幻影に気づくことから始まる覚醒の道(後編)「月の支配に気づく」
昨日の前編では、私たちは幼少の時期につくられた幻影を通してすべてのものを見ているとお話しいたしました。その幻影は子供時代だけでなく、生涯にわたって続く固定された眼鏡のようなものであり、それを占星術では月の星座によって判断できるとの内容でした。そして今回はその月の影響について、具体的に語らせていただくことにいたします。
出生時の月の星座がなぜその時に生まれた人の幻影となるのか、、、その理由は分かりませんが、天体と地上、天体と人間には相関関係があるという占星術の約束に従うほかありません。迷信であるとか、科学的でないという理由で忌避される方もいて当然ですので、どうぞリラックスされてお読みいただき、ご判断されていただけたらと思います。
今回の内容はほとんどが占星術の月の解釈になります。しかし、月の解釈の主流は、今回ここで語られるものとかなり違っていることを先に申し述べておきます。これから私が語る内容は、月が幻影であり、幻影によって嘘の世界を見せられている精神の構造について語るものです。一般の占星術の月の解釈は、そうではなく、月の星座に示されている内容を前向きに受け取ろうとします。
月は個性であり、月の示す能力についても肯定的です。私の解釈は、それとは真逆で、月は幻想であり、月が示す個性は仮につくられたものでしかなく、月が示す才能もない、というかなり極端なものです。そのため、月が示す自分像は偽りであり、月が示す才能を発揮しようとしても、それはまったくうまくいかない、、、と考えます。うまくいかないどころか、月によって動くこと自体が人生の落とし穴であり、私たちの生涯を幻影に押しとどめるために働くのが月であるとの視点なのです。
伝統的な占星術においても、月のキーワードは「死」であり、「反射と吸収」「模倣」「過去」「記憶と感情」とあります。これをよく考えてみれば、月の本質がリアルや意識とは異なることがわかると思います。しかし、天体が人間に悪く働くわけがないという日常感覚によって、月は誤解されていったのだと思われます。
私の言うことが正しいとは言いせんが、月が死の星であり、過去の星であり、エネルギーを根こそぎ奪う星であると分かった時点で、黙ってはいられなくなったのです。幾度も私たちを輪廻の道に戻らせ、幾度も同じ失敗をさせ、すでに持っているものからすらエネルギーを奪おうとする月を、ロマンで語ることはできません。
とはいえ、多くの占星術師が語る月の前向きな思いは、私もかつてはそのように判断していたわけで、否定はいたしません。色々な解釈があって当然です。また多くの占星術師の皆さまの中には、従来の月と私が語る月の内容をうまく理想的にまとめてくださる方が、いずれ出てくると信じております。
ただ今の時点では、私の月についての真逆の解釈は、占星術師の先生方や多くの月ファンの皆さまに、多少乱暴な印象を与えかねない点があり、それについては、ご容赦いただけたらと思います。
そして現在の月解釈をさらに深める意味で、私の月理論を感情的に押しやるのではなく、きちんと目を通していただけたらと願っております。
日本の最初の天文歴、「エフェメリスオブジャパン」を世に出し、その天文歴によって数多くの占星術師の皆様が学ばれたという経緯もあります。また、高齢の占星術師であるということも加味され、愛先生が何かうるさいことを言ってるよ、、、というご視点で構いませんので、どうぞ新しい月解釈に目を通していただけたらと願う次第です。
さて、前置きが長くなりましたが、月がなぜ幻影なのかということについてもお話しさせていただきます。
この世のすべての色は、太陽の光の成分の中で、吸収できないものが残ったものです。例えば、黄色の物質は、太陽の光の黄色のみ吸収できずに反射してしまうので、黄色に見えるわけです。私たちはその物質を、黄色い物、、、と言いますが、正しく言うなら、黄色のみ吸収できなかった物質で、黄色だけではない物、、、となるわけです。
そして月は太陽の光のほとんどを吸収してしまうのです。太陽の光のほとんど、、、すなわち太陽が持つ、生命力、パワー、意識力、を月は太陽から奪いますが、吸収できずに反射した光にはびた一文、そうした太陽の恩恵は残しません。月の光は太陽の出がらしであり、実体のない、太陽の陰のようなものなのです。
