幻影に気づくことから始まる覚醒の道 (前編)
幻影に気づくことから始まる覚醒の道
私たちは最初にできたイメ―ジによって周囲や社会を眺めます。三つ子の魂の正体です。最初に作られたこのイメージは、子供時代に限らず、成長したのちも、私たちがそのことに気づくまで生涯にわたって続きます。
そのイメージは時々現れてくるものではなく、四六時中にわたります。私たちは最初に作られたイメージで自分を認識しようとし、周囲や社会も認識しようと、常日頃、そうした無意識化の中にいるのです。最初に作られたイメージの眼鏡を常に掛けている状態と言ってもよいでしょう。
最初にできたこのイメージは、理由あってのものではなく、私たちの意識が介在しないまま、最初にイメージしたという、ただそれだけの理由によって、生涯にわたって私たちに付きまとうのです。
しかし、まだ判断も未熟な幼少期の私たちが抱いたこの世の印象や自分像が、正しいわけがありません。事実でないに決まっているのです。なのに、私たちはそれをずっともち続けてしまう、、、
考えてみれば、とても怖いことです。私たちの人生は、事実ではない幻影を見るところから出発し、それに気づくまで、永遠にその幻影が本物だと思いながら生涯を生きてしまうのです。自分のことも、人のことも、社会のことも、すべて最初のイメージの眼鏡で見、それが本当であると思って生き続けているのです。
この世は幻影であると言いますが、この世が幻影であるというより、私たちが見ているものがすべて幻影なのです。幻影は無意識であり、幻影が幻影であると意識されるまで、それは続きます。強制力を持って幻影は続くわけです。
幻影、、、嘘を事実と思いながら送る人生が、素晴らしいものとなるでしょうか。なるわけがありません。幻影を事実と思いつつ生きても、本当の手応えを得ることはできないので、どうしても気持ちが暗くなったり、不安になったり、不安定にならざるを得ないからです。
多くの人はなぜ不機嫌なのでしょうか。なぜ、苦しむのでしょうか。なぜ、楽しめないのでしょうか。幻影を事実だと思っているからです。そう思いたいからです。それしかないからとも言えます。
しかし、そんな私たちでも、時には元気はつらつとなり、きちんと未来について考え、手応えをもって活動することがあります。
それは、幻影が消えている時なのです。どんなに最初に作られた幻影が強制的であっても、幻影は意識の光の前では、まったくの無力です。影は光に照らされたら存在できません。私たちが意識的な態度を取り、意識的に生きている時、幻影は単に日頃の眼鏡ではあり続けるものの、力を持つことはできません。
しかし、意識的な態度や行動、意識的な目的を持てないまま生きる人は、容易に幻影につかまります。幻影の眼鏡は常にあるのですから、無意識的になったとたんに生まれ持った幻影がすっと入り込んできて、私たちを支配します。
不機嫌、弱気、落ち込み、自信喪失、落胆、暗さ、不適切な怒りや極端な反応は、私たちが意識的でいられず、幻影に捉えられている時の症状なのです。
人は意識的に生きない限り、エネルギー不足に陥ります。なぜなら、意識そのものがエネルギーだからです。意識とは、何かに関心を向けたり、何か方向だったものへ無心に注ぐ関心です。微細な圧と言ってもよいのですが、微細な圧があれば反作用があり、エネルギーがもたらされます。
幻影に捉えれている時は、私たちはエネルギーを失います。幻影は意識のみによって消えますので、幻影に捉えられている時は、意識的でないことを意味します。なのでエネルギーが入らず、いらだったり、元気でなくなったり、不安になったり、弁解を始めたりするわけです。
人生はこの幻影と意識との常日頃の争いと言ってもいいかもしれません。幻影の無意識の領域が大きくなれば、私たちはその分受け身となり、与えられるものに対して不服しか言わない、つまらない生涯に陥っていきます。
意識の領域が大きくなれば、人は老人になっても元気でいますし、自分の道を歩んでいますので、その手応えと満足から口うるさくなることもないし、自分の人生に満足しています。
まさに、幻影の生涯を送る人と意識的な生き方をした人との違いです。何も老人になるまでもなく、この両者の領域争いは常日頃行われています。どんなに意識的に一時的には生きた人でも、生まれつきの幻影の眼鏡に再び捉えられ、人生の浮き沈みを演出します。
多くの人が、幻影と意識の狭間を行き来しながら生きており、幻影に偏った時は不幸となり、意識的な生き方をしている時には元気で幸福なのです。エネルギーの観点から見れば、それは当然です。意識からエネルギーが入り、無意識からエネルギーが奪われて行くためです。
人生の目的はより意識された存在になる以外にないということでもあります。
それには、自身の中にある幻影がどのようなものであるかを理解することが大切になってきます。面白いことに、そこにはパターンがあり、そのパターンがその時々で入り混じることはなく、同一の幻影のパターンが、生涯にわたって一人の人に続くのです。
幻影のパターン自体は人によって違うものの、一人づつは同じ幻影のパターンを持ち続けながら生涯を生きるのです。AさんにはAさんの幻影のパターンが生涯続き、BさんにはBさんの幻影のパターンが生涯続くのです。
私たちが捕まる無意識のパターン、捕まる幻影は常にその人にとっては同じものなのです。これは考えてみれば不思議です。色々な、様々な無意識が存在しているはずなのに、個々での捕まるパターンが常に同じ。それが幼少の最初に抱いたイメージであり、それは永遠に変わらないということでもあります。
