エネルギーから見た歴史の流れとこれから

エネルギーから見た歴史の流れとこれから

今、世界で起きていることは大きな流れの変化です。世界にある大きな構造的な火種は二つありました。ご存じのように、朝鮮半島が南北に分断されていることと、中東のイスラエルです。どちらもある思惑によって比較的最近建国された国家です。

この二つの火種が、決着を求めて動き出しました。火種の存在を許していた力に変化が生じたためです。その力とは、都合による国家を作り、既存の国家の裏側からおいしいところを搾取してきた力と言っても良いでしょう。

このうち、朝鮮半島は非常に複雑な構図をしていると思います。現在、南北間は戦争状態が続いているとの解釈でした。今は急に雪解けとなり、南北一体となる終戦時をお互いに求め始めています。平和への動きです。

しかし、なんで南北は分かれて争うことになったのでしょうか。米ソの代理戦争の考えもあり、その面は確かに大きいですが、さらに中国、ソ連、日本が絡む複雑な力学が働いていたと思うのです。

とくに日本がどう絡んでいたのかですが、元々、日本は半島を支配していた歴史があり、南北問題の当事者そのものと言えます。日本は敗戦となり、その後の南北戦争には直接は関係していませんが、北朝鮮におけるその存在の力学の原点にあるのが、実は日本です。

北朝鮮が成立する過程において、またその存在を許す力がロシア(ソ連)、中国にあり、資本主義アメリカとの対立過程において必要とされた面もあったと思います。

では、北朝鮮はソ連、今ではロシアですが、それと一体でしょうか。また、中国と北朝鮮は一体でしょうか。そう見える面もあることは事実ですが、北が歩んだ道は、実はそれだけではなく、むしろそれは一面の姿であったと思われます。

北朝鮮を作った根本には、実は日本があったという考えがあります。日本の敗戦を悟った陸軍の一部には戦後もその目的を完遂するという独特の思想があり、そうした中野学校出の影響を受けた人たちによって作られたというのです。

畑中里という具体的な名前を上げる人もいますが、私にはよくわかりません。しかし、北朝鮮が行ってきたことを冷静に見ると、反米で一貫していたことは事実です。日本陸軍の意志を継ぐ者が、北において姿を変えて反米を貫き、今なを、日本陸軍の戦争を遂行している、、、という考えです、

そして、ついに半島からアメリカを追い出し、アジアから白人の勢力を追い返したという、大日本帝国が抱いていた目的を達成させたことになったというのです。この考えに沿えば、日本の抱いていた真のアジア解放の目的は達成され、先の大戦の本当の勝利者は日本ということになります。

なぜ、このような劇画じみた考えがあるのかというと、陸軍中野学校の存在を抜きに語れません。先日の藤原直哉先生のお話しの中に、この中野学校のお話しがあり、それに刺激を受けたため、前々から持っていたい私なりの歴史観と、エネルギーから見た歴史との観点から、中野学校と今回の南北融和について考えてみたいと思った次第です。

陸軍中野学校というのは、一般的にはスパイ養成所と言われていますが、様々な特殊任務を学ぶ学校でした。軍服のない学校で、表向きの態度はどうでもよく、本心のみが大切であるとの観点にそもそも立っています。

大きな歴史の流れの中では、人も変わる、情勢も変わる、国家の力学も変わっていく、、、それらを当然のこととし、表面的な歴史の流れに埋もれることなく、唯一の目的の達成のためだけに身をささげるということを学ぶ学校でした。

では、当時の日本が抱いた唯一の目的とは何だったのでしょう。アジアから白人を追い出すことでした。中野学校出身者は戦争が終えた後も、インドに残り、インドネシアに残り、それぞれの場所で、独立運動に携わったと言います。

インドの軍服でもいい、インドネシアの軍服でもいい、最大の目的は、米英ヨーロッパをアジア支配から追い出すことにあるという、その目的一点のために戦後も戦ったのですから、中野魂を発揮したことになります。

フィリピンで発見された小野田少尉がいましたが、ジャングルに日本兵がいるということはかなり前からわかっていましたが、どんな呼びかけにも絶対に応じませんでした。中野出身の小野田少尉は、一人になっても、ジャングルで実は戦っていたわけです。戦争が終えたことはもちろん知っていましたし、日本が敗戦になったことも重々承知していました。

