について、8年ほど前に森と平野に分化定住する時代、という本を書いて出版したこともあり、地域の活性化に関しては、実はかなり以前から日本の根本問題であると思ってきた。そのため、今回も出席させていただいたが、私などより、実際にそこに昔から住む人たちの思いのほうが、当然ではあるが真剣である。なるたけ口をはさまないつもりであったが、気がついてみたらけっこうでしゃばっていた。どこの村でも町でももっとも簡単にできるとっつきとして、町や村のマップをつくりたい、、、という話があった。そのとおりだと思った。マップはまず、文化と自然のマップに絞るといいと思っている。継承している文化のありかを示すこと。そして、蛍の生息地、めだかやどじょうでもいいが、かつての生態系の残っているところなどはマップにする。そしてそれを毎年増やしていく。それから観光客の招聘策を考えると、やることが明快になり、早い気がする。その次が、スポットとスポットを結ぶ、その地特有の道、交通機関、などの整備。その間に泊まるところ、お店、などが立体的に配置されると、どこも立派な観光地としてよみがえるはずだ。まず、現代人の心を捉える自然と文化のマップつくり、は確かに大切だと思った。人間の生き方も同じである。何が自分らしさかをメインにしていき方を考えたほうが迷いがない。安全や心配や常識を
上位に持ってきて、色々な価値観を交錯させると結局は何もできない。変化が恐くなる。村おこしでは、あと地域の人々の協力が欠かせないが、そのためには、とにかく新しい現金収入の道を作れるかどうかにかかっている面が大きい。完全なボランティアは必ず行き詰るし、かえって本質を見失いやすい。一日、1000円でもいいから、寸志が出て、お弁当ぐらいは出すうようになると、本当にみんな手伝ってくれると思う。目的のコンセンサスが一致すれば、あとは早く進む。空いている休耕田、農具、老人力、などをフルに使うものがよい。都会から来た人に、土地を貸し、作物を作らせ、、そのための農具を貸す。そこで報酬の規約をきちんとつくれば問題はすくない。どうせ都会の人は農業にあこがれても最後までできるかどうかはわからないので、農具を貸し、土地を貸した人は、移住者や別荘の人が不在のときなども農作物の成長を見守り、手助けしてやるというようなシステムにすれば、おそらく年間で20万円ぐらいは取れるだろう。こういう移住者と土地の人の間の契約システムを市町村が積極的に応援したなら、抵抗はなく、新しいシステムが出来上がる。機能がうまくいけば、これは日本をあっという間に大きく変える可能性が出てくるプランととなる。地域の若者の発想はいずれそこまで行き着くと思う。まさに地方の時代が始まっているのかもしれない。少なくとも、そこにしかこの国を根本的に変える可能性はないような気がするが、どうだろうか。