月の吸収と反射とは、太陽のエネルギーを余すところなく吸収し、残った陰を地球に向けて発射している天体、と言ってもいいでしょう。ただし、ここで言う月とは、実際の天体の月のことではなく、あくまで占星術上の月の捉え方ですので、誤解なきようにお願いいたします。
なので、月にはエネルギーは無く、むしろ昼間の地球に残されている太陽のエネルギーをさらに吸収しようとする奪う星なのです。
これが月理解の基本の構造で、これを各星座に当てはめて本日は解説いたしますが、月の星座が表すあらゆる素養、素質、才能、を月は吸収して奪います。そのため、月の星座でわかることは、星座が示す才能、素質、素養だけは無い、との解釈になるのです。
月がてんびん座にあるので、エレガントな人です。とこれまでの占星術では語りますが、月の基本構造を理解したなら、それは逆になり、その人は、エレガントにならなければならないとばかり、大きなエネルギーをそこに注いでしまい、その上、大してエレガントになんかなれない、、、、となるわけです。ただし、月並みな成功は期待できます。ただ、その場合でもエネルギーを使ったわりにはうまく行きませんし、本人は疲れ果ててしまった結果が、最高でも月並みなのです。
私たちは、月のこうした影響を知らずにいると、人生で消費する70%以上のエネルギーを月によって失っていきます。エネルギー泥棒が月なのです。月は常日頃の眼鏡ですので、常時、私たちに「お前はエレガントでなければならない」と強制する幻影を持たせます。幻影なので理由もないし説明もできないので、私たちが意識的な態度でない限り、月の幻影の強制に多くの人が捕まります。
従来の月の解釈で、多くの人が的中しているように感じるのは、「あなたはてんびん座の月なのでエレガントですね」と言われれば、本人は確かにそのように解釈できます。なぜなら、常日ごろ、そのことで苦しみ、頭を悩ませているからです。エレガントであることと、エレガントにならねばと焦ることには、天地の差がありますが、言われてみれば、確かに当たっている、、、、というからくりになっているわけです。
真に受けて、「では美的な仕事に就こう、、、デザイナーになろう」と思ったら、苦しみの人生が訪れることは明白です。その才能だけは間違いなくないのですから。無いからこだわります。なので、従来の月占いでも、的中しているような気がするわけです。しかし、それを本気で才能と思い、その道に進めば、どうなることでしょう。考えるだけでも苦しい生涯になっていきます。(なぜか赤文字ですが意味はありません。操作ミスです。)
月の星座の見方
月の星座が示すものが、その人には無い、、、、これが公式です。無いのです。影だからです。実体は無いけど、常に影を見せる眼鏡をかけていますので、影についてのそのことばかりを人は考えたりして、支配されるようになります。
人間の常日頃の考えや感じ方の7割程度は出生時の月が決めています。それだけたくさんの時間と労力を使いつつも、それは影なので、そこからは何ひとつ、具体的で良いことは起こりません。月を知ることが、月の働きを知ることで、私たちは自分の本当の人生を取り戻さなくてはならないのです。
では、個別の解説にうつりましょう。解説はすべてマイナス面ばかりとなりますが、それはあなたがダメという話しではなく、月サインについての解説ですので、ご理解ください。どのような素晴らしい人格者でも才能豊かな人でも、必ず、月があり、マイナス面というか、そこにこだわってしまう面があります。それに気づくことで自由になっていただきたい、、、との観点からの説明ですので、内容はシビアに行きたいと思います。どうかご理解の上、よろしくお願いいたします。
おひつじ座の月の人
キーワード 我あり
