2002年05月21日(火)晴れ
久々のお天気。雨がよく降る年は草の伸びが速いです。一週間に一度は草刈をしなくてはならないほど。あと一月もすればホタルの季節。日本の各地で、今、ホタルが増えているんです。自然に増えているというよりも、努力と工夫のたまもの。大きな設備を作ったり、コンクリートの施設を作っても、一向に人は田舎に来てくれないけど、ホタルが飛び交う川があれば、ひとは黙っていても見に来てくれるのですから。もう、自然を復活させ、それとともに文化を復活させ、定着させた方が、得なんです。そのまま手にすくって飲めるような、清流にホタルが飛び交い、川辺には色々な芸術家達が、絵を書いてくれたり、ラブレターをその場で作ってくれたり、音楽を演奏してくれたり、踊りを踊ったりしていたなら、それだけで、人間は幸せを感じられるんです。そして、そういう場所に恋人や家族や、友達を連れて行きたくなるのは当然なんですね。日本はデフレで、次の絵がかけないで困っていますが、文化芸術的な感動の町や村を作ることで、本当は、解決するのです。先進国で、はじめてのデフレは、新しい文化的価値をこしらえるよい機会。このことは、かなり遠回りしなくてはまだきずかないかもしれませんが、いずれ日本が行き着く道なんです。それ以外はありません。というと、ひどく偏見に思われるでしょうが、進歩や変化には、順番があり、それは個の考えや思惑を超えたところで決定されます。日本はすでに文化的な事柄によってしか、次の発展がないところまで、来ている唯一の先進国の位置にいると思います。すでに、音楽家大国でもあるんですよね。世界各地で日本の音楽家は大変な数に及び、その音楽性は非常に高く評価されています。20年前は、日本のクラッシックが世界レベルまでに達するのにまだ100年はかかる、といわれたのに、今はもう、日本の音楽家なしでは世界の音楽界が動かなくなるほどの成長を見せています。評論で、この歌手はヨーロッパの魂を歌い上げる、たぐいまれな日本の歌手である、、、と言われた歌手の演奏を聞くと、私には、日本の魂を歌っているように感じられたことがあります。本当に深いところの感動は、要するに、地域性を超える証でもあるということなんです。今、日本には何人のピアノの先生がいるでしょうか。おそらく、100万人ではきかないのではないでしょうか。その人に、10人の生徒がつけば、もう1000万人の産業が起こせるんです。しかも、その1000万人の生徒が、すべて音楽での奉仕を目指せば、いたるところに音楽が奏でられ、人は慰められるんです。何もクラッシックだけの話ではもちろんありません。ロックの町をひとつ作ってもいいし、演歌のまちをつくっても、人気は出ることでしょう。それぞれの地域が、なんらかの文化的環境と文化的感動をつねに発信することで、日本は新しい国になっていけるのです。これはいずれ必ずそうなります。私も独自のシナリオ作家になりたいと思い、これから勉強する予定。私のシナリオは、星と森歌劇団という形で発表の場を作っていくつもりなんです。新しい芸術をこしらえるのが私の夢でもあります。能や歌舞伎はそれなりに面白く、高く評価されていますが、なんで次がないのか、悲しいですね。私は能や歌舞伎に匹敵する新しい表現芸術を今、めざしています。ほとんど、誇大妄想のせかいかもしれませんが、本気でできると思っているところが、やはりかわっているのかもしれません。