2001年10月31日(水)晴れ
秋晴れのいい天気です。昨晩は野中の一軒屋の私の家は、月あかりできれいでした。外に出ると、月の光であたり一面が別世界。見とれていると、犬がやってきて、くんくんしてます。ワンコウも眠れなかったようです。この犬は、だいたい飼う予定はまったくなかったのに、勝手にいついてしまいました。前の買主に捨てられたみたいで、人間不信に陥ってました。でもすごく頭がいい犬で、知らぬ間にうちにいつき、勝手に番犬をしています。でも人間不信だから、首輪もさせないし、なでてると、すぐに噛み付こうとします。なのに、かならず私の後をついて回る変な犬。メスなので、避妊をしないと大変と思ってましたが、獣医さんが来て、これは時間をかけてなつけなくちゃだめでしょう。といって、避妊どころの状態でなかったおり、たまたま、経口避妊薬ができたので、本当に助かりました。あと蚊の媒介するジフテリアでしったっけ、その薬を毎月飲ませてるだけで、家のまわりを飛び回ってます。起伏のある地形なのですが、その家の周囲を、猛スピードで何週もする姿は、それは圧巻です。獣医さんですら、本当はこれがいいんですよね。幸せだわ、この犬、というほど。
きちんと飼われて、買主に従順に従い、しつけをされる犬もいいけど、飼い主と距離をあけながら、犬は犬の人生を歩む感じもなかなかいいのかもしれません。山奥だからできることなのでしょう。はじめはいかにも弱そうに、おとなしかったのに、今はメス犬と思えない元気さです。飼うか飼うのやめようか、散々迷ったときに、よし、易で決めようと思い卦をたてたところ、乾為天というすごく強い卦が出ました。うそ、こんなに可愛いくて、弱弱しいのに、とその時は思ったのですが、今では、なるほどと言う感じです。犬も生きるためには相当な演技をしますね。しかし、犬も人も、この人生をその時々の役柄になりきって生きていくのが、一番面白いのかもしれませんね。この地上は私たちの舞台、あなたが目を開ければ世界は現れ、あなたが目を閉じれば世界は消えるのです。まちがいなくあなたがこの世界の主人公ですよね。愉しい舞台にしてくださいね。