おひつじ座のキーワードは我あり、ということですので、月の場合は、それがない、ということになります。すなわち、我が無い、、、ということです。我がないとは、自分という感覚がなく、それを常に求めていて、かえって自分自身にこだわる現象を生じます。人前で自分にこだわるから自分を出しにくくなります。初めての人たちの集まりでは、非常におとなしくみえるでしょう。それでいて、自分の存在が危機に瀕すると、危機感から自己主張を始めます。電車の関取りなどの際に結構真剣になったりしますし、並んでいる列がゆがんだりしていると、自分の権利が脅かされる危険を感じて、まっすぐに並んで欲しいと思ったりします。自分とは何か、、、その手応えがなく、自我の弱い生き方になります。また本能が弱いので、そよ風で風邪をひいてしまうようなヤワな面がありますが、肉体的にはスポーツマンのように見えたりします。実際のスポーツ能力は疑問です。喧嘩も強いように見えますが、実際には非常に弱い結果になります。すぐにカッとしますが、それは自身を否定されたように対する反発として出てくるものです。この人は怒ったり、スピードを出し過ぎたり、焦ったり、せかせてはいけないのです。そうすると、月を刺激し、自身を弱い存在に感じだしてしまうからです。月のおひつじ座は太陽とは違う見せかけのおひつじ座ですので、おひつじ座らしさは幻影であり、月の求めに従うことは命を縮めます。刺激物を食べないことも大切です。
おうし座の月の人
キーワード 我所有す
我所有す、がおうし座キーワードですので、月の場合はそれが逆になります。所有するものがない、、、自分の物を何ひとつもっていない人であり、そうした状態となります。あなたはお金やこの世的な富を求めますが、手に入りにくいはずです。一度手に入れたものも、長い年月の間に失うことが多くなります。また、お金に限らず、空間を所有したい気持ちが強く、それは五感の快的さを求める気持ちを生みます。しかし五感は敏感ではあっても本物ではないのです。なのでそこにこだわり続ける現象を生みます。いやなにおいやまずい食べ物には、決まって文句を言います。ワンコインのお弁当がまずくても、他の人は「そんなものだろう」ぐらいに思いますが、月のおうし座はまずいと主張せざるを得ないのです。五感を阻害された危機感を持つためです。空間所有ができない焦りなのです。五感の不快に常に悩み、そのため、イライラします。五感の不快に常に反応しながら生きる人生になりやすく、本当の豊かさが得られません。おいしいお茶とお菓子と優雅なソファーでゆったりしよう、、と頭では思いますが、めったにそうした豊かさを味わえません。何かが常にあなたを急き立てるように不快さを抱かせるからです。お金にこだわるのもよくありません。所有できないのと、いくらあってもさらなる欲望が優先しますので、常にお金に追われる人生になってしまいます。声が小さく損をしている可能性があります。自分には豊かな五感があると思いたいので、五感を頼りにした香りや食や美的な仕事についても苦労して終わるでしょう。人の物を欲しがる癖も自身を貧しく感じるきっかけになります。金持ちに見えても見せかけの金持ちですので、見栄を優先させると人生そのものを破壊してしまいます。自分を豊かに見せようとすることで、相当のエネルギーを使ってしまうでしょう。
ふたご座の月の人
キーワード 我思考す
思考するがキーワードですので、このひとは思考ができない人です。考えることができないし、よくわからないのです。ふたご座はコミュニケーションの星座でもありますが、月の場合はそれが無いので、コミュニケーションが苦手で本当は下手です。しかし、なぜだか、それが上手だと自身でも思いたく、結果として非常に苦労を重ねます。間違っても人に教える立場にたったりしないことです。そうなると苦労するでしょう。教えたりコミュニケーションに関したことでは、どんなに努力しても評価は低いのです。しゃべるのが下手で、何を言いいたのかわからりません。機転が利かず、融通性がなく、考えや行動に流れがありません。常にギクシャクしています。兄弟姉妹との関係性もなぜだか薄くなるでしょう。空気を読めない人で、突然の対応がまったくできません。意味ないことをひとりでしゃべり続けたりします。そうしないといけないと思っているのです。何か話しをしなければいけないと勝手に誤解するのは、コミュニケーションを奥底で恐れているためです。自身の能力のなさを認めることができないため、そんなはずはないのだという思いによって、自分の子供に勉強を教えたくなりますが、そうすると本人は疲れますし、子供にとってもいい迷惑でしょう。話しや文章も苦手ですが、時折上手な人もいます。ただ、その場合でも本人には喜びはなく、ただ苦しいのです。自分が本当は知的ではない、、、という恐怖を隠すために妙な行動をし、そのためにエネルギーのほとんどを使ってしまいます。
