2001年11月27日(火)晴れ

きょうも秋晴れのいい天気でした。夕焼けがとてもきれいだった。明日は早くから東京。ニフティのIPサミットがある。ニフティにコンテンツを提供している業者が集まる会合で、年に一度開催される。今年は渋谷の新しいホテルでやるらしい。このコンテンツというものは、本当に水物で、もの凄くはやったと思っても、すたれるときは早い。その消長の速さは、やった人にしかわからないと思う。私の仕事の大半は、実はもう15年以上にわたって、このコンテンツ作り。収入の柱は、一年でめまぐるしく動く。今はやってるものが、半年先はどうなっているのかわからない。毎日が、変化変化の連続で、変化を恐れたら、すぐにおいていかれる仕事なのだ。ひとつのことにしがみついたり、こだわることは危険な世界でもある。一年ほど前に、コンテンツ業者でずい分と実績を上げているところがあったが、そこは携帯端末向けのコンテンツはやらないという姿勢を打ち出していたが、今では、やはり、携帯端末にコンテンツを配信しなければ、どうしても売上がおちるのではないだろうか。わたしのところはウエーブで出遅れたため、ビジネスチャンスを逃したのが、2年前までの状況だった。それ以降、携帯に力をいれたのが、やっと、多少の成果を上げ始めたのが現況。しかし、今後はどうなるのかは不明である。常に戦略的な発想を必要とする、きびしい世界である。そうした中で、わたしのところはコンテンツのみでやってきたのだが、かろうじて生き残ってこれたのは、やはり、占いを心の分野として捉えたからかもしれない。私は、占いと心の分野、生き方のアドバイスなどを分けずに捉え、ひとつの世界を作りたかった。そうしたシンボルがこのhpでもあるのだが、何か占いだけで話をすることができない。生前、ルル先生は、占いと心理学を一緒にすることをひどく嫌っていたが、私には心理学はできないが、しかし、生き方の問題なら、占いの世界と違和感を抱かずにすむ。ラジオの人生相談などでも、つい、運勢とは、なんて話し出してしまう。おそらく、人生相談にきて、運勢なんていわれたら、違和感を感じるだろうが、クレームはきたことはない。心の世界は、やはり誠意なのである。誠意とはではどこからやってくるものか。それは、人も自分も、ともに同じ時代を生きているという、連帯感、同胞感から来ると思う。私が悩み相談の人であると同時に、それは私の問題でもあり、いつ立場が逆転するかわからないものでもあるのだ。私はこれまでに、多くの人の悩みに触れてきた。そして思ったのは、相談の答えは、すべて自分に言っていることと同じだということなのだ。あなたはばかだ、といえば、それは自分がばかだ、といっているのと同じなのです。相談や占いの怖さを私はそのときに知った。どんな境遇の人が訪れても、それは自分と同じ人なのだ。そこで、語る言葉は実は自分の運命を語る言葉であることにきずいたとき、私たちは人の相談にのる怖さを知るだろう。昔、私の友人の占い師さんが、いつも相談者を怖がらせていた。私は直感的にその占い師さんに、きっと同じことが起こる気がした。そして、本当にそのとおりになった。誠意がなければ、これからの時代を安全に生きていくことは、できないのではないだろうか。誠意なんていってたら、損するだけ、自分のことだけ考えてればいい、という人は、悪人などではなく、あまりに無邪気すぎるだけなのだ。

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