しかし、小野田少尉の戦争はそんなことでは終えなかったのです。むしろ、敗戦後でも、本当の目的達成のために、いつの日かを夢見て、戦っていたというすさまじい話しでもあったのです。

高齢の母親のマイクロフォンでの呼びかけにも応じることがなかった小野田少尉が、ついに下山した背景には、元上司だった人の呼びかけがありました。

任務を解く、、、との上司の呼びかけによって、はじめて小野田少尉はフィリピン山中から下山し、日本に戻ったのです。凄まじい中野魂そのものでした。

さて、北朝鮮でも同様の出来事が起きていたはずです。畑中里を中心とする中野勢力は、姿を変え、形を変え、国を変えて、本来の目的達成のための戦争を続けていたというのは、小野田少尉を見れば、絵空事とは言えないものを感じます。

そして、70年以上の月日がたち、本当に半島からアメリカ軍が撤退するという条件によって、北は和解を承諾したのです。実際にアメリカ軍を半島から追い出す、、、アジアから追い出す、、、ことに成功したのは、まさに中野学校の卒業生の目的そのものの達成であり、日本が実は先の大戦に最終的に勝利したことになるとも見えるわけです。

もちろん、中野学校出の人の考え方だとそうなるのですが、アメリカ撤退は事実であり、太平洋戦争の勝利者がかつての日本であるという歴史観が出て来てもおかしくないことになったわけです。

そんなこと言っても、まだ本当の日本、今の日本には、アメリカの基地があるし、なんだかんだ言っても、歴代の総理も政治も、すべてアメリカ様に向けた政策のオンパレードだったじゃない、、、との考えもその通りです。

これを中野学校的に解釈すると、下記のようになります。
本当の日本の目的は、北によって達成された。一方、本国であるかつての日本は、アメリカの傀儡国家としてその存在を許されただけの国である。しかし、それでも、半島からアメリカ軍を追い出せば、その後の地政的力学は変わるので、日本の傀儡国家化もいずれ終焉に向かうだろう、、、と考えるはずです。

今の日本は、アメリカの傀儡国家である、、、。確かにそう言われてみれば、これまでのおかしなことのつじつまがほとんど解けていきます。中野出身者からみれば、一目瞭然でまさにそういうことだったのだと思います。

となると、半島情勢が変化することは、いずれ本国日本にもその影響は当然及びます。まず、傀儡国家日本からの脱出です。傀儡政権はストップし、本来の政権にバトンタッチすることが次に起きてくるでしょう。

これらの内容については、かなりの反感を抱かれたり、驚かれたり、受け入れられないと思う人があると思いますが、あくまで、中野学校と北との関連から考えたひとつの可能性としてお読みください。ただし、結果はその通りだったのですから、中野の思惑は達成寸前にあると言ってよいでしょう。もちろん偶然かもしれませんが。

次に話しをもう一つの火種である、中東に移したいと思います。
イスラエル建国の歴史はわりとはっきりしていますので、裏に何があったかは知りませんが、シオニズムによって、本来の約束の地に戻り、聖書予言を完遂したいとの願いからイスラエルは建国されました。

しかし、そこにはすでにパレスチナ人が住んでいたのですから、争いが起こるのは当然です。当初の入植時には、けっこう仲良くパレスチナ人との住み分けができていたということでしたが、建国になると話しは別で、一斉にパレスチナ側は反発したわけです。人の家にやってきて、ここは自分の家だというようなことです。鎌倉時代に我が家はここにあったのできょうから住みます。と言われても、納得できないのも当然でしょう。

こうしてイスラエルと周辺諸国は何度かの戦争を起こし、今なを、イスラエルはいつ敗れるかもしれない厳しい近況のまま推移しています。

なぜ、こうした無理な建国が許されたかというと、第二次大戦で悲劇にあったユダヤ人に安心できる祖国を、、、との願いに、国際的な同情が沸き起こったのと、あとは、計算もあったのです。アメリカを裏から支配する勢力は、イスラエルの危機を理由にアメリカのお金を使う構図をつくりました。

歴代の大統領やイスラエルのロビー活動により、利得を得ている議員は多く、アメリカをイスラエルのために使う構図があったと言ってもよいでしょう。もっと言えば、アメリカをイスラエルの傀儡国家化することに成功してきたのです。
クリントン女史はその代表とも言える存在でしたが、それではアメリカの国益は棄損し、人々の生活は苦しくなっていきます。