かに座の月の人
キーワード 我感じる
かに座キーワードが感じる、、、ですから、月のかに座は感じられない人になります。感じ方がマヒしてたり、感じることができない意味です。かに座は母の星座ですので、母としての能力がまったくないことも意味します。母に向いていませんし、本人にとっても子供の面倒を見ることがつらいのです。家事も嫌いです。なのに、良き母になろう、、、おいしい料理を作ろうと頑張りますが、心理的な頑張りが優先し、結局はストレスによってどうにもならなくなり、外に出かけて時間ギリギリまで帰りたくなくなる人です。家や家族のことを考えるとプレッシャーとなるでしょう。ウエットではありませんが、自分が傷つけられたことには多少敏感です。帰るべきところがなく、心の住処、安定した自分を守る場所のない人です。かに座は胃を表しますので、胃の働きが常におかしいかもしれません。消化吸収力が弱いでしょう。疲れてもエネルギーの補充ができないので、倒れるまで動き回るケースがあります。日常に必要な記憶が飛んでいたり、無いという場合があり、家族に驚かれたりします。自分を守ることが下手ですので、ヒステリー反応する以外に守りようがない面があります。自分は思いやりが深いと思っていますが、家族の誰一人、そう思ってはいないでしょう。子供や他人の気持ちがわからないので、一方的に愛情らしさを押し付けたり、無神経なことをしがちです。涙にも説得力がないのですが、ない母性やデリカシーをあるように思いたいために、エネルギーの大部分を使ってしまうでしょう。大衆的であろうとしたり人気者であろうとしますが、自分へのこだわりであることに気づきけません。
しし座の月の人
キーワード 我志す
しし座のキーワードが我志すですので、志が持てない人になります。実際には志すことばかりを言い続けますが、実際にそうなることがないのです。意欲が不完全で集中力に欠けます。そのため、将来のことを言い続けますが、空に描いた絵のように周囲から思われます。理想的なことばかり言うので、段々と軽く思われるようになっていきます。パッとした華やかな面がなく、誰にも強い影響力を発揮できなくなるでしょう。軽く扱われたり、注目を浴びられないジレンマを感じることが多いのですが、本人もどこかあきらめており、注目されてしまうとかえって失敗することになりがちです。誰も従ってくれないのでリーダーには不向きですし、目立つ立場に立ちたいとの思いに振り回され、結局はもっとも目立たない形で終えることが多くなります。自分を素晴らしい人間で能力ある人間だと思いたいのですが、やっていることはちぐはぐで、最後は人に譲ってしまうでしょう。目立とうとしないことです。他の自己実現の道がありますので、どっしり取り組めることを意識的に作ることで、浮ついた気持ちから脱却したいものです。本当は自分の能力を信じられないので、常に未来になれば、、、という強制心理が働きます。そのためこの人の言葉は意味なく未来形で語ることが多くなり、話しがわかりにくくなります。自身でもつじつまが合わないことを意識するので、エネルギーのほとんどを未来の自分の成功イメージのために使いきってしまうでしょう。
おとめ座の月の人
キーワード 我分析す
キーワードが分析ですので、月の場合は、分析できない人になります。管理することが苦手で、部屋はいつも汚れています。掃除や整頓をどうやっていいかがわからないのです。それでいて、部屋が汚れたり整頓されていないことがイヤで、自分に傷つきます。ただやればいいのですが、どうやってやっていいかがわからず、最終的にさらに汚れたり整頓できないこととなり、そのことで本当にストレスを感じます。ないものをやろうとするのは、どの月にも共通していますが、おとめ座の場合はそれがわかりやすいかもしれません。清潔好きだと自分では思っていますが、清潔であったことなどありません。境界のない見方や考え方で、物の扱いも乱暴です。新品でも中古品のような扱いをします。義務を果たす能力に欠けますが、そうしなければならないと思い、ストレスを増大させます。毎日決まった仕事を定時に行うことができませんので、仕事はつらいでしょう。義務を果たす能力がなく、それは責任をとることができないという思いから来ています。自身のケアもできないため、体中に傷やあざが残るようなケースも多いでしょう。秩序だった考えと行動ができないのでいやな思いをするかもしれません。健康管理ができず、順番がでたらめで、マニュアルを見ても勝手にやってしまい、物や機械を壊したりしがちです。食べる物が混じりやすく、何を食べているのかが、周囲からはわからないようなことがよくあるでしょう。それでいて、常にきちんとしなくちゃいけない、、、という思いがあり、それが心を痛めるように働くのです。
