2003年05月26日(月)曇り
オークスも悲しみのうちに無事終了。残るはダービーなので気を取り直していこう。やっと田植えをほぼ終えた。水不足でここまで伸びてしまいました。沢水をひいているので本当なら十分に足りるところなのですが、元栓が近くの家にあって、なぜか勝手に止められてしまう。田舎では水の争いは昔からつきもので、私のところもほぼ二年にわたって悪戦苦闘してきました。そして沢水の永久利用権として、昨年に50万円の大金を支払った。その上毎月一万円を刈ってももらえない草刈料の名目でわたしています。これで安心、と思いきや、いざ使うとなると元栓を止められてしまう。始めは一体何のことかまったくわからず、尋ねにいくと、ああすぐ出すよ、、、といってぜんぜん出てこない。元栓があるところはわかってるので、こちらも勝手に行って、あけてくるとすぐにまた止められてしまう、、、、もう何度こうしたことをしてきたか。田舎の大変さですね。しかし50万円は返してもらいたいよね。わたしはこれまでにも比較的お金をだまされることが多かったような気がする。そのたびに戦おうとおもうのだけど、けっきょく忙しすぎて何もできず、黙って損をしてきたことが多い。しかしそれで良かった気もする。だまされたあとは、なにか他の面で必ずいいことがやってくることが多いから。争いに使うエネルギーを他に向けた方が、得することが多いのかもしれないね。ただ、毎回悲しい気持ちにはなるけど。その昔べラコチョフスカさんという超能力者から、お前は一年半前に人にだまされている、、、と言われ、一体何のことかわからなかったことがある。しかしあとでよく思い出すと、思い当たることがあった。心の悩みを電話で答える番組の制作を依頼し、数百万円の代金をとある業者に支払った。スタートはクリスマスイブで、宣伝は35万人の会報誌とのタイアップで、売上の半々の約束だった。番組制作の出来具合が心配だった私は、何度となく出来具合を打診すると、万事オーケーということで安心していた。問題が発覚したのはクリスマスイブの昼。最後の確認に行くと、突然まだできてない、、、との返事。番組の告知はすでにしており、24日の晩から受付電話がかかってくるという切迫した状況だった。こちらが焦っても何か信頼できないものがあったので、とにかく私の回答テープの100本を返してもらい、別ルートで仕事のやり直し。しかしもう暮れなのでどこもやってくれるところがなく、わたしは告知をしてくれた会報誌対する約束がある手前ピンチに陥った。番組製作会社に、いくらでも払うので年内に電話応答システムを作ってください、、、と頼むより他なかった。なんとか2日で作ってもらい、相場の3倍近い、金額を支払ったことがある。どうにかスタートできた安心感からどっと疲れが出て、その晩、出版社の忘年会の帰りに、真黄色の液体をバケツに一杯というとんでもない量を吐いたことがある。あれは何だったのだろう。べラさんはそのことを言ったに違いない。しかしこうしたことは人を見抜けないという自分のミスもあるわけだが、世の中には、善意で保証人になったり、善意の上にひどいだまされ方をしたりして、本当に苦しんでいる人がいると思う。しかし、そんな場合でも、人を恨むと、良い方の人が、実は落ちていくものだ。そんな理不尽な、、との思いは当然あるが、不思議とそういうものなのだ。どんなにひどい仕打ちをされても、あきらめて自分本来のことにまた力を入れていくこと。すると他のことで、運命は帳尻をきっと合わせてくれる。べラさんは、そのあとで、私にお守りだと言って、自分が22年間肌身離さずつけていた金の十字架をわたしにくれた。これをつけていれば、お前は守られる。お前はいつか宇宙と交信するようになる、、と言って、首にかけてくれた。十字架はあれから10年ぐらい経つが、今でも私の首にかけられている。守られているのかはわからないし、宇宙との交信もないのだが、べラさんの温かさは確かに、いつでも私の心に残っている。