マドモアゼル・愛の参議院選挙分析
あくまで勝手な私個人の分析でありますこと、ご理解いただけたらと思います。今回の選挙結果を下記ポイント別に解説させてください。
第一のポイント 自民党単独過半数割れ
予想していた向きもありますが、自民党は単独過半数を割れました。この結果、公明党との連携は強固なものにならざるを得ません。
第二のポイント 公明党の母体である創価学会の票の分裂
東京選挙区では野原ヨシマサ氏が創価学会の名を語ることで立候補しましたが、およそ20%の学会票がヨシマサ氏に流れたと言われます。無視できない数字です。これにより、公明党は今後学会の平和理念にもとずく政策に戻る以外に道はなくなります。また、自民党も無理強いできない立場です。
第三のポイント 憲法改正は無理
改正発議に必要な三分の二の議席確保が無理でした。憲法開戦路線を強引にすすめれば、上記の第一、第二のポイントから、学会票は他へと流れますので、自公の運命に危機が訪れます。憲法改正は実質、無理となりました。
安倍氏は選挙後すぐに国民民主の玉木氏と連携して憲法改正論議に進むといいましたが、本心では無理だと分かったので、そうしたパフォーマンスを取らざるを得なくなったと思います。支持者に対するパフォーマンスがなければ、責められる立場になると思ったためです。本心では完全に憲法改正はあきらめたので、憲法改正は今回の選挙をもって完全に無くなりました。(あくまで私の分析です)
第四のポイント れいわ新選組の躍進
得票率4パーセントを越える躍進を示したれいわ。自公の対立軸として初登場となり、勢いはがぜんれいわにあります。代表の山本氏が落選したことがむしろ今後の方向性にはプラスとなりそうで、衆議院議員山本たろう氏は確定したわけです。さらに勢力を急拡大することが予想されますので、立憲民主をしのぐ対立軸となるでしょう。世界の政治の転覆劇の流れが日本にも訪れることになったわけです。
第五のポイント NHKから国民の守る党 立花氏の当選とその後
N国は得票率2パーセント以上を獲得し、政党助成金確保に至る大進撃でした。その後に関心を持って見ていましたが、やはりと言っては何ですが、安倍氏との連携を深めるような流れになりつつあります。国民からみれば、裏切り的な態度に見られても仕方ありません。もし自民との連携を前提とすることが初めからわかっていたなら、おそらく100万票もの投票はなかったはずです。N国が出馬していなければ、100万票のうち、おそらくれいわに半分の50万票は行ったことでしょう。そうすれば山本氏は当選していました。
しかし、こうした選挙工作があることを国民に勉強させてしまったことが、次の衆議院選挙では必ず生きてきます。N国の存在感は急速になくなり、逆にれいわの結束が強まるでしょう。今後、迂回した形での選挙工作に関して、立憲、れいわ、共産の三党へ向かう票がだまされることはなくなります。これは姑息な選挙工作の大失敗となります。
第六のポイント 存在感を示した共産党
共産党は議席を減らしました。しかし、共産党はまっさきにれいわに祝辞を述べ、共闘への思いを委員長が語りました。こうした大人の態度は今後必ず生きてきます。選挙は最後の最後は人間力が争うことになるのがこれからの選挙だと思いますので、志位委員長(というよりも小池氏ですね)の態度は負けたものの人間力として勝ったことになると思います。とくに体たらくを見せつつある立花氏などとは人間が違う、器の違いを見事に見せたと思います。というのも、N国やれいわへ、共産党の票がかなり流れたと思われるからです。とくにN国に行ってしまった共産票は、深い後悔を持って今度は何があっても絶対に共産に戻る、、、
第七のポイント 不可解な立憲民主の立ち位置
気になるのは、立憲民主から出馬した人の早目の当選確実に、一様に当選候補者が驚いていた点です。「まさかこんなに早く決まるとは思っていませんでした」の弁が、立憲民主の中から多く見られました。私はうがってみるわけではありませんが、非常に実は気になります。まあ、語りませんが、立憲の立ち位置がよくわからず、存在感は薄かった気がします。それでも安定した自公の対立軸として
多くの人が立憲を選んだあたりは、日本人の対立を望みつつの安定志向が確認された点は良かったです。今後、れいわ、共産との連携がどうなるかで、立憲の立ち位置が明確になってくると思います。既成政党のおこぼれに預かる政党で終えてしまうか、共闘して新たな嵐を巻き起こすか、、、まだ予断はできない状況です。
まとめ
今回の選挙結果は予想した通りとのお声が大きいようですが、底辺にははっきりとこれまでになかった亀裂が生じていることが確認されました。私は自公に未来がないことをはっきりと今回の選挙結果から見通せました。自公の目指す政治は世界の流れとまったく相いれない方向にありますので、地割れが起きたことを表面的には隠しただけで、すぐにも地割れは拡大しますので、風雲急を告げる動きは加速するとの結論です。
今後の焦点
日米貿易交渉が現実となってくる中で、対応できる人が政府内にいない点
日米安保条約は廃棄の方向にすすむことは確実な中で未来を描こうとしない政府の限界が見えてくる点
私の予想
れいわ・共産・立憲が自公勢力の対立軸になり得るかが問われる今後。立憲が裏切らなければ、政権の交代は誰もが思うよりも早く実現する。
私の提案
共産の小池氏の人間力を再確認したので、共産党が党名変更し、今後の日本のビジョンを示し、政策も共産主義からの脱出を図る形で三者共闘に持ち込めることはできないか。
危惧する点
立憲を既成政党として位置づけようとする政策が成功したように見受けられる点。政党割り振りの中で、おとなしくしていなさい、、、との圧を感じた今回の選挙結果でしたので、立憲の踏み絵は共産やれいわとの共闘、とくに共産との共闘に前向きかどうかで、取り込まれてしまったか、そうでないかがわかると思います。
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