早くも始まった自民不安定化

現在の岸田政権は、岸田氏が宏池会44名、麻生氏の志公会49名、茂木派の平成研究所54名が中枢に存在する。一方の最大派閥であった清和会派は、領袖の安倍氏が亡くなることで、その中心力は急速に衰える気配がすでにある。

岸田政権を支える前のみっつの派は、合わせてみれば、かつての大宏池会の再現ともなり、今回の安倍氏が亡くなったことで、自民党の内部構造は大きく様変わりしたことになります。

今後、清和会がらみのゴシップや問題が出やすい構図になっています。ガーシー氏などの当選もあり、情報開示に対する国民の欲求を高める政策を岸田氏はとぼけながらも取っていくことが目に見える。

日本が変わるということは、これまで支配していた構造が生きている限りは無理ですが、清和会に関した事柄の情報開示が始まれば、亡き人に責任を負わせたりする姿勢も出るわけで、そうなれば派閥から逃げ出す人あり、抵抗する人あり、亡き人に責任を負わせる人ありで、早々と分裂していくことになる。年内でしょう。

岸田氏は安倍氏の元で散々辛酸を舐めているわけですが、それだけこれまでの内部情報を知っている。しかも本当は頭が良いことは、これまでに何度も言った通りの人です。彼は清和会を葬り、新しい自民党に変えることだけは確かでしょう。

ただ、その後何をするかは知りません。それが問題なのですが、世界の情勢を無視することはないはずですので、見ていきたいと思います。一応、岸田氏は広島の出であり、子供時代から広島の意思を身に付けている人であることを感じさせる面がある。

つらい状況を耐え、安倍氏の裏切りとも思えることにも何度となくジッと耐えて来たところにも、広島県人の良い意味でのしぶとさというか、隠忍自重の気概があるように見受けられる。やるときはやるかもしれません。

期待してはいけないかもしれませんが、日本は諸外国との対立姿勢に舵を向けそうな勢いがありましたが、それは安倍氏の存在がなくなり、大宏池会の流れができる中で、方向は大きく変わることになります。戦争できる国に変える憲法改正の方向にはいかないでしょう。公明も維新も国民も新しい政党となった参政党も、憲法改正の希薄化の前で存在の意義を問われる時が来るでしょう。

ただし、トランプ氏に似て、岸田氏も敵対する相手に自由にやらせつつの戦法ですので、一見、憲法改正勢力の流れに乗ることはあるかもしれませんが、最後には国民投票がありますのでその壁を乗り越えることには無理があることを岸田氏は知っているはずです。ならばどんどんやらせ、問題点を巧みにリークしながら、むしろ国民投票にまで持って行き、改憲派が負けることで未来永劫そうした勢力を消し去る可能性が高いです。

清和会政治は憲法改正は悲願と言いつつも、本気でやっていたかは私は疑問だと思ってきました。利権政治でしたので、憲法改正や周辺の国々が敵国であるとの立場を利権構造に入れ込んでいたわけで、そのための憲法改正姿勢だった面が強いでしょう。

沖縄も駐留米軍がいてくれないと困る利権があったはずで、アメリカがもう帰りたい、、、というのを、むしろ利権政治屋がアメリカ軍が居てくれないと困ると押しとどめていたのではないか。アジアは危険であってくれなくては困る、、、という内容であったように、清和会の言う憲法改正はそうしたものだったことが、これから段々見えてくると思います。

真に受けた国民層の一部が危機感をつのらせ、それを愛国心に無理やりつなげ、危機をあおる。今時、戦争なんかになったらすべてが終わりなんです。原発をこれだけ抱えた国が戦争などできないのです。それをやれと言うのは、完全に狂った人です。

このことが、これからはっきりしてくる政治の流れになるのではないかと、内心期待もありますが、まあ、冷静に見ていきたいと思います。おそらく、憲法改正案を岸田氏は、「ああ、そうですか、、、そうですよね、、、」と早めて、最終的に葬りさると思います。憲法改正論議派は、憲法改正できないことを知っていて、それを利権に結び付けていただけで、本気で憲法改正などにむかったら、自分たちの居場所が最後は無くなることをよく知っているのです。なのにバカな国民が本気になってしまい、改憲派が慌てている様子が手に取るように見えます。

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