2003年05月27日(火)晴れ

万歳。田植え終了。さて、これからは仕事に精を出さなくては。締め切り原稿がいっぱいある。とくにコンテンツ関係の企画だがまったく息を抜けない状況。今年は前半はとにかく企画が多く、実行は夏以降になるでしょう。今年後半、少しは稼いでくれるとありがたいのですが。今、タロットの仕事があり、知り合いの無名のイラストレーターに頼んで、新たにタロットを書き起こししてもらってるのですが、その内容が素晴らしい。絵柄といい、全体的な統一感といい、まあ、素人とは思えません。タロットの図柄を書いたイラストレーターが一様にいうのは、大変な仕事であるということ。必ず行き詰まるらしいのです。あの中にはすべての世界が含まれているわけですから、個人がアクセスできない部分がどこかにあるはずで、そのために図柄にするときに行き詰まってしまうわけです。しかし、今回の人は、出だしはなかなか進まなかったのですが、書き出すとあっという間に大アルカナ22枚を書ききってしまった。しかも、内容が素晴らしくいい。これは本当に実力がある人にしかできないことです。もし反響がいいようなら、うちで実際のタロットカードを作りたいくらい。とても可愛い図柄なのに、そこに普遍性が感じられる。何事もプロもいいけど、それよりも素人の時代ですね。アマチュアの中に凄い才能があふれている。プロになると稼ぐのに忙しくて、かえって勉強ができなかったり、同じことの繰り返しになってしまう危険がある。誰もがきっと何らかのタレントを持っている、、、そこには仕事には編み出しにくい純粋性ときらめきが見られることが多い。私の米作りなんかも、プロの目から見たらひどい内容であるのは当然ですが、しかし、食べてみてびっくり。私の米は決して、新潟産の本物のコシヒカリにまけるものではありませんよ。栽培法に関しても、実はほとんど何も知りませんが、カメムシの害からの守り方は以前にも書いたと思うけど、カメムシが大挙して到来したら、とにかく片っ端から手でつぶして行き、田の周囲をあの臭いで満たすことなんです。するとそれにおびえたカメムシは次の朝までに一匹もいなくなってしまう。私はこの方法を3年は確かめています。素人だからできたことなんです。おそらくこの方法を知っている人は世界にそう多くはいないと思う。素人だと、恐がらずにいろんなことが確かめられるんです。科学や物理の発見も、大体は思惑ではなくて、単なる偶然や期待しない何かによるもの。頭で考えたことではない場合が多い。カメムシの場合でも、せっかく作った米が、数日で食べ尽くされてしまう、、、という絶望感の中で、ほとんど無意識のうちに、プチプチ稲に付いてるカメムシをつぶしていってわかったことなんです。純粋な関心があれば、人間はきっと、何らかの秘密なり、発見なり、深い真実がベールに隠していた何かを、紐解くことになるのかもしれない。それにはいつも初心、素人、であること。確かに最近では、プロっぽい人がテレビで何か言っているのを見ると、凄い、と思う場合ももちろんあるけど、それよりも、なにかうそっぽいものを感じることの方が多い。競馬なんかも、プロの分析よりも、かえって何も知らない人の直感が当たる場合おおいです。いつでも初心でいられるなら、何するにしてもきっとうまくいくのかもしれないね。