日本の上層部はアメリカの傀儡国家となることで結果的に国民を裏切ってきましたので、日本人は働いても働いても貧しくなるのが、この20年の特徴だったと思います。日本がアメリカの傀儡国であった結果と言っても間違いではないと思います。

一方のアメリカは、逆にイスラエルの傀儡国家としての機能を持たされ、アメリカ人も貧しくなっていきました。しかし、クリントン女史にトランプ氏が勝利したことで、この構図に変化があらわれたのです。

アメリカファーストの意味の第一番には、口には出さないもののイスラエルの傀儡部分からの脱却があったと思います。

そんなことはない、、、トランプはエルサレム大使館移転に同意したと思われるという人が多いと思いますが、本日の式典においても、パレスチナ、イスラエルの平和という言葉を使い、一方的にイスラエルを支持した言い方ではありませんでした。

イスラエル包囲網が強化された時点での、エルサレム移転の発言は、実は火に油を注ぐものでした。トランプ氏はそれをわかっていて、アメリカはイスラエルを支持するものの、もうお金は出しません。あとは自由にやってください、の表明をしたわけです。

こうしてアメリカを頼ることができなくなったイスラエルは、これからどうやっていくかを、孤独な中で考えざるを得ないわけで、破れかぶれの戦乱となるか、もしくは、完全敗北の許しを乞うことで自国を小さくまとめていくか、、それとも、第二の故郷を求めるシオニズムが新たに作られ、他の居場所へと移るかしかなくなります。

このうち、イスラエルが破れかぶれの戦乱を選んだ場合、世界はハルマゲドンに突き進む危険があります。この可能性は決して低くありません。

このようにして、極東は平和裏に進み、中東ではハルマゲドンの危機、もしくはイスラエル解体となる移転の方向の二つに一つとなったわけです。一時的な仲介などによって一瞬の平和は中東においても達成される可能性はまだありますが、根本の問題解決を迫る時代なので、やはり上記した二つしか道は残されていない現状だと思います。

今、世界で起きているこうした二つの火種の行く末をエネルギー的に見てみると、割とすんなり答えが出てくると思います。推測の原理は簡単です。きちんとした意識を持つものしか生き残れないのです。国も人も同じです。

エネルギーは無からしか訪れません。無とは物理的なものではなく、より物理的な性質が少ないことの方が、本当の動機になり得るのです。

本当の動機、、、すなわち、意識の方向性です。

まず、極東から見ますと、北には、中野の生き残りの意識が根の部分にあることは私は確実だと思います。中野の生き残りは、すでに死んではいますが、その思想や信念、要するに意識は残り、何等かの形で受け継がれていったのだと思います。

アメリカが半島から手を引く、、、、ということが、北の和平の条件としてもっとも重要だったのですから、中野学校の意志がまさに達成されたのです。

意識というもっとも物理的には小さな圧が、もっとも大きな出来事をもたらします。なので、私たちが住む日本は、アメリカ傀儡化としての数十年を過ごしましたので、嘘と本当の境目がわからない状態となり、強い意識を持つに至れません。なので、北の意識と日本の意識とでは、今では雲泥の違いがあります。このことがよくわかるのは、北の軍隊の覇気や態度や行動をみれば、世界一の軍隊であることがわかると思います。

あんなにすごい態度を作れるのは、唯一、日本帝国軍人だけだったはず。似ているのです。大日本帝国は大戦で敗れましたが、意志を継いだ中野が、国も姿も態度も変えて、その目的を果たした。そう受け取ることはおそらく誰もしないと思いますが、中野の意志はそれでいいのです。見えないものにしか力はないということを教えた中野学校は、エネルギー的に見ても正しかったことになります。

なので、これからは、日本の米国傀儡国家化は終焉し、次にどうなっていくかは自由ですが、半島、ロシアを交えた巨大極東経済圏を作ることで、本来の目的を達成させる意識が芽生えることができれば、必ずそれは成功するでしょう。

しかし、このまま日本が目覚めることがなければ、どうなるかはわかりません。何がいいかは私には判断できませんが、アメリカの傀儡国家化は自動的にもうすぐ終わるはずです。なので、色々な問題が起きているわけです。