この構造には、実は大きな救いが隠されています。自分特有の独自の落とし穴があるということは、それさえわかれば、それさえ意識できれば、幻影に踊らされる人生からさようならできるということになるからです。
そのことを教えてくれたのが、占星術でした。何回かお話しさせていただいてきた、月の星座が私たちが抱く幻影のパターンを教えてくれていたのです。
出生の月なんか自分は知らないし、そんなこと考えたこともない、、、というのが通常の人ですが、それでも確実に出生時の月の星座によって、その幻影のパターンがその人を支配しているのです。
なぜかは、私にもわかりません。占星術発生の大元からの秘密でもあったことでしょう。もしくは、占星術を人類に与え、幻影の仕組みを理解させるために、宇宙人がもたらしてくれた学問であったのかもしれません。
とにかく、理由はわかりませんが、私たちは生まれた時に幻影を見、そのパターンを持って生涯を送ります。そのことが、人類の覚醒を遠ざける働きをしているのですが、そのパターンを知ることで、覚醒に導く働きを占星術は負っているのかもしれません。
ですので、占星術にどんなに批判的な方でも、下記の月の12星座をご覧になれば、自身に働いてきた幻影の正体がわかります。本気で真剣に考えてくだされば、まず例外なく、確かにそうだった、、、とわかります。それによって、本当は自分が何に苦しんでいたかがよく理解できますので、その落とし穴にもう落ちることはなくなるわけです。そうなれば生きることが楽になっていきます。
出生時の月が私たちに与える幻影には、例外はありませんので、あなたの出生時の月の星座をぜひ調べてみてください。調べ方は、ネットで「無料ホロスコープ」と検索すれば、必ずあなたの出生の月の星座を調べることができます。
それに沿って、下記の内容を自身に当てはめてお考えください。実際の12星座の月の解説は次回、続いてお届けいたしますので、お楽しみにお待ちください。
月を知ることは、自身の幻影を知ることであり、それを知れば、覚醒が始まります。占星術の意義は本当に大きなものがあると思います。
明日には、続きをアップできると思いますので、できましたら、それまでにご自身の出生時の月の星座をお知らベくだされば、楽しめると思います。なを、月の調べ方についてのご質問は受け付けできませんので、その点はご自身でよろしくお願いいたします。
お知らせ
ふたつの新年ZOOM企画のお知らせ 2019年1月6日&7日
① 「2019年の世界と日本を徹底的に占う」1月6日午後1時-2時半 10000
来年の世界と日本は確実に大荒れになります。これまでも大きな変化は続いていましたが、マスコミが流す情報操作及び、事実を伝えない政権などの動きによって、国民感情的には変化がないと思われがちでした。しかし、トランプ政権樹立後、アメリカも世界も目には見えない戦争状態が一国の中で繰り広げられてきした。トランプを支持するアメリカと支持しないアメリカの分裂及び、世界支配構造の分裂が続いていました。トランプ革命は徐々に進展しましたので、日本のマスコミはトランプがどうしようもないバカ大統領との印象付けに追われており、今もそれは続いています。フランスで行われているデモも拡大傾向があり、フランス各都市への伝播、イギリスやベルギーへもその影響は伝わっています。日本のマスコミの捉え方は相変わらず、「フランスの暴徒は、困ったものですね」というお茶の間感覚で伝えようとしていますが、実際にデモ隊が求めるものが、革命に変わりかねない流れが出てきています。フランスでもアメリカでも、マスコミが嘘ばかり言っていたことが追求の方向になりつつあります。日本とは直接何の関係もないかのように思われますが、来年の春分図には国民の覚醒を促す天王星が一室にあり、政府を表す10室には土星と冥王星があり、直訳すれば、政府転覆の暗示と言えなくもないのです。日本で革命が起こるとはまさか思われませんが、星が示す内容はそれに近いものがあります。自分の常識的考えと星が示す意味が反することは多いのですが、常に星が示す意味が実際となったことがほとんどでしたので、今年も恐れずに自分が解読した範囲ではありますが、世界と日本の動きについて語らせていただくことになります。その結果は、これまでにない具体的な変化の年になるということです。明治以降あり得なかった革命が日本で起こり得る、、、それについての詳細を語らせていただくことになるでしょう。元号が変わるという意味では、確かに大きな変化は確実なのですが、日本は不思議にも元号が変わった途端に大きな変革に見舞われることが多かったです。来年もそうなると思います。新年のZOOMセミナーにご期待ください。
② 「2019年のあなたのすべてを占う・12星座別詳細」1月7日午後8時―9
時半 3500円
週初め、7日の夜に行う、新年ZOOM企画二弾は、各個人の来年の運勢を占うものです。激動の2019年、あなたの一年のすべてを占いましょう。
幸運の木星はいて座、試練の土星と冥王星がやぎ座で合。個人的にも激動が予想される来年です。判断と決断によっては、大きく伸びる人もいれば、間違えれば奈落の底にまで落ちかねない、、、けっこう極端な年となるでしょう。何が分かれ目か、何が発展の糸口か、何が落とし穴か、、その詳細を語りますので、どうぞ新年の7日の晩にお会いいたしましょう。
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