てんびん座の月
キーワード 我均衡す
均衡がキーワードですので、月の場合は、均衡がとれないことを意味します。極端なことや極端な生活態度が特徴です。天秤の片一方に偏った考えややり方しかできないのです。何かにのめりこむとそれだけとなり、他の生活へのウエイトはなくなります。とくに苦しいのは人間関係です。人間関係のバランスがわからないため、一人でしゃべり続けたり、会話が途切れることを恐れて不自然に話したりしますが、そのことが、周囲からは浮いた印象に受け取られます。本人もどうしていいかわからないまま、常にこれじゃダメだと、、、人間関係に気を使い続けます。やめてしまえばいいと思うのですが、なぜだか、苦しい人間関係でも続けなくてはいけないと思っていますので、無駄な努力でエネルギーを失います。
パーティの会場で踊る相手を探してふらついているような孤独感があります。何事も偏ったやり方になり、平和的に運べない面があります。美的にすぐれていないのですが、美的でなければいけないと思っており、気を使って疲れます。公平な考えができず、人との協調が理解できません。不毛な人間関係のために、人生のエネルギーの7割以上を使い切ってしまうかもしれません。
さそり座の月の人
キーワード 我欲す
キーワードは欲す、ですので、月の場合は欲するものが何かわからなくなっています。しかしそれでも常に何かを欲していますので、日々の日常のおける小さな出来事に関しても、何か重大な意味があるはずであるとか、何か重大なものがどこかに隠れているというような、一種の妄想があります。自分の手にかかること柄、自分が関係するものは、すべて何か重要でなければいけないという考えに縛られています。日常の中でそうした心理を持つため、配偶者は疲れるかもしれません。セックスでも感動がなければよくない、と幻影の中で確信していますので、回数であるとか、相手への要求がうるさくなる傾向ですが、それでいて、自身にはそうしたセクシャリティの能力はあまりないのです。集中力もありません。一人の人を深く愛する能力にも欠けているかもしれません。真実の愛がわからないのです。過度な完成度を求めるのですが、完成度の高さがわかりません。秘密を隠し通せない面と、秘密がないという面があります。ひとつを選択することが難しく、選べない場面が多くなります。性的でもないというのは、子供の面を強めます。どこか子供じみたところがあります。日常の中でも非日常を求める焦りによって、エネルギーの多くを消耗している人です。自分が普通では嫌なのですが、本当は子供なのです。
いて座の月の人
キーワード 我理解す
キーワードは理解ですので、月の場合は理解力がない、ということになります。何も理解できない、間違った理解に固執する、発展性のない思いや考え方、理解したふりは常日頃しています。普遍性がなく、立派な思いに沿った行動ができない。教養ある風を装うが実際にはない。勉強ができるようでできない。社会正義を感じられない。立派な人ではないけど、立派な人に思ってもらいたい。感じよい人として通すのにエネルギーを消費する。実際に感じよい人に見えるが、エネルギー不足になると、その場から逃げてしまう。目標が定まらない、すぐに行動に移せない、社会性が持てないが、反社会的とも言えないが、ギリギリのインチキは大丈夫な人。急げない、哲学がない、深い考えがない。誰も説得できない。学びたがるが無駄な結果に終わることが多い。この人には、人生や社会現象を深いところで理解する力がないのです。感じよい人、立派な人に思ってもらう印象付けのために、ほとんどのエネルギーを使い果たします。
やぎ座の月の人
キーワード 我使役す
