A=432Hz 純正律オルゴール(オルガニート)
5月末に発売を予定しているオルゴールがあります。基音のラが432Hzのオルゴール。正しくはオルガニートと言い、穴の開いた厚紙をオルガニート本体に這わせ、自分で演奏する方式です。基音が432Hzで平均律ではない純正律の音階。
他にはない、世界で一つのオルゴール。開発者が私の元に持参されたもので、他の人ではわかってもらえないからとのことでした。
その音を聞いたとたんにとりこになってしまった私。SHOPマドモアゼル・愛に、今置いてあり、いらしてくださったお客様にお聞かせしてきました。きれいな調べなのに途中で「止めてください」と言われるケースも。「これ以上聞くと泣いてしまいそうで、、、」
実際にオルゴール療法では、多くの方が涙を流すということです。音楽はどれも素晴らしいとは思うものの、音階や調べや基音で、どうしてこうも違うのでしょう。ご存知の方も多いと思いますが、432Hzは440Hzと決まるまでの音階の基音でした。その頃は色々な基音があったと思いますが、その中で432Hzはもっとも主力だったのです。
とくにベルディはこの音階を死守しようとしましたし、シュタイナーに至っては、432Hz以外の音階は悪魔の勝利に貢献してしまうと、ことに440Hz基音に大反対をしたことは有名です。今使われている440Hz ですが、432Hz基音に比べると、ずっと明るい音です。実際に聞いてみると耳が慣れてしまっているせいかもしれませんが、そんなに悪い音には聞こえません。この音階でみんな歌を歌い、楽器を演奏してきて、その音楽をいつも聞いていたせいかもしれませんね。
しかし、今回は私も驚きました。ライヤーを演奏されている方はすでに体感しているはずですが、432Hzの音楽と440Hz の音楽を聴き比べてみると、あきらかに違いが出てきます。これは、ほとんどの方が感性で感じられるようです。
432Hzの方がやさしく、いたわりがあり、思いで深く、懐かしいのです。純正律の調べもあり、私自身はもうこの音のとりこになってしまった次第です。チューナーのような本質的なものはオルガニートにはありませんが、音楽の力が加わることで、ひとつの世界を作ってくれます。自分の戻る場所がひとつ増えた思いがします。
しかしなぜ432Hzで何の問題もなかった基音を、アメリカもイギリスもなぜかナチスまで一体となって440Hz 基音にしようとしたのでしょう。不思議でなりませんが、彼らの求める社会にとって、それは絶対に必要不可欠のものだったからだと思います。音で人は支配されてゆくからです。だからこそ神は人体発声の中に重要な周波数をちりばめたのだと思いますが、(18の周波数。432Hzもその中にあります)強制された音による民心の支配は巧妙で効果があるのでしょう。
大体、音について本格的に研究する大学もないのが現状で、商業向けの研究はあるものの、音の本質的研究、周波数の本質的な研究がないのは、本当に不思議な気がします。都市化というのも、実は自然界の豊富な音を閉じ込める音の牢獄として作られたのではないかと、勘繰りたくなります。都市化とは、そこで発生する音を限定し、豊富で自由な音を閉じ込める音の牢獄として機能しているのではないでしょうか。
山道で落ち葉の道を踏みしめると、おそらく、何十枚の落ち葉、、さらに奥深くある一年前の湿った落ち葉などが織りなす、無数の音と倍音の嵐が起こります。一歩歩くたびに、無数の音が足音として聞こえます。さらに風が吹き抜ける林のこずえ、川のせせらぎ、、鳥の鳴き声、羽ばたき、虫の声、、、静けさの中で聞こえてくるあらゆる音は、おそらく無数に近いのです。
一方の都会のアスファルトの上では、音量自体は大きいかもしれませんが、テレビやパソコンの音、クーラーや空調の音、窓越しに聞こえてくる車の音、、、ほとんどが人工音ばかりです。風などの自然音もあるにはありますが、人工音が大きすぎてかき消されてしまいます。
私たちはつい、都会はうるさいと思いがちですが、本当は全く逆で、音が少なすぎるのです。脳はそのためにつまらない処理ばかりさせれていて、とっても疲れているのです。都会は音の牢獄になっています。音からもし、人がエネルギーを得ていたとすると、私たちは牢獄の中で生きていることになります。つらいはずなのです。
その音の牢獄の中で、440Hz 基音とする音の洪水があり、音楽の調べが美しいために気づかづに疲れているのです。432Hzの調べを聞くことで本当にそのことがわかりました。友人や家族と楽しく話しをすることで、私たちはこの都会の砂漠にいても、楽しい時間を持ことができ、エネルギーの再生を果たしてもいます。
それは、神が人の声の周波数の中に重要な周波数を閉じ込めたからに違いありませんが、核家族化、個人主義が会話を少なくしていく中で、人は発声から得るエネルギーを奪われてもいるのです。トーニング、朗読、歌を歌うことの重要性はそこにあります。
そんな思いがあって、432Hzのチューナーを作りましたが、これは大変好評です。さらに昔の自然な音楽、、、音階からエネルギーを得ていた頃の音楽の再現をオルゴールでやってみようと思っています。432Hz純正律のオルガニートは今月末に発売予定でいますが、完全手作りのため、たくさんは作れません。ソルフェジオチューナーの音楽会を定例で行っていますが、その際にオルガニートの演奏も含めた形でご紹介できたらと思っています。
なを、尾山台のSHOPマドモアゼル・愛には置いてありますので、ぜひお聞きください。
432Hz基音の音楽は、聞くことで直観する生き方を生みます。調べて、、学んで、、、見て、、、ではない、音の体験から腹に入る直観があるのです。それを大事に生きたいと思います。
ともかく、お店にいらしてくだされば、私が何曲でも演奏いたしますので、ぜひお聞きください。ただし、突然泣き出さないでくださいね。でもシュタイナーに聞いてもらったら、何と言ったでしょう。聞いてもらいたかった、、、。
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