結局、意識だけが現実を作るのです。どんな大国でもそれを支える意識が途絶えたら、必ず、滅びます。エネルギーの法則上、仕方ないのです。アメリカを支える意識は今あるでしょうか、、、ないと思いますので、これから、崩壊への大混乱がはじまると思います。

中国に大国を支える強い意識はあるでしょうか。ないと思います。あまりに拝金主義がすすみ、すべてを犯しきっていますので、いずれ崩壊現象が起きてきます。革命時代の申し子の意識も、文化大革命で数千万人のまともだった人たちを殺してしまいましたので、二度と革命意識に戻れるはずがないのです。その後は拝金主義。エネルギー的にはもろ終えていくパターンに入っています。

傀儡化が進んだ日本はどうでしょう。今だけ金だけ自分だけ、、、の主義がはびこり、日本を支える強い意識は見当たりません。神国日本の復活という勇ましい動きが常にあり、安倍政権をさせえる力にもなっているようにも見受けられますが、本当の日本魂であるかは、疑問です。中野が持つ意識と同列にはとうてい並ばないインチキな愛国心に私には見えます。半島や中国との感情的摩擦をわざと起こすような勢力は、中野とは違い、トランプ以前のアメリカ傀儡国家の証しに見えます。

ロシアはどうでしょうか。ロシアはソ連崩壊後、アメリカの資本家によって良いように扱われました。怒ったプーチンが彼らを追い出し、傀儡化される危機の中、どうにか自分たちの国を作りましたので、とりあえず、ロシア魂の意識は温存されています。

ただ、ロシアの問題点は革命時とソ連時代の業にあると思います。革命時にロマノフ王朝を倒したのは良いとしても、その後、革命派は悪魔性を出し、象徴である王家の人々へひどい扱いをして殺しました。その無慈悲な流れはソ連に受け継がれ、スターリンにより多くの死者を出しました。

ソ連に巣食う意識は悪の意識でしたので、その反省と新たな意識改革の途中であると思われます。プーチンが次なる新たな意識を表明できるかどうかですが、それがうまく行けば、次の繁栄はロシアとなるでしょう。

ユーロはどうでしょうか。ユーロを支える統一の意識形成に失敗感が出てきています。現実はユーロ解体の方向に進んでいますので、統一意識の形成はできなかったことになります。

素晴らしい吟遊詩人でも出てきて、ギリシャから始まり、エウロパが逃げ回った大地への夢と憧れ、ヨーロッパの大地をいとしいと思わせる意識を形成できるかどうかにかかっているのですが、果たしてどうなるでしょう。

ユーロの中心であるドイツはメルケル首相がまだ率いていますが、彼女を支えるドイツ魂にはおそらく強いものがあるでしょう。彼女には、最悪の事態になったとしても、最後は必ず救われるというラストパタリオンの思いがきっとありますが、それはユーロというよりも、あくまでゲルマン魂でしょう。彼女にはユーロ全体の幸福につながる絵を作ることはできないと思うので、もう一歩の努力が必要かもしれません。

そして日本はどうでしょう。私は日本の若い人に期待しています。彼らには、悪い意味での自我が少ないのです。団塊の世代のおじさんが、人生金ではない、、、と言ってもなんだか裏がある、、、という気持ちが起こりますが、今の若い人がお金じゃないんです、、、、と言ったら、本当のその通りだと信じられます。

子供のころから、まるで王侯貴族のように満たされて育った、人類初めての子供たち、、、日本の若者の感性はこれまでにないレベルに達していることでしょう。しかも地球はまさに感性の時代に入っていくのです。

自分を捨てて本義に生きることを命がけで教わった中野の卒業生。彼らは、いたるところで戦い、散っていきました。今の日本を見て、おそらく、彼らが期待を寄せるものは、今の企業家でもない、政治家でもない、金に目がくらんだ一般大衆でもない、、、息苦しい制度にしいたげられながらも、潔く、美しい感性を磨いた若い世代を置いてないと思うのです。

こうして、歴史は、本当は見えない、小さくても本物の意識によって作られていくのだと思います。どんなに大きなものも、そこに命が吹き込まれなくなったら、その物は崩壊して消えていきます。物も人も国も同じです。どんなに小さくとも、輝く意識がそこにあれば、それは大きな未来を必ず創造するのです。

これがエネルギーの法則であり、作用に対して必ず反作用が起こります。作用の内、もっとも大いなる作用が、意識だからです。
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