キーワードが使役なので、月の場合は自身を使うことができません。仕事や社会的な場面で自分を活かしたいと思いつつも、それができません。働くことや仕事に不向きなので、一人で行う作業で収入を得るのが良い場合も。社会に出なくてはならない、、、社会で自分を活かさなくてはならない、、、とのストレスで常に追われていますが、結局はできないことが多くなります。時間をうまく使えないので、社会性には欠けてしまいます。時間を守るのも苦手です。父の不在感の中で育ったか、父親が社会的に失敗した姿を見ているかもしれません。使命が持てない。定職に就けない。我慢が利かない。肩書が得られない立場に立つことが多いでしょう。役立てないものばかり持っているというジレンマ。自分の持ち物がガラクタに思えてしまう不幸。貯金ができない。組織に向きません。価値あるものを見抜けない。長期展望がないので、その場その場での生き方になりがちです。
心理的な重荷にも耐えられませんが、肉体的な重荷も苦手で無理すると不幸を招きます。肌のトラブルや寒さにも弱いでしょう。骨格に問題がでやすいようです。
みずがめ座の月の人
キーワード 我知る
キーワードが知る、、、なので、月の場合は何も知らない人になります。形だけの知識をひけらかしたり、間違った直観を持ったりしがちです。本物の直観が来た場合はなぜか尻込みし、その直観に従えません。周囲を気にするためです。孤独が嫌いで、耐えられません。月の場合の孤独感は、そばに人がいないとイヤという孤独感ですので、内容はどうでもいいのです。心や目的が通じていなくても、形だけでもいいから誰かにいて欲しいと願います。形だけの友人連合。天才的なところがないのですが、自分がさも天才であるかのように見せたがります。発見はなく、ひらめきが足りません。自由平等意識も弱く、ゴシップに傾きがちです。正直でない面があり、真似事なのにあたかもユニークであるように見せようとします。血の巡りが悪いので血行障害に注意がいります。意味のない人間関係の形式的維持とユニークさという才能の印象付けのために、人生の7割に近いエネルギーを消耗してしまいます。
うお座の月の人
キーワード 我信ず
キーワードが信じるなので、月の場合は、自分も含めて、本当は何ひとつ信じているものがありません。信じるということが理解できないのです。なのに、人には信じて欲しいと思う気持ちが強く、その解離が最終的に裏切りのような形に終える人間関係をつくります。何も信じられないということは、死の恐怖をのりこえられないことを意味します。死にたくない、、、死んだらおしまいだと本音では思っています。リズムに乗れない、運命の流れに身を任せられない、何ひとつ手放せないで何かに頼るが、頼るものも信じない、結局は現実的判断を優先させることになるでしょう。何にも流されない、、酔えない、感動できない、、自分を忘れられない、、、何かを値踏みしている、、霊感がない、、、一体感を持てない、、死を受け入れられない、、、深く心を開けない、、、何も信じられない、、、同調できない、、、体の水が濁りやすいところから体調を悪化させる、、自分を捨てられない、、アバウトができない。信じる自身のイメージが持てない中で、常に不安を抱え、エネルギーのほとんどを使い果たしてしまいます。
以上、簡単に12星座別に月について語りましたが、どなたも非常に不快な思いになっていらっしゃることと思います。悪いことしか書いていませんので。これは、あなたがそうだ、、、というのではなく、月で生きたらこうなる、、、という内容を語ったものです。月は意識によって完全にその衝動を止めることができます。しかし、月は常日頃の日常のことなので、また、意識的でない状況が訪れたら、すぐに私たちは月につかまりやすくなります。
この12星座別月の内容を理解しておけば、月につかまっているかどうかが自己判断できますので、すぐに意識的な対応が可能になるわけで、意義はとても深いはずです。
さらに詳しい内容については、「月の教科書」5000円をご覧ください。月についてのさらなる推察、そしてハウスなどに与える影響などを語っております。月を知ることは、自由な人生を生きる鍵になります。
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