2003年02月04日(火)曇り

今日は立春。今私の家では小雪が舞ってます。小雪の中、立春のお祝いは、クローバー取りでした。芝の中に根を生やしたクローバーを引っこ抜くのですが、なかなか難しい。春を待つ、行事の一巻です。あとは夜になったらまた歌でお祝い。ふきのとうの天ぷら付。しかしまだ寒いけど、確実に日が伸びて、本当に春がやって来るそんな気がしますね。窮すれば通ず、冬から夏への大逆転が始まっていくわけです。何事も実は最大に窮したときこそが次のチャンスにつながるのですが、物事をあいまいにすすめてしまうと、なかなか窮しないで、次のチャンスがつかめない、、、ということが多いんです。失った10年、という言い方を最近よく聞きますが、窮していたのに、ちょびちょび逃げていたのが日本で、とうとうどうにもならない状況になってしまったようです。まだ多くの人が、日本の状況をこんなもんでしょう、、、的に思っているのかもしれませんが、どう見てもよくなる気がしませんね。国にはもう返すのが不可能な借金があり、地方財政も同じで、負の遺産を清算しない限り次に進めないところまで来てしまっているのではないかしら。私の会社でも、結構色々な人にお金を貸しましたが、もう全滅というぐらい、返してもらえません。安易に人助けはしない方が良い場合も多いということを学びました。国も個人も過去を清算して次に進まなくてはいけないのに、過去が清算できずにいる、、、そういううっとうしい時代状況なんです。すべての問題は世界の南北格差からきています。ですから次にくる社会の状況は、それを埋める方向にならざるを得ません。先進国が富むのはもういい加減にして、貧しい国がもっと楽になっていく方向へ進む意外に、地球的矛盾を解決する道はありません。また、私にはそういう方向へすすんでいるように見えます。マスコミレベルでは、反対の方向へ進んでいるように言いますが、南北格差を埋めないと、先進国も安心して暮らせない状況になるはず。アメリカは好戦的ですが、結果的にたとえ戦争をするにしても、その結果として、実は南北格差が拡大するのではなくて、埋まる方向へ進むはずなんです。よくあるんです、そういう逆矛盾的なことが。たとえば、昔の日本はアジアに進出してくるアメリカ、ヨーロッパ諸国に対抗して、アジアを守る、、というとおこがましいですが、本音はともかく、建て前としてはアジアを守る、、、という立場だったんです。そして日本は戦争に負けたのですが、言っていたことがアジアの開放でしたから、たとえ日本が負けても、勝ったアメリカやヨーロッパ連合は、アジアを植民地支配しにくいムードになってしまったわけなんです。そのお陰で各地は独立し、結局日本が考えていたアジア諸国の独立は成就できたんです。これからも同じだと思います。歴史は南北格差を埋め合わせる方向へ進むでしょう。ですから、一儲けしたい、、的な生き方を目指す人は、アジアや中国へいってビジネスすればおもしろいかもしれない。また、先進国の日本に残って何かしたい、と思うなら、文化的なことや、精神的な喜びに関係すること、癒しや観光など、美的、文化的なことをやると面白くなるでしょう。芸術も本番はもちろんこれからです。今の若い日本人から、もの凄い芸術家が多数出てくると思いますし、またそうなってもらいたいものです。