2001年11月23日(金)晴れ
秋晴れのいい天気が続きます。流星群以来、夜空の星がとてもきれい。完全に冬の星座の季節です。私は月に一回、毎月歌の勉強会に出席してます。歌といっても短歌のこと。南青山短歌会という名前の会合ですが、なぜか成城学園の知り合いのお家でやります。みどりさん、という方ですが、みどりさんの前のお家が南青山にあり、そこではじまったので、今でも南青山短歌会というわけです。短歌会の後は決まって食事会になるのですが、多少お酒が入ると、必ず今度は本当の歌になります。主に私と、野村さんと言う男性で二部合唱を楽しむのですが、他の人たちは、やや迷惑気に聞いてくれます。今回は冬の星座もうたいました。木枯らし途絶えて、さゆるそらより、地上に降り敷く、くすしき調べよ、ものみな憩える、しじまの中に、きらめきゆれつつ、星座はめぐる、、、、でしたっけ。いい歌ですよね。私は、歌の力をこの世のすべてのありとしあるものの中の、最大のものとさえ思うことがあります。たとえば、深い悲しみの中ではあらゆる思想やイデオロギーはその意味を失います。しかし、歌はどのような状況であれ、歌うことができ、しかも私たちを深いところでなぐさめてくれます。私たちが、毎晩、一日が終えていくとき、おいしいものや飲み物とともに、みなで歌を歌ったとすれば、この世のほとんどの問題は解決されていくのではないでしょうか。その昔、ジプシーたちが、毎夜森の中で、火を焚き、歌をうたい、踊りながら日々を過ごしたことを連想すると、それだけでため息が出る思いがします。私たちの時代も、いずれ、毎晩、人々が集い、歌い、踊るような暮らしぶりになれたなら、どんなにいいかと思うこのごろです。